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今思えば、学校に行った後に仕事に行ったのが仇(あだ)となったのだろう。
剣持刀也
某所、僕は高校生としての仕事、にじさんじライバーとしての仕事を終わらせ、一人で帰っていた。
剣持刀也
僕は何気ない気持ちで、路地裏に目をやった。
僕が歩いているオフィス街から路地裏を通ると、輝かしいネオンに包まれた繁華街に出る。
まさに「眠らない街」というやつだ。
その繁華街は、本当に別世界の様で、高校生の僕は一生交わらない世界である、というかそうじゃないとたまらない世界だった。
剣持刀也
そういえば、今日は仕事場でふわっちに会わなかった。
剣持刀也
こんな時に、自分達の曲である「I wanna! You wanna!」を口遊んで(くちずさんで)しまったのは、ネオン街とこの曲が似合いそうだからだろうか。
それとも、僕が好奇心に負けそうだからだろうか。
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
「さぁ、飛び切りの夜を、可憐に打ち上げろ。」 なんて。
何言ってんだよ、社長。
剣持刀也
その瞬間、僕は路地裏を突っ走って行った。
剣持刀也
ふわっちがいた...かもしれない。
剣持刀也
交わる事はないと思っていたのに。
僕のこの好奇心は、隣の芝が青く見える様に、一時的なものかと思っていたのに。
その青い芝で楽しそうに遊んでる身内が、そこで倒れていれば、これまでのは全て悪足掻き(わるあがき)にしかならないのだろう。
剣持刀也
剣持刀也
僕は到頭(とうとう)、路地裏を出てしまった。
剣持刀也
剣持刀也
僕がそれとなくゴミ捨て場に目をやると、そこには変わり果てた姿のふわっちが倒れていた。
剣持刀也
僕は、恐る恐るふわっちであろう人に声をかける。
いや、髪を見ればすぐ分かるんだけど。
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
僕は、ふわっちに手を差し伸べた。
不破湊
ふわっちは、隈まみれの顔で僕の手を取り言った。
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
服装も、髪型も、顔も、何もかも違うのに、僕と話しているふわっちは、いつも通りのふわっちでしかなかった。
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
ネオンに照らされたふわっち、大量のゴミ袋、そして僕。
一番場違いなのは、多分高校生である僕。
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
今まで見たことは無かったけど、僕が高校生としての顔とライバーとしての顔がある様に、ふわっちだって他のライバーの皆だって、僕の知らない別の顔があるのか。
当たり前のこと言っちゃった。今のなし今のなし。
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
いつもの雰囲気とは違うかも...
剣持刀也
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
その時、ふわっちは僕を抱きしめた。
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
僕もふわっちを抱きしめ返すと、生ゴミの匂いと、ほのかに甘い香水の匂いと、強い酒の匂いが僕の鼻腔(びくう)を掠めた。
不破湊
剣持刀也
不破湊
僕は、ふわっちと別れた。その時の僕の表情は多分、良いものでは無かったと思う。
剣持刀也
ふわっちが入って行った店を外から覗くと、そこに居たのは、夜(現実)を生きている不破湊だった。
剣持刀也
知らなかったんだ、こんなにも。
同僚として、同じユニットのメンバーとして、最低限接していたはずなのに。
客引き男
剣持刀也
剣持刀也
あ...そうか。僕、未成年なのか...
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
僕は、呟くようにまた「I wanna! You wanna!」を口遊んだ。
だが、それ以上は歌わなかった。
「いっそ溺れてたい」
なんて、歌える訳がない。
翌日
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
少しだけ、きつい言い方をしてしまったかもしれない。
話を遮るように、僕はふわっちに別れを告げた。
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
「引く方が悪い」とは、何故か言えなかった。
昨日のあの時、僕が「戯言じゃなかったんだ。」と思ったのは本当だし。
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
剣持刀也
不破湊
それから僕は、あの繁華街に一度も足を踏み入れていない。
ただ、僕はもう、隣の青い芝で楽しそうに遊んでいる一人なのかもしれない。
[完]
作者
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