コメント
11件
やばい、、、 めっっっっちゃ面白い(´;Д;`)
“いいね”ありがとうございましたm(_ _)m 返させていただきます!
君、文才あったんだね⭐️
僕は100円ショップでカップを手に取る
君が好きだったこの色はどうしても目に入ってしまう
もうこの色に意味なんてないのにな。
─いっその事色なんか見えなくなればいいのに
この色を見ると思い出してしまう。 君のことを。
突然頭に鋭い痛みがはしった 思わずしゃがみこんで目をつぶる
痛みがきえ、目を開けると もうそこに色はなかった
全てがモノクロの世界で僕は立ちつくした
呆然としながら家に帰る 家にも当然色はない
君が大好きだったあの色が溢れているはずなのに
いやだ、と思った。
色なんてなくていいと思ったのは自分なのにわがままだなと自嘲気味に笑う
無性に君に会いたくなった
ごめんなぁ、僕は君がいないと もう無理だよ どうしたらいいか分からないよ
色がなくなったってそれは 変わらないんだ
その日の夜、夢を見た 夢の中に君がいた そして笑顔でこう言っていた
『どうして私がこんなにも 青が好きか?君の名前が碧だから。 それにね、青は優しい色なの。不安な私を包み込んでくれる。 ほら、まるで君みたいでしょ?』
彼女は泣いていた
『だからね、私が大好きだった色がなくなればいいなんて思わないで。 私がいなきゃダメなんて そんなことない』
無理やりつくった笑顔が目の前にあった
『君は大丈夫。 私がいなくても強く生きて』
そこで僕は目覚めた 涙が溢れて止まらない
僕は... 僕はなんてことを思ってしまったんだろう。 君はこんなにも 愛してくれていたのに。
目をつぶると君の声が確かに聞こえた
どうか誰よりも幸せになって─
うん幸せになるよ 誰よりも幸せになってやる だから見ててくれよ
目を開けると世界は 色を取り戻していた。