ー私はあの日一体何をー
結川 美由(16) 笠間高校に通う高校1年生
美由
翔
小林 翔 美由と同じ高校に通う1年生
来春
渡辺 来春 2人と同じ高校に通う1年生
蓮斗
松澤 蓮斗 3人と同じ高校に通う1年生
私たちは小学校からの幼なじみ
美由
翔
来春
蓮斗
美由
来春
翔
蓮斗
ーその日の5限目ー
河野先生
蓮斗
美由
蓮斗
河野先生
蓮斗
クラスから拍手が湧く
休み時間
来春
美由
蓮斗
翔
来春
美由
蓮斗
いつものように楽しく4人で話をしていた ーあんなことになるとも知らずー
七夕祭りの前日
美由
来春
翔
蓮斗
来春
美由
翔
美由
ー七夕祭り当日ー
美由
来春
美由
美由
来春
美由も十分可愛いよ〜
美由
ー5分後ー
来春
美由
来春
美由
来春
ー蓮斗から電話がー
蓮斗
ポチッ
美由
蓮斗
美由
蓮斗
美由
来春
美由
来春
とにかく、急いでいこ!
美由
ー鎌滝病院ー
美由
看護師さん
ですが、今面会はお控え下さい
美由
蓮斗
蓮斗が走ってくる
美由
蓮斗
俺と翔がお前らのとこに向かってる時、いきなりトラックが急ブレーキを踏んで俺たちの方へ曲がってきたんだ。
美由
蓮斗
翔が右側に居た俺を庇ってくれたんだ。翔が俺を守ってくれた。
美由
来春
蓮斗
だからいつ死んでもおかしくない
美由
来春が泣き崩れる
来春
蓮斗
蓮斗がたった1粒綺麗な涙を流した
蓮斗
せっかく楽しい1日になるはずだったのに、俺のせいで、
美由
あんまり自分を追い詰めないようにね今回の事は2人とも悪くない。
美由
来春
その瞬間蓮斗が我慢していた涙を一気に流した。 蓮斗の涙なんて見るのは初めてだった
美由
来春
翔
美由
来春
蓮斗
2人ともありがとう
ー3日後ー
グループLINE
美由
来春
蓮斗
上手くやれるかな、
美由
小学校からの仲でしょ!
蓮斗
じゃあ俺も行かせてもうらよ
美由
蓮斗
来春
ー七月八日午後ー
コンコン ガラガラ
美由
来春
蓮斗
美由
来春
蓮斗
そこには、大きな呼吸器を付けた翔が居た。
意識はないが、やたらと呼吸音が大きく聞こえる。
身体中に数えきれない程の数の管を付けていた。
美由
蓮斗
来春
私たちは翔の手を強く握りながら 意識のない翔に話しかけた。
翔
美由
蓮斗
来春
帰ろうとしたその時、翔が声を発した
目を覚ましたのだ。
蓮斗
翔
翔が一生懸命に言葉を発した。
美由
美由
来春
蓮斗
翔
蓮斗
翔
一人一人短冊にお願い事を書いた。
美由
美由
翔
蓮斗
来春
美由
蓮斗
来春
来春
せーの!
みんながいっせいに短冊を見せた。
なんとみんな願いが一致していたのだ
美由
翔
蓮斗
それは、 "翔が早く元気になりますように" という願いだった。
それから、短冊は、近くの川に流した
七月八日の七夕 [完]