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俺の名は漆黒の悠斗
見た目はただのイケメン高校生だが 他とは違う力を持っている…
そんな俺の日常を特別に見せてやるよ
春休みも終わり、今日から高校生だ
非凡な俺からすれば、高校など行く価値もないのだが
モブ共A
モブ共B
モブ共A
ああいうヤツらを見ると、反吐が出る
俺が前世、お前らくらいの時は騎士として姫を守り…
ゴリ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
後ろから思いっきし背中を叩かれた
だが、こいつなら許せる
この「ゴリ」…「剛力 倫太郎」は俺の親友だからだ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
ゴリ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
ゴリ
おっさんみたいななりしてるが、良い奴だ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
教室はざわついている
モブ共C
モブ共D
モブ共E
はあ…やれやれ…
出会いに必死になってやがる…
それにやかましい…
……………まあいい
どうせみんな殺すのだ
それに、俺には孤独が似合う… ククク…
モブ共A
モブ共D
モブ共E
ふっ…俺の迫力に押されて誰も話せないようだな…
なぜなら俺は、覇気をまとえるからだ…
誰も来ないなら…俺からいってやろうか…
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
まわりの奴らは、俺の声に心底びびっているようだ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
俺の問いかけに「くっ」と悔しそうな声を出す者がいた このクラスの王を狙っていたものだろう
ククッ… 俺はやはり最強だ…
ゴリ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
ゴリ
教室から本当に音が発されなくなった
そのうち、クラス中のみんながゴリのことを笑いだした
ゴリはポカーンとした後に笑っているモブ共を見て笑い始めた
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
声は届かない
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
笑いは続く
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
再びクラス中が静まり返った
心臓が苦しいほどバクバクしていた
本当は気づいていた 俺は特別ではないし、能力者でもない
そもそも能力なんてないし、もやしだし、不細工だ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
ゴリのことは笑われたくなかった
俺はただの人間だけど、 友達だけは守りたかったのだ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
俺は勇気を振り絞って、笑いを止めたのだが、 どうやら笑われていたのはゴリではなく俺だったらしい
ゴリ
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
この事件で俺がヤバいやつだってことは広まっただろう
でも、俺はこの事件をきっかけに多くの人と関わった
おもしろいやつだって認識された
それだけでよかったなって
そう思った
大山 悠斗
美奈
大山 悠斗
あれから5年
俺は当時のモブPこと、美奈と付き合っているところだ
ゴリも、今は結婚して幸せに過ごしている
☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎は、きっと、完全には消えないんだろうけど
あの日々があっての今だ
これからの事を美奈と幸せに生きたい
ありがとう☦︎︎漆黒の悠斗☦︎︎
そしてさようなら
俺です
俺です
俺です
俺です
俺です
