サッカー部に関わったらいじめられた

廊下

私と帝襟先生は、別に仲がいいわけではない

会うことも少ない仲だ

確かに先生はサッカー部の顧問だ

でもこんなことを言われるなんて思いもしなかった

すなわち、部員からの支持率が高いってことだろう

私の中学には美術部がなかった

だから仕方なくではあるが、そこそこ強い体操部のマネになった

そんなものもらったっけ……？

記憶の中を探してみる

そう言って帝襟先生は私の手を握って笑った

部活掛け持ちしてるって家族に自慢しよう

なんだか高校生活って感じがしてきた

少しの遊び心くらい、許してくれるから

次の日

誰もいない教室

今日はもっと人が来ることを願うばかり

今からでも放課後が楽しみだ

そんなことを考えながら席の前に立つ

しかし

想像を絶する光景が目の前には広がっていて

死ね

消えろ

うざい

キモい

そんな言葉が、机に殴り書きされていた

感想はそれくらいだった

現実味が、全く無いから

昨日の出来事も踏まえれば、私がいじめられているのは確実

そう思ってウェットティッシュを取り出す

その時だった

いや

来年の生徒に迷惑じゃん