ぬめぬめぬ
⚠️注意⚠️ ・作者及び出版・製作会社、版権元各位とは一切関係ありません ・誤字、脱字があればコメントからお願いします ・誹謗中傷はご遠慮下さい ・本作品は二次創作のため、登場人物のイメージを壊しかねます
花京院典明
例の件から1週間が経とうとしている朝
僕は承太郎がどうしてあんなことをしたのか未だに見当すらつかない
花京院典明
実はあの件を境に承太郎と話していない
というより僕があからさまに避けてしまっている
花京院典明
花京院典明
いつまでもこうしてはいられないものの、動き出せずにいる僕が情けなかった
そんな事をうだうだ考え込みながら歩いていたら突如人とぶつかってしまった
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
花京院典明
承太郎の言葉も聞かず花京院は学校へ足を早めた
花京院典明
花京院典明
キスをされたから?キスをした承太郎が軽い男だと思ったから?
僕はエジプトでの旅を通して彼と親睦を深めたから彼のことは知ってる。分かっている。
だから、そんなはずはないと断言することが出来る
ならどうしてキスをしたのか?
そう思って後ろを振り返った
花京院典明
C子
彼の片腕にC子が両腕を絡ませていた やっぱり僕の考えている承太郎より軽い男なのか?
空条承太郎
空条承太郎
承太郎が女子に触れられていても冷静沈着にこちらの要件を聞こうとする様子に花京院は聞こうとしていた話をやめた
花京院典明
花京院典明
キッとした目つきで承太郎の顔に人差し指をつき向けて言い放った
そうして花京院は再び前を向いて荒く歩を進めた 花京院の履いている革靴の足音が承太郎を突き放した
B子
C子
B子
承太郎はただただ花京院の後ろ姿を見るしかできなかった
先生
空条承太郎
かったりい
こんないつでもできるような授業より今は花京院の方が重要だぜ
それにあいつなんであんなに怒ってたんだ
キスしたからか? それなら辻褄が合うが
だとすれば相当鈍い奴ってことになるぜ花京院
若干花京院の鈍さに落胆して頭を抱えてしまった
結論から言えば俺は花京院のことが好きだ 旅の最中で気づいた
だからあの日キスした どうにも自制が効かなかった
他の奴と付き合うなんて考えたらもう俺の出る幕がなくなっちまうと思ったからだ
だのにあいつときたら…あの件以来やたら避けやがる
わからねえ
こうなれば花京院の本音を洗いざらい話してもらうぜ
そう考えた頃にはもう教室を出ていた
先生
先生
花京院典明
先生
花京院典明
今日の朝はびっくりしたな…まさか承太郎に会うなんて
また通学路を変えるか、と考えていたところ
なんだか女子たちが騒がしい 歓声を上げているようだ
まさかと思い廊下側に目をやると
特製の学ランを身に着け学校内でも構わず学帽を被った大男がこちらを見ていた
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
空条承太郎
承太郎の目に花京院はまいってとうとう事の顛末を話し始めた
花京院典明
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
顔を険しくさせる花京院の頬を片手でがっと掴み顔を近づけた
空条承太郎
花京院典明
軽い男じゃあないっていいたいのか?
花京院典明
承太郎の顔が見られない 床を見つめることしか出来ない
顔が熱い
花京院典明
花京院典明
花京院典明
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
友達なのにしかも同性に告白なんてさぞ気持ち悪かったろうな、と落ち込み承太郎に目をやると
口角が上がるのをぐっと我慢するほどなんだか嬉しげだった
花京院典明
空条承太郎
口角が上がってしまわないように口元を手で抑えながら言った
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
その瞬間時が止まったみたいにしんと静まり返った 先程承太郎が言った言葉を頭の中でリピートする
唖然とした どっと安堵が込み上げてくる 次第に視界が潤んだ
空条承太郎
花京院の頭にぽんと手を置く 決して彼が整えた髪型を崩してしまわないようにそっと置いた
花京院典明
慌てたように止まらない涙を袖で拭いあげようとする
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
花京院典明
涙を袖で拭っている花京院を承太郎が抱きしめた
空条承太郎
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
目を瞑り口を開けてさくらんぼを待っている花京院
ぬるっ
ぬるっ?
花京院典明
花京院典明
ぷはっ
花京院典明
慌てて顔が赤くなる
空条承太郎
くすっと微笑む承太郎からチェリーを奪って口に入れた
花京院典明
先程の余韻がまだ残って顔が火照ったままだ
空条承太郎
そう言って彼は咀嚼している花京院の頬にキスをした
ある昼休みの2人の高校生による出来事だ
コメント
5件
†┏┛墓┗┓†
生きててよかった…
なんて美しい承花なんだ…こんな素敵な物語を読ませていただけるなんて、 ありがたいにも程がある…✨