テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
司会者
オークションと言えど、
どうせ高い絵画とかそんなもんだろ
すると、ステージ端から女の人が出てきた
手の自由を無くされていて、首輪を付けていた
司会者
mtk.
司会者
司会者
司会者が淡々と紹介していく中で
俺は状況が理解できず混乱していた。
mtk.
mtk.
これは流石におかしいと思い、
周りを見渡すと品定めするような目で
女の人に視線が集められていた。
横にいる上司もその一部だった
mtk.
上司
mtk.
mtk.
mtk.
上司
上司
上司
は?さっきから、何を言ってるんだ?
だめだ、気分が悪くなってきた…
mtk.
mtk.
上司
上司
上司
欲しいものなんかねぇよ。
ここにいる奴らは頭のネジ外れてんの?
そんな思いを心に吐き捨て、その場を離れた。
mtk.
mtk.
mtk.
あんな奴らみてたら反吐が出る。
人間オークション?ほんとに馬鹿げてるな
mtk.
けど、だめだ…
俺とあの上司には仕事の"信頼関係"がある
自分の性格上、"人の信頼"は失いたくない
たとえ、こんな場所にいる奴だったとしても、
mtk.
mtk.
mtk.
上司
上司
上司
mtk.
あぁ ここは居心地が悪い
俺はずっと俯いていた。
司会者
司会者
司会者
mtk.
黒服がある男の人を連れてきた
司会者
司会者
司会者
司会者
俺と同い年…それとも少し上ぐらいか?
無駄に着飾られた緩く黒いスーツに
肩にとどく色褪せた金髪で、
瞳には生きる事を諦めた、
悲しい黒を映し出していた
すると、バチッと目線が合う
.
mtk.
mtk.
mtk.
ここから出してあげたい。
この人は助けなくちゃいけない。
そんな思いが急に溢れかえった
司会者
しかし、誰も落札する手は挙がらない
男の人は絶望する様に俯いていた
mtk.
上司
上司
上司
"使えないなら要らない"
周りも上司と同じ考えなのだろう
そんな考えに俺は苛立ちを覚えた
mtk.
そうして、俺は手を挙げる
mtk.
上司
フロアに響めきの声が上がった
客
客
そんな声も耳に入ったが、気にしない。
.
男の人は驚いたような顔でこちらを見つめる
司会者
司会者
.
俺の値段を上回る一声が静かに響く
mtk.
その声は右隣に座っている男からだった。
右隣の男はこちらを見つめ囁くように、
.
.
俺に煽るような言葉を放つ
mtk.
mtk.
この男に対する対抗心を燃やす
mtk.
これは、流石に出せないよな…?
.
.
mtk.
mtk.
こいつは絶対金額を上乗せしてくる
俺が出せないような値段を…
mtk.
.
この値段が出るのは予想以上だったのだろう
右隣の男は動揺し、
そして諦めたのか、椅子に深く座る
司会者
司会者
司会者
司会者が木槌をカンッカンッと鳴らした
mtk.
俺はあの男に目線を合わせる
.
けれど、あの悲しい目は消えてはいなかった。
#藤澤涼架
㌧
244
㌧
10
はるん
2,038