テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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俺の初恋

第2話 - ｢失望」

2025年01月13日

#からぴち

#じゃぱたつ

#からぴちBL

すずりー

たっつん

( ﾟ ρ ﾟ )ﾎﾞｰ

体育の先生

たつや！着いたぞ

たっつん

ﾊｯ

たっつん

あ、ありがとうございますｯ

体育の先生

ほんとに大丈夫か？

たっつん

はい...大丈夫ですよ

体育の先生

.........

体育の先生

じゃぱぱが、起きたら伝えてくれと言っていたから伝える...

たっつん

じゃぱぱが...？

体育の先生

『辛い時は無理しないで言ってよ。』

体育の先生

だそうだ

たっつん

......

たっつん

なんでわかったように...ﾎﾞｿｯ

体育の先生

大丈夫か？

たっつん

はい....

たっつん

ありがとうございました

たっつん

ガチャ

たっつん

電気...ついてない

たっつん

親戚によると死体は家に置かれてると聞いたけど

たっつん

はぁ...

たっつん

行きたくないなぁ...

たっつん

(しゃがむ)

たっつん

怖くて...足がムズムズする...

たっつん

......はぁ

たっつん

行くか...

近づく度に胃がキリキリする

たっつん

...寒気がする

たっつん

(ドアノブ握る)

この扉をあけたら...

たっつん

ｯｯ...

たっつん

ガチャ

たっつん

...あれ？

たっつん

ない...

たっつん

寝室かな...

今家の中を見れば懐かしい思い出が沢山でてくる

たっつん

なんで...

たっつん

胸が苦しい...

心臓がギュッとなる

たっつん

...この扉の奥に両親の死体があるなんて考えられるかよ

たっつん

数時間前まで笑いあってたのにさぁ...

たっつん

ガチャ

風が吹き抜く

窓が空いてるんだ

たっつん

...布団の中かなぁ

たっつん

......

泣きたくなる気持ちをグッとこらえて

たっつん

(視界が...)

たっつん

(涙で...)

たっつん

(っω<。)ﾌｷﾌｷ

たっつん

(吹いても吹いても出てくる...)

たっつん

なんで先に行っちゃうんだよ!!

たっつん

約束したじゃんかぁ...

たっつん

(倒れ込む)

ちびたっつん

あははは!!

たっつん母

たつやは元気ね〜

たっつん父

いい事じゃないか。

ちびたっつん

俺！もっと元気になる！

たっつん父

いいぞ！

たっつん母

もっと、元気に育ってね！

ちびたっつん

うん！

ちびたっつん

パパも、ママも！元気でいてね！

たっつん父

たつやがおじいさんになっても元気でいるからな！

ちびたっつん

ほんと！？

たっつん母

えぇ！

たっつん父

絶対に！

約束だ！

ちびたっつん

うん！

ちびたっつん

だーいすき！

たっつん

ﾊｯ

たっつん

夢か...

たっつん

なんで俺泣いてるんだろ

たっつん

...約束したのに...

ブウン♪

たっつん

通知...

たっつん

8月の30日か...

たっつん

...りょーかい

たっつん

っと

たっつん

とりあえずリビング行くか

たっつん

いま何時だ？

たっつん

15時か

たっつん

あと1時間...

たっつん

何もしたくないよぉ...

たっつん

俺...1人じゃん

たっつん

兄弟もいないし...

たっつん

親戚も遠いし

たっつん

もうやだ...

たっつん母

大丈夫。

たっつん父

きっとたつやなら上手くやって行ける

たっつん

...

たっつん

変なの、声が聞こえるわ

たっつん

.....寂しい

たっつん

誰もいないし

ピーンポーン

たっつん

あ、きた

たっつん

はーい

たっつん

ガチャ

業者1

あ、失礼します

たっつん

あ、引き取り業者の方ですかね

業者1

はい

業者1

私本日担当させていただく茅野といいます

業者2

同じく、担当させていただきます佐野ともうします

たっつん

はい。

たっつん

よろしくお願いします

業者1

まず、どこにあるかだけいいですか？

たっつん

はい

たっつん

こっちです

たっつん

ここです

業者2

はい、では引き取らせて頂きます

業者1

あ、布をめくりますが見たくなければ違う部屋にどうぞ

たっつん

大丈夫です

たっつん

お気遣いありがとうございます

業者2

承知しました

業者1

では、失礼します

業者1

パラッ

たっつん

ｯｯ...

やっぱりダメなのかもしれない

見るのはなんだか辛いというか

そうこうしてるうちにお母さんが運ばれて言った

たっつん

お母さん...

たっつん

もう、一生見れないのかな

俺は従業員が居ない時にお父さんに心の中で話しかけた

たっつん

(お父さん、寂しいよ)

たっつん

(誰もいなくなる)

たっつん

(ｯ...)

たっつん父

大丈夫。

たっつん父

たつやのそばに居てくれる人がきっと現るはずだ

たっつん

(ﾊｯ)

たっつん

(約束...守ってくれなかったじゃん...)

たっつん

(嘘つき...)

たっつん父

ごめんな。

最後に父と会話したのは悪口になってしまった

たっつん

(ばか...)

業者1

これで全て終わりましたので、ここに名前とサインをお願いします

たっつん

あ、はい

たっつん

φ(．．)ｶｷｶｷ

たっつん

できました

業者1

ありがとうございます。

業者2

これで全て終わりになります

たっつん

はい。

たっつん

ありがとうございました

業者1

では、お葬式の日程は8月の30日でよろしいですか？

たっつん

はい。

業者2

ありがとうございます

業者1

では、失礼します

たっつん

はい、ありがとうございました

業者2

ガチャ

たっつん

......ｯ

たっつん

ほんとに1人になっちゃった

たっつん

今まで誰も居なかったことなんてなかったのに

たっつん

だれもいない...

たっつん

はぁ

たっつん

誰かと話したいなぁ

たっつん

でも...

なんなんだろうかこの気持ちは

自分でも分からない複雑な気持ち

たっつん

こんな時は寝よう

たっつん

はぁ

たっつん

寝よう

たっつん

(՞- -՞)ᶻᶻᶻ

ちびたっつん

このお花きれー！

たっつん母

お、さすが！目をつけるところが天才的だね

たっつん父

この花はね、お父さんが初めてお母さんにプレゼントした花なんだよ

ちびたっつん

へー！

たっつん母

だからね、お母さんと、お父さんの大切な思い出がある花なの

ちびたっつん

じゃあ、僕もその花を好きになるね！

たっつん母

えぇ！

たっつん父

じゃあ買いに行こうか！

ちびたっつん

うん！

たっつん

はっ！

たっつん

懐かしいな...

たっつん

もう1回寝よ...

ちびたっつん

お父さん！手つなご！

たっつん父

あぁ！

ちびたっつん

ぎゅ

たっつん母

えぇ！お母さんはー？

ちびたっつん

お母さんも！

たっつん母

やったー！

ちびたっつん

仕方ないなぁ

たっつん母

えぇー！

たっつん母

何その言い方〜！

ちびたっつん

ぎゅ

たっつん母

ぎゅ

たっつん父

ぎゅ

ちびたっつん

早く帰ろー！

たっつん母

あぁ！走らないの！

たっつん父

はっはっは！

たっつん

はっ

たっつん

また家族の夢...

たっつん

もう...思い出したくない

たっつん

寝れば寝るほど寂しくなる...

たっつん

もうやだ...

たっつん

もう起きよ

たっつん

18時...

たっつん

夜ご飯どうしよ...

たっつん

いいや、

たっつん

なにも食べたくないし

たっつん

(座る)

たっつん

つまんない...

たっつん

いつもみたいに話したいなぁ

たっつん

3人でさぁ...

たっつん

(寝る)

俺の初恋

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1件

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すずりー

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