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注意事項
伽羅崩壊有 過去改変有 腐要素有 治安悪 色々注意
『彼等が望んだ世界は、こんな物じゃなかった。』
一つ一つ頁を捲り
次へ次へと悲惨な世界を描いていく
『彼等は互いを嫌悪した』
「あの頃に戻りたいね」
『明るく過ごしていた日々のあの頃に』
「そんなの今更か」
この本の終焉時
視界が段々と暗く、暗く
そして、暗闇の誰も知らない地の底に落ちていく
「また。」
─ 教室
目の前には永友が居た。
でも少し、その永友という称号を捨ててしまった
様な気がする。
本を読む彼からは、何も感じなかった。
いや、感じる方がおかしいのかもしれない
いつものふわふわとした
どこか気だるそうな声で喋った。
でも彼も、何か称号を捨ててしまった様な気がする。
覚えてない。
「お前が覚えてなきゃ誰が覚えてんだよw」
ふと、文面なのか声なのか、分からない声が
脳を過ぎる。
「えー?wまぁ俺が一番記憶力良いし?」
明らかに俺の発言
な筈なのに
どうしてこんなに身に覚えがないのだろう?