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俺等の聖域

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俺等の聖域

1 - 俺等の聖域

♥

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2019年02月18日

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この世には立ち入ってはいけない

〝聖域〟という物がある

それは目に見えるわけでもなく

誰かに区別されるようなものでもない

足を踏み入れてしまうのは免れないことなのだ

世間は常に情報で溢れている

尽きることの無いニュースは今日もタンタンと流れ込んでくるのだった

クラスメート

うわっ!汚すぎ笑笑

クラスメート

教室汚さないでくんない?てか学校来んな笑笑

近江 りさ

…。

クラスメート

ああ!黙る事しか出来ないカスだったね。ごめーん笑笑

クラスメート

クズ。

近江 りさ

ッ…

ビシャッ。

私は帰り道いつもと違う道を通った。そこには見知らぬ建物があり興味本位で、引かれるようにその建物の中へ入っていった。危ない外観。やばい所だということは何となく分かっていた。もうそんな事どうでもよかった。

近江 りさ

ここなんの建物だろ…

ガチャン。

広いホールには扉の閉まる音が響き渡る。

恐怖をも感じてしまう空気に私はこの場を出ようと思った。

ガチャガチャ。

近江 りさ

え。

近江 りさ

開かない。

入って来た扉が開かないのだ。

近江 りさ

……。

タンタンタン。

遠くからの足音。

段々近づいてくる。

近江 りさ

…!

???

侵入者はっけーん!

???

ってあれ?女の子じゃん

金髪の男が言った。誰だこの人…

私の足は震えていた。そう、恐怖心だ。、

???

バカうるせんだよ。

???

誰だ…裏口閉めなかったやつ。

???

ぶっ殺すぞ。

私の心はもう諦めかけていたのかもしれない。

???

テメェ何者だ。

???

はけよ。

近江 りさ

???

言えねぇのか?あ゛ぁ!

???

ちょっとガクちん?

???

女の子は丁寧に扱わないと。

???

ね?

本当の笑顔では無いことを私は分かっていた

メイ

こんにーちは!

メイ

俺メイって言うんだ!

メイと名乗った金髪の男はしゃがみこんで私の目の前に来た。

メイ

とりあえず手短に聞くね!

メイ

死にたい?死にたくない?

その人は不気味な笑顔でそう言い放った。

近江 りさ

…………たい

メイ

は?

メイ

聞こえないんだけど

メイ

ちゃんと喋れよ

近江 りさ

…しにたい

それしか口に出なかった。死にたくないい、その選択肢はとうに捨てられてしまったのかもしれない。

ガク

……。

メイ

えー殺しちゃっていいんだ!

メイという男は銃を構えた。

メイ

ばいばい可愛い子。

バァンッ!!

ホールに銃声が響き渡った。その銃弾は私の横を通り過ぎていった。

メイ

…なにすんのさガク

メイ

殺しの邪魔するやつは…許さないって知ってるよね?

目を開けた。

そして私は生きていた。

近江 りさ

…え

ガク

コイツを殺すな

メイ

は?意味わかんないんですけど

ガク

この顔見覚えねぇか?

ガク

ほら。

メイ

……!?

メイ

お…うみ…あや…ね?

近江 りさ

…!?

近江 りさ

なんで…その名前を知ってるの!?

近江 りさ

母さんの何を…知ってるの!?

ガク

やっぱりな、

ガク

お前の名は近江りさ。

ガク

近江あやねの娘だな。

メイ

ま、さか…あやねさんの…

彼らは母の名前を知っていた。

4年前に亡くなった母の名前を。

ガク

とりあえず来い

ガク

ボスに会わせる

私は母のことを知りたくてその人たちについて行くことにした。

母とどういう関係か。 母の死に関係しているのか。

♡100でつづき!!

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