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もしもの世界線

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もしもの世界線

12 - 第12話 世界で1番美しいのは

♥

192

2024年04月22日

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こんにちは

今回が最終話とさせていただきます

大変申し訳ありません!

そして1話でも読んでくださった方、♡,フォローまでしてくれた方、

本当にありがとうございます

それではお話に行きます

注意⚠️
太中
死ネタ

太宰

中也

中也は少し前から帰ってこなくなった

最近調子も少し良さそうだったし最初は大丈夫だと思っていた

遠征とかあるのかな〜?くらいだったがここまで来るととても心配だ

そこで太宰はポトマビルに行くことに……

太宰

(相変わらず広〜)

太宰

(ってそんな場合じゃなくて、!)

太宰

ん〜来たはいいもののどうしようか……

構成員

ーーー?

構成員

ーー、

太宰

ん?あれは、

太宰

この間のか、丁度いい

構成員

ーーー……、

構成員

ーーー

太宰は少し足早に2人の構成員に近づき、話しかけた

太宰

ねぇ

構成員

?!

構成員

構成員

今度は何の用ですか、

構成員

……

太宰

中也がここ最近全く家に帰ってないのだけれど

太宰

何か知らない?

構成員

最近大きな抗争があったのはご存知でしょうか?

太宰

知ってはいるけど…

太宰

っ、!真逆?、

太宰の脳裏に抗争でボロボロになった中也の姿が映る

昔から仲間を庇って怪我をすることがまれにあった

それの様子を見て大方太宰の考えがわかったのか、1人が口を開いた

構成員

首領は確かに怪我をしましたが、それもかすり傷程度です

太宰

(ならよかった、)

太宰

でも、それならどうして……

構成員

今回の件は首領が信用していた者が裏切ったことにより起きました

太宰

(またか、)

構成員

ショックもあると思いますが……

構成員

恐らくその片付けやら何やらで忙しいのでしょう

構成員

あの方の体調が心配です、

太宰

なんで?休憩はしているはずじゃ、

構成員

最近は上の空のことが多く、思い詰めた顔をしていることが多いので…

構成員

……

胸騒ぎがする

嫌な予感だ、当たって欲しくない

現実になって欲しくない

でもこういう場合は大抵それが当たってしまうのだ

太宰

今、中也はどこにいるの?

太宰の声はいつもの余裕のある声とは違い、少し震えていた

構成員

おそらく執務室にいらっしゃるかと、

そう聞いた途端太宰は2人を置いて執務室に向かって走り出した

構成員

……いいのか?首領に会わせて、

構成員

分からない、分からないけど

構成員

嫌な予感がするんだ

あの人が消えてしまいそうな

そんな気がするんだ、

ガチャ

太宰は勢いよく、中也がいるはずの執務室のドアを開けた

太宰

はぁはぁ、

太宰

(無駄に広いんだよ!ここ!)

でもそこには誰もいない

そこにあったのは机に置かれた大量の薬と資料だけだった

太宰

太宰

中也?ここに居ないの?

中也がいないとわかっても尚、太宰は狭い部屋の中で中也を探した

それほどに混乱していたのだ

そして机の上に、書類では無い紙が置いてあることに気づいた

太宰

い、しょ?

太宰はさらに混乱した

遺書?

中也が遺書?

そんなわけない、だって中也は

中也は、

太宰

中也は、私を置いてかない筈だから、

でももし死のうとしているなら?

本当に死んでしまったら?

そう考えると体がこわばり、動けなくなった

それでも何とか頭をフル回転させた

太宰

(外に出ていたら構成員に見つかっているはずだから中也はこの建物内か屋上で自殺するしかない)

太宰

(もしここで自殺するなら所持している銃かナイフを使うか、首吊り、若しくは飛び降りをするしかない)

太宰

(でも中也がいつも持ち歩いていた銃、ナイフはここにある)

太宰

(首を吊る場所もここしかない、)

太宰

なら、

太宰

屋上かっ!

場所の予想が着くと太宰は部屋を飛び出し、また走り出した

ガチャ

太宰

はぁはぁ、

太宰

ちゅ、うや?

中也

え、

中也は今にも飛び降りそうな位置にたっていた

太宰

中也!

中也

あー、バレちまったかぁ

太宰

中也、待って

太宰

お願い、まって

中也

……

太宰

“僕”、

太宰

“僕”はまだ、

太宰

中也にちゃんと謝れてない!

太宰

言わなきゃいけないことも言えてない!

太宰

だから待ってよ、

中也

ごめんな

太宰

〜っ!

中也

もう、疲れたんだ

太宰

ぁ、

中也

迷惑かけてばっかでごめん

中也

でも、こんなバケモノいちゃいけないんだ

太宰

太宰

中也は化け物じゃない!

太宰

中也は人間で、

中也

はは、

中也

ありがとなぁ太宰

中也

手前は優しいなぁ

太宰

優しくなんかないよ……

中也

でも、手前は俺を一瞬でも人間にしてくれた

中也

ありがとう

中也

愛してるよ

そういうと幸せそうな笑顔で、涙をながしながら中也は落ちた

グチャ

太宰

太宰

ねぇ、まって

太宰

まってよ

太宰

うそだよね

太宰

嘘だ

太宰

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ、!

下から叫び声が聞こえてくる

その叫び声で本当なんだって嫌でも判らされる

太宰

そうだ、わたしも

太宰

私も死のう

太宰

君が居ないなんて、

太宰

そんなの

太宰

そんなのなんの意味もない

太宰

どうせなら中也の死体と一緒に死にたい

太宰

中也の死体と一緒に入水でもしよう

太宰

それで消えるんだ

太宰

2人でね

太宰は中也の死体が回収される前にと、またまた走り出した

太宰が到着した時には中也の死体の周りに人だかりができていた

どうやらまだ回収はされていないようだ

死体を取り囲み、ザワつく人だかりの中を割って入っていく

人にぶつかっても何も言わず、ただ死体の所へと向かう

中也は笑っていた

幸せそうで、儚くて、とても美しかった

太宰はその綺麗な中也を

ゆっくりと、割れ物を扱うかのように抱き上げた

周りの人間が何か言っているが、そんなのどうでもいい

もうどうでもいいんだ

太宰は歩きながら中也に話しかける

太宰

どこの川にしようか

その声はとても優しく、少し震えていた

太宰

海でもいいね

太宰

そうだ、あそこにしよう

太宰

昔はよく2人であの海に行ったね

太宰

とても綺麗だった

太宰

君と僕の死にピッタリだ

太宰

ねぇ、そう思うでしょ、中也

死体を抱き歩きながら、死人に話しかける太宰はとても奇妙だった

周囲の人間はその光景に何も出来ずにいた

2人の姿は奇妙だけれど、それを上回るほど、

とても美しかった

中也との思い出を話しながら歩いていたら

いつの間にか海に着いていた

太宰

うん

太宰

やっぱりここにして正解だ

ドプン

音を立てながら静かに中也を抱いたまま海に入っていく

太宰

君はあまり気に入っていなかったたいだけど

太宰

中也の目はこの海よりも空よりも、どんなものより透き通っていて綺麗なんだよ

今はもう開かないその目を見ながらそう言う

太宰

その夕日のような髪も、陶器のような白い肌も、この世界のどれよりも綺麗だ

柔らかい笑顔で涙を流しながらそう言う

太宰

それじゃあそろそろ入ろうか

嗚呼、世界で一番美しい中也

愛してるよ

終了です

変な切り方で申し訳ないですが

これにてこのお話は完結です

ご視聴本当にありがとうございました

元々文才もなく、読みずらいところも多かったかもしれません

本当にありがとうございました

この作品は完結ですが、体調がすぐれている時に

ちょこちょこ他の作品を作りたいと思っています(予定です)

一応、こんな駄作で良ければリクエストもなるべく受け付けようと思っています

ちなみに、次回はリア友からのリクエストが来ているのでそれを書けたらなと思っています

そちらは中也愛され系のヒロアカとのクロスオーバーになると思います

まだ書くとしっかり決まった訳ではありませんが

もし、興味がある方は読んでいただければと思います

それでは、ありがとうございました

さようなら!
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192

コメント

9

ユーザー

神すぎるჱ̒՞ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳՞꒱ 中也精神的におわれた心とか苦しさ辛さ息苦しさが伝わってきて本当に感動した……太宰もそれを謝りたかったっていう…… 気持ちが曖昧になってしまうとこがとても良かった

ユーザー

初コメ失礼いたします。 泣きました。最後の方の太宰さんのどこの川にしようか、のあたりから本当に切なくて儚くて…。 中也の今までの苦労や精神的、肉体的疲労。太宰さんの無自覚に中也を傷つけていたことを自覚した時の絶望と後悔の感情が溢れ出ていて、二次創作でここまで心を動かされたのはこれが初めてでした。 心を動かされるような物語を作ってくださり、主様に感謝申し上げます。 長文失礼いたしました。

ユーザー

(´;ω;`)(´;ω;`)

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