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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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ギシッ

……ん……

……ここ…は…

涼…

えっ…

今名前で…

って…な…ど…どうしたの…?!

ドサッ

うわぁっ!

れ…玲…?

涼…見て…私の全部…

へ?!ちょ…玲…!!

だ…ダメだって…

れ…

ドスッ

いっ…!!

……

ゆ…め…?

………

なんつー夢…

実は、玲にキスをされてから時々こんな…少し…ハレンチな夢を見る事がある

ちょっとー!早くご飯食べなさーい!!

あ、は…はーい!!!

バタバタバタバタバタ

ガチャッ

行ってきまーす

あ、そうそう涼!

ん?

今日雨降るから傘もっていきなさい

え?こんなに晴れてるのに?

一応よ一応

えー…

かさばるからいいー!

あ、ちょっと!

バタンッ

落ちた衝撃でちょっと腰痛いな…

……

あ!玲おはようー!!

……

(安定の無視……いやもう慣れたけどね?!)

涼…

!!

何思い出してんだァァァ!!!

…朝からうるさい

あ、…ご…ごめん

(玲のせいだっつーの!…いや夢を勝手に見たのは私だけど…)

(でもこんな夢を見るようになったのは…玲が…キスしたからで…)

……なに?私の顔に何か着いてる?

…い…いや…ナンデモナイ

………

(変に意識するなぁぁ!!私!!)

はぁ……

柚子

ヘイヘイヘイ、どうしたんだい溜息なんかついて

柚子

また会長様に何か言われた?

言われる所か無視なんで…

柚子

お…おう…頑張れ…

あ、でも最近少し…だけ話してくれるんだ

柚子

おー!良かったじゃん!

この調子でもっと話すぞ!!

柚子

毎日よく飽きないねぇ…

飽きるわけないよ〜

柚子

てかなんでそんなに会長に固執してるんだ?

うーーん…

玲はさ、ご両親が仕事で海外にいるからさ

柚子

へぇ!そうなんだ

寂しいかな〜って

柚子

え、それだけ?

いやまぁ…小さい頃から一緒にいるから気になるってのもあるんだけどね

それに私も小さい頃にお父さんが亡くなっちゃったから

寂しさが分かるっていうか…

私より寂しいだろうな〜って

柚子

…ふーん…

柚子

なるほどねぇ、そう言うことか〜

うんうん

柚子

じゃあ、まぁ、心が折れない程度に頑張って

おうよー

コンコン

はい

玲〜

……ここに何の用?

一緒に帰ろうよ!

ええっ…

仕事の邪魔

ははは…

じゃあ待ってよ〜っと

ちょっと…

…はぁ…

溜息をつきつつもこれ以上は追い出そうとしないのが玲の優しい所なんだと思う

(……綺麗だなぁ…髪綺麗だしまつ毛長いし…肌も綺麗で…)

(背も高……いや私の方が高いけどね?!うん!)

ゴロゴロゴロゴロ

ん?

ザーーーッ

雷の音が聞こえたと思ったら、あっという間に雨が降ってきた

うわっ、降ってきた…

(傘もってこりゃよかった…)

ドーーーン

うお、今の近かったな

(そういえば…)

玲ってもう雷平気…

………

ふ…フリーズしとる!!!

ちょ、玲!!

!…な…なによ…

大丈夫…?

まだ苦手なのか?

……そんな訳…無いじゃない

雷ぐらいで…

ゴロゴロゴロゴロ

ビクッ

……ふ…はははっ!

な…笑うんじゃないわよ!

ははは…!いや…ごめん…!

なんか…懐かしいな〜って思ってさ

〜〜……

玲の頭に手を置いて毛の流れに沿って手を動かす

!一体何す…

私がいるから大丈夫

………

しばらく撫でていると手を掴まれた

(やば、調子乗りすぎた…)

ご…ごめ…

あと少し…

…へ?

あと少しで終わる…から

「待ってて」そう言われた気がした

……

うん、待ってる

玲が終わるまで私はただただ作業を見つめていた

戻るんじゃなくて進みたい

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