ピコン
手元の携帯が軽快な音で通知を知らせる
見ると、グループLINEが動いていた
赤
送り主は莉犬だった
最近様子がどうもおかしかったため、病院へいけと言っていた
重い腰を上げ、今日ようやく受診してきたようだ
紫
桃
赤
青
桃
赤
橙
橙
赤
黄
黄
桃
紫
みんな心配していたのか
5分も経たないうちに全員の既読が付いた
薄手のパーカーと財布、携帯、鍵を入れた小さな鞄を持ち
急いで捕まえたタクシーに乗り込む
桃
運転手にそう伝え、静かに目的地に着くのを待つ
桃
橙
紫
紫
桃
玄関で出迎えてくれたのは
家主の莉犬ではなく、ななジェルだった
紫
な~くんの一言で皆がパッと俺の方を見た
桃
桃
黄
青
桃
赤
桃
赤
紫
莉犬はソファの真ん中に腰かけていて
両隣は彼の指名制らしい
桃
ほかのメンバーは各々ソファの近くに座っていた
赤
赤
赤
黄
青
桃
橙
紫
赤
赤
桃
赤
青
黄
複雑性PTSD…
なんとなくそうだろうとは思ってた
紫
橙
赤
桃
赤
知識のあった俺は莉犬を膝の上にのせ、ぎゅっと抱きしめた
赤
桃
一言、そう言うと
体をびくりと震わせた莉犬は俺の胸に頭をグリグリと押し付けてきた
桃
桃
赤
桃
赤
桃
優しく声をかけていると突然莉犬がびくりと身体を震わせる
赤
桃
赤
身体が震え、息は荒くなっている
青
桃
紫
桃
桃
フラッシュバック
そう判断した俺は鞄に頓服薬が入ってないか確認してもらい、
桃
黄
紫
桃
橙
青
桃
桃
橙
青
指示を飛ばしながら莉犬の背中をさすってはいるがやはり変化は無い
黄
桃
黄
桃
赤
桃
桃
桃
桃
赤
桃
桃
莉犬の顔をのぞき込み、目を合わせに行く
しかし、目は虚ろで焦点があっていない
俺の姿を捉えることが出来てない
桃
桃
桃
虚ろな目は変わらないが、俺の声は拾い、呼吸を整えようと頑張っている
桃
桃
紫
紫
桃
桃
紫
な~くんから渡された薬を手に持ち、莉犬に声をかける
桃
桃
薬…錠剤を1錠莉犬の口の中に入れ、
そっとお水の入ったコップをちかづけ、軽く傾ける
赤
口の端から少し水が零れたが、喉が小さく動いた
薬は飲めたようで安心
桃
桃
紫
紫
桃
橙
桃
桃
赤
桃
桃
呼吸は落ち着いて正常に戻ったものの、
不安や恐怖が消えないのか身体は強ばったまま
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
赤
紫
橙
青
黄
赤
紫
桃
紫
桃
桃
橙
桃
桃
青
青
桃
青
青
桃
黄
桃
桃
桃
桃
青
桃
膝の上にいる莉犬を抱きしめて頭を撫でながら、皆にわかるように説明をする
紫
紫
桃
桃
紫
桃
桃
桃
桃
桃
桃
黄
桃
橙
桃
橙
橙
桃
桃
桃
青
桃
桃
桃
桃
橙
桃
桃
桃
桃
桃
紫
黄
桃
黄
桃
桃
桃
青
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
桃
赤
桃
頭を撫でる手を一旦止め、背中を優しく叩く
赤
おまけ
数日後、レコーディング中
桃
レコーディングを終えて待機場所に戻ると
なにやらみんながバタバタしていた
桃
紫
紫
桃
橙
橙
桃
青
桃
黄
どこにいるのかと辺りを見回すと
震えて息の荒い莉犬を優しく抱きしめるるぅとの姿が見えた
桃
桃
橙
紫
桃
桃
黄
桃
蹲る莉犬の正面に回り、るぅとと交代する
赤
桃
そう声掛けをしてから莉犬を膝の上に乗せる
すると、小さな小さな声で俺の名前を呼んだ
赤
桃
桃
桃
赤
桃
桃
赤
桃
桃
数分後、荒かった呼吸は落ち着き、体のこわばりも少し落ち着いた
桃
莉犬の頭を優しく撫でながらそう声をかける
そして、
桃
桃
メンバーのみんなにもお礼を伝える
黄
青
橙
紫
5分もするとななジェルが戻ってきた
走ったのかな~くんは息が切れてる
桃
桃
桃
蓋を開け、莉犬の口元に近づける
赤
すると莉犬は両手で飲み物を持ち、1口飲んだ
桃
桃
赤
橙
桃
橙
紫
桃
青
橙
桃
赤
桃
赤
紫
桃
橙
莉犬も話を聞いてたのか俺の事をお医者さんみたいだと言った
みんな大爆笑
当の本人はその直後に爆睡してたが
コメント
3件
天才がいる🥹 もう毎回通知気づいたら即見に来てるくらい楽しみにしてます!🍀*゜
神作すぎますーーー! これこそ最&高ですね! 投稿ありがとうございます!!