お兄さん
兄貴っすよね?
夏美
え、、?知り合い、、?
陸斗
知らないよ…行こ夏美
お兄さん
兄貴待ってください!
そんな声も聞かず陸斗は私の手を強く掴んで歩き始めた。
夏美
いいの…?
私が話しかけても聞いてくれない。
お兄さん
兄貴!!
お兄さんはバイクから降りて私たちの前に走ってきた。
陸斗
な、なんですか?
お兄さん
兄貴ですよね…?
お兄さん
なんで急に居なくなったりしたんですか!!
陸斗
……
夏美
陸斗、、なんの話?
お兄さん
みんな心配してますよ?
お兄さん
みんな兄貴は死んだと思ってます。
お兄さん
また僕らのとこ来てくださいよ
私は何の話かも分からなかった。
陸斗
わ、分かったから。
陸斗
また連絡するから…
陸斗
今日は帰ってくれ…ごめん。
お兄さん
は、はい。
お兄さんは私の方をみて1度お辞儀をして帰っていった。
夏美
ねえ、どういうこと?
夏美
あの人と知り合いなの…?
陸斗
ごめん。ちゃんと説明する。
陸斗
場所移動しよ…。
場所を移動し陸斗の家に行った。
陸斗
ちゃんと話すね。
夏美
う、うん。
なぜか緊張した。
陸斗
さっきの奴は俺の後輩で昔つるんでた奴。
そう切り出し昔のことを話してくれた。
それは、今の陸斗からは全く想像もつかないような話。
陸斗
何でお前らあんな奴らに負けてんの?
後輩1
す、すみません。
陸斗
はぁ…使えねぇな。
陸斗
俺が行くわ
陸斗のいる世界では陸斗は名の知れたヤンキーだった。
後輩2
あ、兄貴…お疲れ様です
陸斗
お前らあんな弱い奴らに負けたとか考えらんねぇわ笑
陸斗は喧嘩を毎日のようにしていた。
しかしそれから半年して私に出会ったらしい…
後輩1
え、、兄貴髪色、、どうしたんすか
金髪にピアスを付けていた陸斗は黒髪の清楚な男の子に変わった。
それからいつものたまり場には来なくなった。
陸斗が喧嘩を辞めると周りでは陸斗が死んだと言う変な噂が流れたそうだ。
陸斗
…ということです。
夏美
…陸斗ヤンキーだったの?
陸斗
ごめんずっと黙ってて…
引いたよね…笑
引いたよね…笑
夏美
そんなわけないじゃん!
夏美
陸斗いつも優しいから喧嘩とか出来ない人かと思ってた…笑
陸斗
嫌いになったりしてない…?
夏美
もちろん!逆にかっこいいなって思っちゃった笑
陸斗
喧嘩やめたのは夏美に振り向いて欲しかったから
陸斗
喧嘩してたら絶対振り向いて貰えないって思って容姿から変えたんだ
夏美
チャラチャラしてた時の陸斗も見てみたいけどね笑
陸斗
やめた方がいいよ?笑引くから笑
そんな陸斗の言葉を無視して昔の陸斗のアルバムを2人で見始めた…






