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???

そろそろ行くぞ

???

お前ら、計画は頭に入ってるか?

鏡蘭

俺は大丈夫

鏡竜胆

俺も、てかこの計画さ

鏡竜胆

俺ら裏手で、ほぼ兄貴がやることになってね?

???

そりゃこの計画自体、元々蘭が独断でやろうとしてたヤツなんだから仕方ないだろ

???

それにほんとは三途とペアで行かせるつもりだったが、あいにくあんな状態だし

鏡蘭

そうだな、でもそれにしても

鏡蘭

まさか三途が裏切るなんてな、さすがの俺でもびっくりしたわ

???

…その話はもういいだろ

???

計画に集中するんだ

鏡蘭

はいはい、相変わらず生真面目だよなお前

???

お前は不真面目すぎだ

鏡蘭

そんなことねーしw

???

おい、お喋りはそこまでにしろよ

???

あんまり遅いと"あいつ"が「早く来い」とか連絡しだすぞ

鏡竜胆

ありえるw

鏡蘭

…さてと、それじゃ

「行くとするか…」

あー暇だなー

なんか面白いことないかなー!

ココ

デケェ独り言だな

鶴蝶

いや、あれはもう独り言の域超えてるだろ

俺も暇だな〜

春千夜

お前は仕事あんだろーが、無駄口叩いてねーで早くやれや

竜胆

んだよ、年下の癖に偉そうにすんなしー

春千夜

俺はお前らの上司なんだから偉いに決まってんだろ

望月

正論だな

そうだ、マイキーしりとりしよ

マイキー

いいぞ、たい焼きの「た」からな

武臣

始まり方独特すぎだろ

あーあ、暑いな

アイス食べたい…

竜胆

アイスなら冷蔵庫にあんだろ

もうなくなった

ココ

なくなったって、昨日3箱くらい買い足したはず…

全部食べた

望月

全部!?

春千夜

下痢になんぞ

えーアイスねぇの?俺食いたかった…

じゃあ一緒に買いに行こ、ついでにプールも行こ

武臣

なにナチュラルにプール行こうとしてんだよ

いいじゃん、むしろみんなで行こうよ

そしてそのエッチな美ボディを私に見せろください

竜胆

何言ってんだお前?

まあプールはいいや、みんな忙しそうだしアイス買いに行ってくる

そう言うと夢はソファから起き上がり、出口へ向かった。

鶴蝶

気をつけていけよ

分かってる、ありがとう

マイキー

…………………

ガチャッ

しかし夢がドアを開けようとノブに触れた瞬間、先に外側から回されドアが開いた。

鏡蘭

久しぶり、夢ちゃん

へ…?

ドゴッ!!

う”ッッ?!?!

突然夢の前に現れた鏡蘭は、夢の腹に思いっきり拳を入れ気絶させた。

夢ちゃん!

春千夜

テメェ何モンだ、夢を離しやがれ!!

鏡蘭

悪いけどこの子連れてくから、邪魔するなら容赦しねぇよ

待て!!

バァンッ!!

ぐっ…!?

竜胆

兄貴!!

蘭がそう言い追おうとした瞬間、鏡蘭は蘭の腹部目掛けて発砲した。

鏡蘭

お前に用はねぇよ、黙って死に腐れ

鏡蘭

それじゃあな

竜胆

待てよ、お前…誰だ!

竜胆

覚えがある、前にも会ったはずだ!

鏡蘭

なんだよ全部思い出したんじゃねーのか

鏡蘭

あの日いち早く夢ちゃんのところに駆けつけたから、全部思い出したのかと思ったわ

鏡蘭

まあ未完成品と言っても、”あの薬”の実験体になってもらったから記憶飛んでるのも無理ねーか

竜胆

え…実験体…?

鏡蘭

まあ、機会があったら教えてやるよ

鏡蘭

じゃあな竜胆

そう言うと鏡蘭は夢を連れて、オフィスを出て行った。

竜胆

あいつ…

ココ

くそっ…おい蘭、大丈夫か!?

おれは…ッ…いい、から、夢ちゃんを……ッ”!

ココ

んな事言ったって…!

マイキー

竜胆、鶴蝶、蘭を頼む

マイキー

俺とココ達で夢を連れ戻すぞ

全員

はい!!

ガチャッ

鏡竜胆

おかえり兄貴

鏡ココ

なんだ、意外と早かったな

鏡鶴蝶

怪我はないか?

部屋に入ると、大きな鏡の前で鏡竜胆達が待っていた。

鏡蘭

うん大丈夫、こんなに楽勝なら計画練らなくても良かったかも

鏡望月

まあそう言うな、何事も備えておいた方がいいだろ

鏡蘭

まあな

鏡武臣

そういや銃声が聞こえたが、誰か撃ったのか?

鏡蘭

ああ、目障りだったからこっちの俺撃ってきた

鏡竜胆

うわやばっ…自分撃つってどんな感じなんだろ

鏡蘭

お前もやってみれば?

鏡竜胆

いや遠慮しとくよ

……ぅ………んぅ…?

え…何これ、どういうこと?

鏡鶴蝶

起きたか

鏡蘭

まじか、結構強く殴ったつもりだったんだけどな

なんで、鏡…割れたはずなのに…

夢は目の前の状況に頭が追いつかず、困惑と焦りが止まらなかった。

鏡蘭

うん、そうだね

鏡蘭

確かに鏡はあいつが壊した

鏡蘭

でもこの通り、元通りに直ってるよ

そう言うと鏡蘭は、後ろにある鏡を指さした。

(みんながここにいるってことは、鏡春ちゃんは…)

私をどうする気?

鏡ココ

連れていくんだよ、俺らの世界に

鏡ココ

三途から聞いたんじゃないのか?

聞いたけど、理由は教えてもらってない…

鏡蘭

そうなんだ、教えようか?

そう言って鏡蘭が口を開こうとした瞬間、部屋のドアが勢いよく開かれた。

マイキー

見つけた

ココ

助けに来たぞ、夢

みんな…!

鏡望月

やっと来たか…

春千夜

答えろ、テメェら何者だ!!

春千夜の言葉に、鏡蘭はニヤリと口角を上げた。

鏡蘭

俺たちは鏡の世界から来た

鏡蘭

もうひとつの梵天だ

マイキー

鏡の世界…?

望月

もうひとつの梵天だと…

鏡蘭

平行世界やパラレルワールドみたいなもんだと思ってくれていい

鏡蘭

鏡の世界ではここと同じ時間が進み、同じ出来事が起こる

鏡蘭

違うのはあくまで鏡の世界で、世界自体はここと違うこと

鏡蘭

そして起きる出来事の選択肢によっては、未来が変わることがあるということ

ココ

…お前らの言っていることはよく分からないが、一つだけ教えろ

ココ

なぜ夢を連れていこうとしているんだ?

鏡蘭

それ、教える必要ある?

鏡蘭

どうせ教えたところで「はい分かりました」って了承するわけじゃないんだろ?

武臣

まあな

鏡蘭

なら教えない

鏡蘭

あとさ時間迫ってきてるから、話の途中だけどそろそろ帰らせてもらうよ

鏡蘭

それとどうせ後で邪魔しに来るんだろうし、面倒臭いから今ここで全員殺す

……ッ…!!

ゴッ!!

鏡蘭がそう言うと、突然夢が顔面に拳を入れ拘束から逃れた。

鏡竜胆

兄貴…!

鏡蘭

…チッ……てめぇ…

例え、敵だろうと味方だろうと…

蘭ちゃん達に手を出す気なら、私が許さない

マイキー

…………………

【仮眠室】

…ッ”……ぐっ…!!

竜胆

悪い兄貴、痛ぇだろうけど我慢してくれ

鶴蝶

鎮痛剤だ、飲めるか?

ああ…

蘭は竜胆に包帯を巻いてもらいながら、鶴蝶から貰った鎮痛剤を飲んだ。

くそっ…まじで、何なんだよアイツ…

鶴蝶

分からない、変装かあっち系の類か

鶴蝶

それにしても、最近まで現象が起きなくなって、安心していた矢先に来るとはな…

鶴蝶

マイキー達ならきっと夢を連れ戻して来てくれるだろうが、本当に厄介だ

竜胆

…………………

鏡蘭

なんだよ全部思い出したんじゃねーのか

鏡蘭

あの日いち早く夢ちゃんのところに駆けつけたから、全部思い出したのかと思ったわ

鏡蘭

まあ未完成品と言っても、"あの薬"の実験体になってもらったから多少記憶飛んでるのも無理ねーか

竜胆

(あの薬ってなんだ、実験体…?)

竜胆

(記憶を飛ばすって、どういうことだ?)

竜胆

(あいつとは絶対どこかで会ったはずだ、間違いねぇ)

竜胆

(でも、だとしたらどこで…?)

鶴蝶

竜胆、おい竜胆

竜胆

はっ、え?なに、鶴蝶?

鶴蝶

いや、すごいしかめっ面だったからどうしたのかと…

竜胆

マジ?そんなつもり無かったんだけど…

…………なぁ、竜胆

竜胆

何?

お前、あいつと面識あるのか?

竜胆

それが分からなくて、記憶が無いんだ

竜胆

でも覚えはあるんだ、絶対どこかで会ってる

鶴蝶

あいつ確か、薬で記憶が飛んでるって言ってたよな?

鶴蝶

前に竜胆が帰って来た時、失踪した一週間分の記憶が消えてたことと何か関係があるんじゃないか?

竜胆の記憶が無くなったのは、あいつの言う薬のせいだってことか?

鶴蝶

恐らくな

鶴蝶

だが竜胆はあくまで実験体で、薬は未完成品

鶴蝶

元々竜胆に使うわけじゃなかったと考えると…

ガチャッ

3人が話し合っていると、突然部屋のドアが開いた。

マイキー

ああ、お前らここにいたのか

マイキー

オフィスに誰もいないから焦ったぞ

竜胆

は…?

え…マイキー、なんで…?

マイキー

なんでって、何が?

鶴蝶

なんで、ここにいるんだ…?

鶴蝶

ココ達と夢を助けに行ったんじゃ…

マイキー

助けに?何かあったのか?

マイキー

一週間前から出張に行っていたから、何があったのかは知らないが、また夢関連か?

竜胆

出張…しかも、一週間前から…?

ってことは、今ココ達といるマイキーは…

バァンッ!!

え…?

突然響き渡る銃声、それが聞こえたと同時に夢の右肩にジリッと熱い感覚が伝わった。

途端にドクドクと激しい痛みが走り血が流れ始めた、その灼熱感のある痛みに耐えきれず夢はその場に座り込んだ。

春千夜

なに、やってんすか…

春千夜

マイキー…!?

鏡竜胆

サンキューマイキー、助かったわ

鏡マイキー

全く…時間かかりすぎだ、お前ら

なん…で、どういう、こと?

鏡ココ

自分たちのボスの予定も把握してないのか?

鏡ココ

こっちの俺か三途なら、分かっていると思ってたんだがな

ココ

待て…そうだ、マイキーは確か

春千夜

一週間前から、出張…

鏡マイキー

その通り、俺はお前らの知るマイキーじゃないんだよ

鏡マイキー

一週間も前から入れ替わっていたのに、気づけないなんて情けない奴らだな

ガンッ!!

そう言うとマイキーは動揺する彼らの隙を突き、春千夜に蹴りを入れた。

春千夜

グアッ…!?

ココ

…ッ…三途…!!

ドッ!!

ココ

カハッ”…!!?

そして春千夜に気を取られたココに、容赦なく拳を入れた。

望月

くそっ…!!

マイキー

…ッ………!

ガッ…ドゴッ!!

望月は少し躊躇しつつ、鏡マイキーに銃口を向けたが

鏡マイキーはその銃を蹴り飛ばし、そのまま望月の顔を蹴り上げた。

望月

グッ…!!

武臣

(何なんだこいつ、強さが桁違いすぎる)

武臣

(こんなの、こっちのマイキーより…)

ドゴッ…!!

武臣

ウグッ…!!?

そして動揺した武臣を、鏡マイキーは躊躇無く蹴り飛ばした。

みんな…!!

鏡マイキー

…早く行くぞ

鏡蘭

ほら夢ちゃん、諦めて俺らと行こう?

鏡蘭

大人しく着いてきてくれるなら、もうこいつらに手出さないからさ

鏡蘭

それに、時が経てばちゃんと返すし

鏡竜胆

え!?ちょ、兄貴…ッ…

…ほんとに?

鏡蘭

うん、約束

……やく、そく…

バンッ!!

すると突然、部屋のドアが勢いよく開かれた。

竜胆

夢、無事か!?

竜ちゃん…

鶴蝶

なんだよ…これ、お前ら大丈夫か!?

マイキー

気絶してるだけだ、問題ない

マイキー

それより今は夢だ

鏡鶴蝶

また面倒なのが来たか…

鏡蘭

あれ?そっちの俺は一緒じゃねーの?

鏡蘭

あーそっか、俺が撃ったのか

鏡蘭

もしかしてあれでくたばった?w

竜胆

…ッ…テメェ…!

バァンッ!!

鏡蘭が嘲笑うように言うと、突然一つの銃弾が鏡蘭の目尻を掠った。

誰がくたばったって?

竜胆

兄貴!?

銃弾の放たれた方には蘭がおり、額に青筋を張りながら鏡蘭に銃口を向けていた。

鏡蘭

っぶねーな、殺す気かよ…

元からそのつもりで撃ったんだよ

鶴蝶

お前怪我してんだぞ!傷が開いたらどうするんだ!

こんな状況で大人しく寝てられるわけねーだろ

それよりビビってねーでさっさと銃構えろよ

お前みたいなゴミのために、銃を構える時間やってることをありがたく思えよ

鏡蘭

へぇ…そうかよ

鏡蘭

やっぱりテメェは躊躇せずに、心臓ぶち抜いておくべきだったみてぇだな

鏡蘭

本当に、見てるだけで虫唾が走る

それはこっちのセリフだ

鏡蘭

それじゃあ、今度こそ死んでもらおうか…

鏡蘭はそう言うと、ギリっと歯を軋ませながら血走った目で蘭を睨みつけた。

もうやめて…!!

しかしそんな二人の間に横はいりするように、夢は突然そう叫んだ。

竜胆

夢…?

もういいよ、いいから…

私を連れてって、お願い

鶴蝶

お前、何言って…

やめて、何も言わないで

ついて行くから、だから…これ以上みんなを傷つけるのはやめて…ッ…!!

鏡蘭

…分かった、夢ちゃんがそう言うなら

夢がそう懇願すると、鏡蘭はあっさりと手を引き銃をしまった。

待って、夢ちゃ…!

何も言わないでって言ったでしょ

もう話しかけないで

…追って来ないでね

もし来たりしたら、私ッ…絶対許さないから…ッ…!!

夢はそう言うと、瞳からポロポロと涙を流した。

鏡ココ

マイキー、そろそろ時間が…

鏡マイキー

分かってる、行くぞ夢

ごめんね、みんな…

…ッ…!

鏡に入る直前、夢はボソッとそう呟いた。

そして夢が鏡の中へ入った瞬間、鏡は光を失った。

To Be Continued…

ヲタ女と反社【君に捧ぐ想い】

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コメント

71

ユーザー

だからマイキーが出てきたとき ただの黄色だったのか…

ユーザー

もぉしプールに行ってたとしたら……逃れられた……?

ユーザー

最高すぎるんですけど!

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