TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

岬side 病院からの帰り道。 純平くんの同級生と後輩さんが 家まで送ってくれることになった。

池田

岬ちゃんほら。

いいんですか?

池田

いいって。

史陽

陽介がこんなことするの珍しいから甘えときな。

池田

珍しいってなんやねん。

帰り道の途中にあった コンビニに立ち寄り カフェオレを買ってもらった。

西川

あいつがあんなことになるなんてびっくりしたよな。

綾原

晋太郎さんまじで優しい。

西川

いつもやんけ。

細川

黒川さん、純平さん治るんですかね?

史陽

治るでしょ。あいつなら。

そんなことを話す グループの傍ら 私は小林さんと一緒に とぼとぼと歩いていた。

小林

純平さんなら絶対治るから大丈夫。

治るんですかね…

小林

うん。絶対。

史陽

2人とも置いていくぞー。

綾原

岬ちゃん荷物持つで〜

流石に荷物持たせるの悪いんで自分で持ちます💦

小林さんと 先の交差点で待つ 純平くんの旧友の元へ 駆け出した。

純平side 岬達が病室からでて ここから出ていくところを 窓から見送る。

純平

行っちゃったか。

看護士

純平くん晩御飯来たでー

俺の担当をしてくれている 男性の看護士さん。 しかも同い年だから 気兼ねなく話すことができる人。

看護士

え?元気ないじゃん。変なもん食った?

純平

シュークリーム食ったで。美味かった。

看護士

良いなー。どこのシュークリーム?

純平

ここ。

箱の中に入ってた お店のチラシを見せる。

看護士

あ〜ここかぁテレビで特集組まれてたとこ。

純平

そうなん?

看護士

うん。あ、そうそう。さっきお兄ちゃん来てたよ。

純平

あ、ほんと?

看護士

話し込んでたから明日出直すって。

純平

わかった。

看護士

気を病むなよ。女の子に怒られるで。

純平

うん。

看護士

ご飯食べてな。食べて寝てたら治る。

純平

わかった。

看護師さんが 病室から出ていくのを見送り 目の前のご飯を 口に運んだ。

翌日

陽菜

岬?大丈夫?

いいえ。

陽菜

やっぱそうなるよね…

ショックが大きすぎて 昨日は寝れなかった。 重たい瞼を引きずりながら 学校に向かうと ある程度事情は知っている 陽菜に心配される。

陽菜

幼なじみの人絶対治るって。

ほんと?

陽菜

うん。

そっか。

陽菜

1時間目終わったら自販行こうよ。なんか奢るから元気だして。

ありがとう。今度なんかお返しするわ。

陽菜

うん。あ、そうだ。今日の放課後空いてる?

空いてるけどなんで?

陽菜

この間オープンした駅前のカフェ行きたいんだけど一緒に行こ。

うん。行く。

私の気晴らしにしようと 誘ってくれる 彼女に感謝しか無かった。 とりあえず今日の授業を 乗り越えようと 準備をするのだった。

純平side 次の日。 今日は兄ちゃんがやってくる日。 さっき病院に着いたと連絡が来たから もうそろそろ病室に来る頃だと思う。

勇輔

入るで〜

純平

あ、兄ちゃん。

勇輔

おら、これ言ってたやつ。

純平

ありがとう。兄ちゃん。

兄ちゃんに持ってきてもらったのが 持ってくるのを忘れていた ストレッチの本。

勇輔

岬ちゃんに言うてんの?

純平

昨日言うたで。

勇輔

お前のことやから黙ってるんかと思ってたわ。

純平

最初黙っとくつもりだったんだけど、薄々勘づいてたらしいで。

勇輔

なるほどねぇ…

純平

え?何が?

勇輔

ついさっきさ駅で友達と帰ってる岬ちゃん見っけた。

純平

へぇ〜

勇輔

二人の間に何があったか知らんけど気を病むなよ。

純平

そんな大したことないけどわかった。

母さんからの伝言や 着替えとか持ってきてくれ 少し話したら 家に帰った兄貴。 幼なじみにも 心配されないように 治療に励むのだった。

この作品はいかがでしたか?

49

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚