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背中に後ろめたさがのしかかる
いつも通りの仕事をしてそう思ってしまう。
真鍋
ここ数日の疲れが目と頭にのしかかり、 鋭い痛みが走る
結
リビングの方から結が呼びかける
結
真鍋
これが日常。 いつもの事だ。
結と諒はほぼ同時に帰ってくる。 結は家事を済ませ、食事を作る。 諒はその間生活費を稼ぎ続ける。
諒の仕事はコンピュータエンジニア。 法に触れるような事も何度かした。
そうしなければ生きていけなかった。
報酬はかなりいいものだが、 自分と結、二人分の学費と 生活費を1人で賄うのは、18の少年にはかなりの重労働だった。
勉強の時間も取るため、なおさらだ。 その苦労の印として、 目の下にはキツめのくまが。
こんな事をしなければいけなくなったのは
大災害の日が全ての根源だった。
真鍋
椅子に座ったまま背もたれに体を預ける。 体にかかった全ての力が抜けた。
結
ドアを開け、おぼんを持った結が入ってきた。
結
結
真鍋
結
真鍋
真鍋
彼女の沈んだ表情が少し明るくなる。
結
真鍋
2人で引きつった苦笑いをする。