夢と現実

8話－女の人－

夢を見なくなって、

2年が経った。

最近、夢を見ないことに

慣れてきて

全く外に出ない期間から一転して

少しずつ外に出るようになった。

体も元に戻った。

でも、相変わらず

耳鳴りがする

左手の痛みも残ったまま。

それで、今日

気分転換に散歩をしに外に出た。

一人暮らしで

寂しいから

生き物でも買おう

そう考えていた時、

女の人に突然声をかけられた。

女の人は俺の右手首を握って答える

そう言われ

半強制的に裏路地に連れていかれた。

路地裏の行き止まりまで行くと

女の人は、壁を触る。

すると、レンガが1つ奥に押し込まれる。

その後に、壁が動き穴が空く。

中には奥深くに続く階段

中は暗い。

そう言われると

「いくな」と引き止めるかのように

左手に激痛が走る。

俺は、おそるおそる中に入る。

中に入って

穴が塞がると

明かりが付く。

降りていくと

耳鳴りが凄い

下までたどり着くと

小さな命部屋についた

しばらくしたら

女の人が

前の机に座る。

昔、身近な人で…誰か死んだ？

俺の中に1人だけ

質問に当てはまる

10個年下の弟

郁瑠