4/15 残り34日
今日はなんだか食欲がない
僕はベッドに横になって天井をじっと見つめていた
だるい
今日はずっとベッドにいたい気分だった
すると僕の病室に傑が来た
傑
元気?
ほとけ
元気なら入院してないよ
傑
だよねー!
傑
ちなみに俺は力に満ち溢れてる
ほとけ
そういえばなんで傑は入院してるの?
傑
死ぬからだよ
ほとけ
?
傑
寿命の事親に話したんだ
傑
だから病気は見つかってないけど入院中
ほとけ
そうだとしても入院なんて出来るの?
傑
この病院の理事長、俺のじいちゃんなんだよね
傑
だからその権力?ってやつを使って、ね?
ほとけ
じゃあ傑は元気なのか
傑
そう言う事
傑
病死なら病気見つかってると思うし
傑
なんだろ
傑
事故死でもするのかな
ほとけ
あはは、
ほとけ
それより
ほとけ
信じて貰えたの?
傑
え?
ほとけ
寿命の事
ほとけ
僕はダメだったよ…
ほとけ
一つも信じて貰えずそのまま両親は死んでいった
傑
…信じて貰える訳ないでしょ
ほとけ
え、
ほとけ
じゃあなんで
傑
なんか子供の我儘みたいな感覚で捉えられてる
傑
だから入院生活も寿命と同じ42日で終わる
傑
まぁ、42日後には僕は死んじゃうから別にいいんだけどね!
相変わらず傑は楽しそうに話す
もうすぐ死ぬって言うのに
ほとけ
傑はさ、
傑
ん?
ほとけ
なんでそんなに楽しそうなの?
ほとけ
もうすぐ死んじゃうんだよ
傑
だからこそだよ
傑
だからこそ楽しい思い出だけ作りたいんだ
傑
もちろんいむと会った事も大切な俺の思い出だよ
ほとけ
そっか…
ほとけ
ありがとう
傑
どういたしまして
傑
じゃあそろそろ俺部屋に戻るね
ほとけ
うん、バイバイ
傑
バイバーイ
傑が部屋に戻った後思った
傑は凄い
僕も最初は楽しい思い出だけ作って皆んなから離れようと思った
でも、
それが出来なかった
だから僕は皆んなを避けている
僕は笑顔を作っていい思い出を作ろうとした
でもその思い出が楽しそうに見えるのは外側だけ
内側は僕の我儘が詰まってる
もっと一緒にいたい
生きたい
そんな叶うはずもない僕の願い
それに対して傑の笑顔は本物だった
心の底から彼は笑ってる
羨ましいな
次回 ♡600