嫌われて、また愛されて

俺…りぃとるぅくんはお昼寝してた

俺はりぃ 今の通りさとくん以外から 嫌われてるんだ るぅくんは1、2週間ほどいじめにあってた義理の弟 義理なのに俺より愛されてて甘やかされてる

嫌なことがあったら絵日記を つける。

○月✕△日 挨拶したのにさとくん以外ちゃんと返してくれなかった るぅくんしか愛されていない 死にたい

日記には他にも色々書かれている

○月○日 またいじめられた 誰も気づかない 気づこうとしてくれない 俺のいじめは小学生の時からなのに たったの1、2週間いじめられただけであそこまで愛される？ 俺のほうが辛いのに

□月✕日 今日も嫌なことが起きた 日常茶飯事だから今日は別の事を 書く 綺麗な花を見つけた アマリリスって言うんだって さとくんの誕生花だよ

ころくんが目に入った 5枚しか…

用意されてなかった

当然俺のとこだけ置かなかった

パンッ

乾いた音が鳴り響いた

俺はるぅくんを持ってた日記帳で叩いた

俺の中の何かがぷつんと切れた

聞こえた怒声

俺は10年以上ずっと…… それなのに

抱きしめられたことも テストの点数で褒められたことも 誕生日を心から祝って もらったことも 挨拶も……

殴られた 傷からは血がたれてくる

絶望した でもよかったのかもしれない もう…愛されたいなんて思わない

3人は出てった

バンッ

ころは床に落ちた日記帳を 持ち上げた

俺は日記帳を奪い返しりぃを追いかけた

誰も居ない夜空に呟く

あ…公園

俺は迷って… 迷いながら結局公園のブランコに 座った

鎖に頭をこつんと当てた

愛おしい兄なんて… さとしかいなかった

さとくんは隣のブランコに座った

さとくんはゆっくりページをめくる

✗✗✗✗月✗✗✗✗✗日 死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい

さとくんが見てたのは真っ赤な字で死にたいとかかれたもの

自分が惨めすぎて乾いた笑みが こぼれた 頬がひりひりと痛んだ 手を添えたら 紅く染まった

そっか打たれたんだ… 実の兄に

部屋にて

✕月✕日 弟が出来た 血はつながっていない 母さんが死んだから 感情なんてなかった 嬉しくも嫌でもなかった

△月□日 弟に傷があった 何かあったのか聞いたら焦った 顔をした ノートに悪口がかかれていた いじめられたのか？ 様子を見よう

△月○日 別のところに傷があった いじめられたか聞いたら何も 言わなかった 守らなければ

△月✕日 るぅは泣いていた 自分もいじめられてるから辛さが　わかった 許せなかった 兄達に相談しよう

△月✕日 リビングに戻ったらころ兄達がるぅの話をしていた 『何かおかしい』 いじめは気づいていなかった そのことを話そうとしたら 『邪魔するな』 叱られた 邪魔にならないように部屋に 戻ろう

りぃ兄が見せた涙は 違うんだよ、本当は大好きだよって伝えてるみたいだった

それからさと、なな、しぇ、るぅ、ころはめっちゃ過保護になりました