梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
有川カンナ
一瞬チラリとこちらを見たが、 すぐに本に集中する
梅
エリカ
エリカ
薺
梅
薺
梅
梅
私は、有川さんと仲良くなりたい
なんでか…なんて、友達になりたいから
…あと、彼女に魅力を感じたから…?
これは恋愛的なものじゃなくて、きっと …そう、ともだちになりたいだけ…
って、なに弱気でいるの!?
有川エリカをぜっったいに友達に!
いや、友達以上にしてやる!!
梅
有川カンナ
次の日
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
有川カンナ
梅
有川カンナ
初めて、この時、やっと、 有川カンナの声を聞いた。
梅
私の想像道理の声。
でも、こんなに胸が痛いのはなんで?
梅
あれ、
梅
傷つけちゃった
梅
私が??何???
私、やっちゃった…?
梅
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうでもいいどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
エリカ
薺
どうしたの??
大事な人を傷つけてしまった。なんで???なんで????私がやったの????私がもっと上手にカンナを接することが出来たならこんな、こんな事にはならなかったの??違う違う違う違うちがうちがう私はわたしはわたしはわたしはカンナとただ仲良くなりたくて、なかよくなっていっしょにいろんなけいけんをこれからやっていきたかっただけなのにどうしてそんなのわたしのおもいどおりにいにいかないそうだなかなおりなかなおりすればまたいやもっとなかよくともだちにわらっていられるだからうごけうごけことばをいえしたをむくなかんじょうてきになるなまぶたでとじこめろくちをうごかせあぁあなんでなんでなんでわたしのかおにはしゅるいせんがあるのゆがむなゆがむなゆがむなゆがむなわたしのゆうとおりにしてわたしだけをすきになってわたしいがいだれもいらないでしょわたしがぜんぶあげるんだからほらあやまったからつぎはきみのしゃべるばんわたしはいまだめだからはやくもうばかどうしょうもないたすけてなにもできないこんなわたしでごめんねわたしがもっとうまくはなせたらきみだってわたしだってつらくないのにわたしはいつもあどりぶするとことばがつまってうまくはなせないほんとごめんね
エリカ
エリカ
梅
梅
薺
エリカ
梅
エリカ
薺
エリカ
エリカ
エリカ
梅
薺
エリカ
エリカが薺を後ろからハグする
薺
エリカ
薺
エリカ
エリカ
薺
エリカ
エリカ
薺
エリカ
エリカ
薺
エリカ
薺
エリカ
エリカ
梅
薺
薺
エリカ
梅
薺
エリカ
薺
エリカ
いつものように本を読んで帰っている カンナをみつけた
梅
有川カンナ
当たり前だけど無視。
梅
相変わらず彼女は何も話さないけど、
彼女と一緒に過ごせるだけでいい。
梅
有川カンナ
その時、カンナは振り返った。 まるで、「一緒に行こう」 って言ってるような気がした
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
梅
独り言みたいだけど、 ずっとこの時間が続けばよかったのに
そう考えていても、カンナは 別の分かれ道にスタスタと行ってしまう
梅
梅
私はカンナの手を、ぎゅっと握って カンナの足を止めた
梅
失敗しないよう。
梅
あんな気持ちにさせないよう。
梅
「友達」になれるよう
梅
私が
有川カンナ
傷つかないよう。
有川カンナ
梅
有川カンナ
ごとん、 と音がした。
梅
この音は、心の音なのか、
梅
それとも、今「友達」に 殴られた音なのか
梅
そんなこと、今はどうでもいい
梅
梅
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
あ
有川カンナ
いや
梅
聞きたくない
有川カンナ
仕方なかった…っ!!
梅
痛くて痛くて
梅
助けて
梅
カンナが私の首に手をおいて、 強く握った
有川カンナ
有川カンナ
梅
有川カンナ
梅
梅
はやく、おわって…
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
梅
なにもかんがえたくない
かんかえたら、
ただただくるしくなる
あたまじんじんして
のどがまひして
つばをのむちからもないから
くちからでちゃう
……
……………………………………
なんだか
こぇ、
きもちぃ…かも………♡
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
梅
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
あれ…
なんでカンナちゃんが謝ってるの?
有川カンナ
有川カンナ
梅
梅
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
梅
有川カンナ
有川カンナ
有川カンナ
あー…
……よかった…
エリカ
薺
エリカ
エリカ
薺
梅
梅
エリカ
エリカ
エリカ
薺
梅
薺
エリカ
梅
梅
エリカ
薺
薺
梅
エリカ
梅
薺
梅
今でも、カンナは少し無口だけど、 前と比べるとよく喋るようになった
そう、だから本当に生きた心地がする
でも、今不安なのが、
この首の痣が消えてしまうこと。