本当は全部わかってたんだ
ガチャッ
いふ
でも気付かないふりをしてあげていた
気付かないでいたかった
いふ
玄関のドアから覗くと人影が見える
揺れる髪
華奢な体
小さな歩幅
それはほとけそのものだった
???
いふ
ドアをバタンと勢いよくして声の主の方に目をやる
いふ
しょう
いふ
笑ってはいたけど内心焦っていた
こんな真夜中に外を除いて不審に思われていないだろうか
そして何よりほとけがこんな夜遅くに出かけているのはバレていないだろうかということが心配だった
しょう
いふ
いふ
しょう
しょう
いふ
思わず身を乗り出し馬鹿でかい声を出す
しょう
いふ
いふ
しょう
俯いている俺に声をかけてくれた初兎に対して俺は頷くだけの返答をした
しょう
いふ
嘘だ
ずっと自分に嘘をつき続けてきた
それが俺“達”に求められるものだから
それでも俺は
いふ
『ほとけのこと、教えてくれないか?』
しょう
いふ
いふ
久しぶりにきた初兎の部屋はだいぶものが散乱していた
前まではすごく綺麗だったのに
しょう
そう言って目を泳がせる
いふ
いふ
しょう
いふ
少し顔が引き攣ってしまう
しょう
しょう
いふ
聞き、、、間違えでは無さそうだ
いふ
しょう
いふ
しょう
そう言って小さい子を相手にするみたいに俺の手を握りこちらの顔を覗き込む
いふ
『入るよー、』
いふしょー
いふ
りうら
俺が名前を呼ぶと照れ臭そうにはにかんでいる彼が視界に映った
りうら
いふくん知ってるの?とりうらがこちらを真っ直ぐ見つめてくる
ちなみにさっき俺が精神乱れて騒いだ時にうるさくて起きてしまったらしい
いふ
しょう
りうら
りうら
しょう
いふ
りうら
りうら
そう言われて2人ですらすらと知っていることをりうらに伝える
りうら
しょう
しょう
確かにそうかもしれない
毎回今日のような真夜中に出かけているんだったらりうらは未成年なんだから補導され兼ねない
りうら
りうら
りうら
しょう
明らかに初兎の声が低くなる
りうら
しょう
いふ
りうら
いふ
冗談でもショックを受ける
しょう
それは初兎も同様らしい
りうら
しょう
しょう
ほとけが??そんな無利益なことするんか??
いふ
ほとけが他の人とそんなことしてるって考えたら吐きそうになってくる
そして男もいけるんたら自分だって希望はあるじゃないかとか思ってる自分に対していちばん吐き気がする
しょう
いふ
りうら
りうら
いふしょー
りうら
しょう
しょう
初兎が何か思い出したようで話し始める
しょう
りうら
いふ
好きな人がいるなんて聞いてない、誰や、初兎、??りうら、??やだ、、
いふ
明らかに声のトーンが落ちた
その時ふと思い出した
いふ
しょう
いふ
いふ
りうら
りうら
りうら
しょう
りうら
いふ
りうら
『ほとけっちを助けられるのはいふくんだけだから』
次回♡500
コメント
2件
(〃´o`)フゥ… 1000達成! 続き楽しみです! お願いしますm(_ _)m
お願いします!続きを!お願いします!!!!!!((土下座🙇