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あの日から…

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あの日から…

12 - 残酷な世界

♥

10

2023年01月21日

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ミア

話す事ないのでスタート!

アルミン

アニ…

アニ

?!

タッタッタッ

アルミン

やぁ

ミア

もうすっかり憲兵団だね

アニ

アルミン…ミア

アニ

ミアは壁外調査で死んだって

アニ

聞いたけど

ミア

あ〜、騙した

ミア

案外簡単に騙される

アニ

…どうしたの?その格好は

アルミン

荷運び人さ

アルミン

雨具で立体機動装置を見えないようにしているんだ

アルミン

ほら

アニ

どういう事?

ミア

アニ…エレンを逃がす事に協力してくれない?

アニ

逃がすってどこに?

アニ

王政の命令に逆らってこの壁の中のどこに逃げるの?

アルミン

一時的に身を隠すだけさ

アルミン

王政に真っ向から反発するつもりは無い

ミア

調査兵団の一部による反抗行為って体だけど

ミア

時間を作ってその間に

ミア

審議会勢力をひっくり返す

ミア

その材料を揃える

ミア

必ず

アニ

ひっくり返す材料?

アニ

そんな都合のいい何かがあるの?

アニ

根拠は?

アルミン

…ごめん

アルミン

言えない…

アニ

はぁ…悪いけど話にならない

アニ

黙ったといてやるから勝手に頑張んな

ミア

アニ!

ミア

お願い…このままじゃエレンは殺される!

アルミン

何にも分かってない連中が

アルミン

自分の保身のためだけに

アルミン

そうとは知らずに人類自滅の道を進もうとしている

アルミン

説得力がないのは分かっている

アルミン

でもそれでももう大きな賭けをするしかないんだ

ミア

勿論迷惑がかからないように努める

ミア

けど…ウォール・マリアの検問を潜り抜けるには

ミア

どうしても憲兵団の力が必要なの

ミア

もう…これしかない

アニ

あんたらさ…

アニ

私がそんなにいい人に見えるの?

アルミン

いい人かそれは…

アルミン

その言い方はあまり好きじゃないんだ

アルミン

だってそれって自分にとって都合のいい人の事を

アルミン

そう読んでいるだけのような気がするから

ミア

全ての人にとって都合のいい人なんて

ミア

いないと思う

ミア

だからアニがこの話に乗ってくれなかったら

ミア

アニは私達にとって悪い人になる

アニ

いいよ

カチャ…

アニ

乗った

ミア

(指輪…?)

エレン

案外楽に抜けられたな

ミカサ

静かに

エレン

流石憲兵団様だ日頃の仕事具合が伺える

ミカサ

キョロキョロしない

エレン

あとは影武者のジャンがバレなきゃいいが…

エレン

あれはそう長くは持たねぇよ

エレン

あいつと俺全然似てねぇから

アルミン

大丈夫だって

アルミン

2人は目付きが凶悪で似たような悪人面だから

エレン

俺はあんな馬面じゃねぇよ

ミア

大丈夫

ミア

私が死んだ事にしたら

ミア

すぐに騙された

ミア

「そうか…それは災難だったな」って

ミア

そんな奴にジャンの変装はバレない

アニ

ねぇもし私が協力しなかったら

アニ

どうやって壁を超えるつもりだったの?

アルミン

立体機動で突破するつもりだったんだ

アニ

無茶じゃない?

アニ

そもそもストヘス区に入る前に逃げた方が

アニ

こんな面倒もかからなくて済んだはずでしょ?

アニ

何で今ここなの?

アルミン

この街の入り組んだ地形が

アルミン

替え玉作戦の成功率を上げると思ったからさ

アルミン

それに真っ向から逆らうよりも

アルミン

従順に振る舞って警戒心を解いた方が

アルミン

逃走の時間を稼げるしね

アニ

そう…納得したよ

アルミン

あっ!あそこだ

タッタッタッ

アニ

ここ?

アルミン

うんここを通る

アルミン

昔計画されてた

アルミン

地下都市の廃虚が残っているん

アルミン

これがちゃんと

アルミン

外扉の近くまで続いている

エレン

本当か?すっげぇな…

ミア

ん?アニ?

エレン

何だお前

エレン

まさか暗くて狭い所が怖いとか言うなよ?

アニ

そうさ怖いんだ

アニ

あんたみたいな勇敢な死に急ぎ野郎には

アニ

きっとか弱い乙女の気持ちなんて

アニ

分からないだろうさ

エレン

大男を空中で一回転させるような乙女はか弱くねぇよ

エレン

馬鹿言ってねぇで急ぐぞ

アニ

いいや私は行かない

ミア

は?

アニ

そっちは怖い

アニ

地上を行かないなら協力しない

エレン

何言ってんだてめぇは?

エレン

さっさとこっちに来いよ

エレン

ふざけてんじゃねぇ!

ミカサ

エレン叫ばないで

アニ

大丈夫でしょ?ミカサ

アニ

さっきからこの辺には何故か

アニ

全く人がいないから

アニ

ったく…傷付くよ

アニ

一体いつからあんたらは

アニ

私そんな目でいるようになったの?

アニ

アルミン…ミア

アニ

あんたにはこのか弱い乙女の気持ちが分かると思ったのに

アルミン

アニ…何で

アルミン

あの時マルコの立体機動装置を持っていたの?

アルミン

僅かな傷やヘコみだって

アルミン

一緒に整備した思い出だから…

アルミン

僕には分かった

アニ

そう…あれは拾ったの

ミア

じゃあ生け捕りにした2体の巨人は…

ミア

被験体を

ミア

アニが殺したの?

アニ

さぁね…

アニ

でも一ヶ月前にそう思っていたんなら

アニ

何でその時に行動しなかったの?

アルミン

今だって信じられないよ

アルミン

きっと何か見間違いだと思いたくて

アルミン

そのせいで…

アルミン

でも…アニだって

アルミン

あの時僕を殺さなかったから…

アルミン

今こんな事になっているんじゃないか

アニ

あぁ…心底そう思うよ

アニ

まさかあんたにここまで追い詰められるなんてね

アニ

あの時

アニ

何で…だろうね

エレン

おいアニ!

エレン

お前が間の悪い馬鹿で

エレン

クソつまんない冗談で

エレン

適当に話を合わせている可能性がまだあるから!

エレン

とにかくこっちに来い!

エレン

この地下にはいるだけで証明出来る事があるんだ!

エレン

こっちに来て証明しろ!

アニ

そっちには行けない

アニ

私は戦士になり損ねた

エレン

だからつまんねぇって言ってるだろうが!

アルミン

話してよアニ!

アルミン

僕達はまだ話し合う事が…

ダンッ

ミア

もういい…

ミア

これ以上聞いてられない

ミア

そのあんたの意味の分からない話を

ミア

聞いている余裕は私達には無い

ミカサ

不毛

ミア・ミカサ

もう一度ズタズタに削いでやる

ミア・ミカサ

女型の巨人!

アニ

アハハハッ!

アニ

フフフフッ

アニ

アハハハッ

アニ

アッハハ八

アニ

ハァ…

アニ

アルミン

アニ

私があんたらのいい人で良かったね

アニ

ひとまずあんたらは賭けに勝った

アニ

でも…

アニ

私が賭けたのは

アニ

ここからだから!

バン!

タッタッタッ

アニ

((ニヤ

ミア

アルミン!

ミカサ

エレン!

アルミン

ミアッ?

ミア

遅かった!

ドォン!

〜数日前〜

リヴァイ

遅ぇな

リヴァイ

エルヴィンの野郎ども

リヴァイ

待たせやがって

リヴァイ

迎えの憲兵団が先に来ちまうじゃねぇか

リヴァイ

大方糞がなかなか出なくて困ってんだろうな

エレン

兵長今日はよく喋りますね

リヴァイ

馬鹿言え

リヴァイ

俺は元々結構喋る

カン

リヴァイ

チッ…

エレン

すいません

エレン

俺があの時選択を間違わなければ…

エレン

こんな事には

ガチャ

ミア

すみません…

ミア

遅れました

ミア

(*・ω・)*_ _)ペコリ

タッタッタッ

リヴァイ

言っただろうが

リヴァイ

結果は誰にも分からんと

ガチャ

エルヴィン

遅れて申し訳ない

エレン

いえ

エレン

お前ら

エレン

あ…あの

エルヴィン

女型の巨人と思わしき人物を見つけた

エルヴィン

今度こそ確実に捕える

エルヴィン

ミア

ミア

あ…はい

カクカクジカジカ

ミア

了解です

タッタッタッ

ガチャン

エレン

えッ?

ガチャ

ミア

( . .)"

タッタッタッ

ペラペラペラ

エルヴィン

ありがとう

ミア

いえ…

タッタッタッ

エルヴィン

作戦の実行は明後日

エルヴィン

場所は我々が王都召還される途中で通過する

エルヴィン

ストヘス区だ

エルヴィン

ここが最初で最後のチャンスである

エルヴィン

ここを抜ければエレンとミアは王都に引き渡され

エルヴィン

壁の破壊を企む連中の追求も困難になるだろう

エルヴィン

ひいては人類滅亡の色が濃厚となる

エルヴィン

我々はこの作戦に全てを賭ける

エルヴィン

作戦はこうだ

エルヴィン

ストヘス区を通過する際

エルヴィン

エレンとミアが囮となってこの地下通路へ目標を誘き出す

エルヴィン

最下層まで連れ込めば

エルヴィン

サイズと強度から考えて

エルヴィン

たとえ目標が巨人化しても

エルヴィン

動きを封じる事は可能だ

エルヴィン

だが万が一その前に巨人化した場合

エルヴィン

エレン君に頼む事になる

エレン

はいそれで肝心の目標は

エレン

ストヘス区にいる事は確実なんですか?

エルヴィン

あぁ目標は憲兵団に所属している

エレン

憲兵団に?

エルヴィン

それを割り出したのはアルミンだ

エルヴィン

いわく女型は

エルヴィン

生け捕りにした2体の巨人を殺した犯人と思われ

エルヴィン

君たち104期訓練兵の同期である可能性がある

エレン

ちょ、ちょっと待ってください

エレン

104期って…

エルヴィン

その女型の巨人と思わしき女性の名前は…

エレン

え?ちょっと…

ボカァン!

アニ・レオンハート

アルミン

し…しまった

ドォン!

タッタッタッ

アルミン

クソッ!あの指輪…

ミア

私が言っとけばよかった

アルミン

やっぱり僕たちの嘘は最初から気付かれていたんだ

アルミン

待ち伏せしているのもバレバレだった!

アルミン

もっとやり方が他にあったはずだ

ミカサ

反省は後にして教えて

ミカサ

私達はこれからどうすればいい?

アルミン

とりあえず3班と合流して

アルミン

地上に出て

アルミン

あとは二次作戦の通りに

アルミン

アニと…女型の巨人と戦う

アルミン

エレンは予定通り巨人になって

アルミン

捕獲に協力してもらう

アルミン

いいよね?

エレン

あぁ

調査兵

おーい!

ミア

3班だ!

調査兵

一次捕獲は失敗したのか?

ミア

失敗しました

ミア

2次捕獲作戦に移行してください!

ドォン!

アルミン

踏み抜いた

エレン

助けないと!

ミア

エレン下がって

エレン

ちょ…おいミア!

ミカサ

女型のやつエレンは死んでもいいって言うの?

アルミン

賭けたんだ

アルミン

アニはエレンは死なない事に賭けて

アルミン

穴を空けた

アルミン

滅茶苦茶だけど

アルミン

こうなったら手強い

タッタッタッ

アルミン

アニは死にものぐるいで2人を奪うつもりだ!

タッタッタッ

アルミン

どうしよう…退路が塞がれた

アルミン

立体機動で素早く出たとしてもその瞬間を狙われる

アルミン

かと言って

ドォン!

アルミン

ずっとここにいてもいつ踏み潰されるか分からない

エレン

俺が何とかする

エレン

あの時大砲を防いだみてぇに

エレン

こっちに来い!

アルミン

ちょッ…

エレン

行くぞ離れるなよ

ガブッ!

エレン

ウッウゥァァッ!

ミア

エレン?

エレン

またかよ?

エレン

そんな…

エレン

クッウゥッ!

エレン

こんな時に!

エレン

クソッ痛ってぇ

アルミン

目的がしっかりないと

アルミン

巨人になれないんだっけ?

アルミン

もう一度イメージしよう強く!

エレン

やってる!けど…

エレン

ウゥッ!

エレン

ウッウアァァ!

ミカサ

本当に?

ミカサ

まだアニと戦う事に躊躇してるんじゃないの?

アルミン

エレン?

ミア

エレン…

ミア

まさかこの期に及んでアニが女型の巨人なのは

ミア

気の所為かもしれないなんて思ってるの?

ミア

貴方はさっき目の前で何を見たの?

ミア

この前4人を殺した奴が

ミア

沢山の調査兵を殺した奴が正体を現した

ミア

あの時みたいな事になりたくないでしょ?

ミア

エレンが巨人化しないと

ミア

また大勢の人が死ぬ

ミア

そんな事になりたくないんだったら

ミア

強く願って

エレン

うるせぇな!

エレン

俺はやってるだろ!

ガブッ!

エレン

ウッ…ウゥ!

エレン

アニが女型の巨人?

エレン

何で…なんでそう思うんだよ?アルミン

アルミン

女型の巨人を最初からエレンの顔を知っていた

アルミン

それに同期しか知らないはずのエレンのあだ名

アルミン

"死に急ぎ野郎"に反応を見せて

アルミン

何より大きいのは

アルミン

実験台だったソニーとビーンを殺したと思われるのが

アルミン

アニだからだ

エレン

何でそんな事が分かる?

アルミン

あの2体の殺害には高度な技術が必要だから

アルミン

使い慣れた自分の立体機動装置を使ったはずだ

エレン

あぁだから装置の検査があっただろ

エレン

アニは引っかかってない

アルミン

あの時アニが出したのはマルコのだ

アルミン

だから追求を逃れる事が出来た

エレン

はぁ?

エレン

何言ってんだ?

エレン

どうしてマルコが出てくる?

アルミン

分からない

エレン

見間違いじゃないのか?

アルミン

いや

アルミン

あれは確かに見覚えが…

リヴァイ

おいガキ

リヴァイ

それはもう分かった

リヴァイ

他に根拠は無いのか?

アルミン

ありません

ミカサ

アニは女型と顔が似ていると私は思います

エレン

は?何言ってんだ!

エレン

そんな程度の根拠で…

リヴァイ

つまり証拠はねぇがやるんだな

エレン

証拠がない?何だそれ?

エレン

何でやるんだ?

エレン

どうすんだよ

エレン

アニじゃなかったら

ミア

アニじゃなかったら

ミア

アニの疑いが晴れるだけ

アルミン

そうなったらアニには悪いと思うよ

アルミン

でもだからって何もしなければ

アルミン

2人が中央の奴の生贄になるだけだ

ミア

最初からアニじゃないって

ミア

決まってるわけじゃないし

ミア

やるしかない

エレン

アニを疑うなんて

エレン

どうかしてる

ミア

でも"死に急ぎ野郎"に反応したんでしょ

ミア

そのエレンのあだ名に

ミア

104期の中でしか考えられない

ミア

アニと聞いて思い当たる事はないの?

ミア

女型の巨人と格闘戦を交えたのなら

ミア

アニ独特の技術を目にしたりはしなかったの?

ミア

分かってるんでしょ?

ミア

女型の巨人がアニだって事を

ミア

分かってるんでしょ?

ミア

女型の巨人がアニだって事を

ミア

じゃあ戦わなくては駄目でしょ?

ミカサ

それとも

ミカサ

なにか特別な感情が妨げになってるの?

エレン

はぁ?

アルミン

作戦を考えた

アルミン

僕とミアとミカサが

アルミン

最初に空けられた穴と

アルミン

あの穴

アルミン

元に入口から同時に出る

アルミン

このままじゃ

アルミン

ミアが頼まれていた

アルミン

エルヴィン団長に立体機動装置渡す事も出来なくなったしまう

アルミン

だからそうすればアニは3人の中誰かに対応する

アルミン

なるべくミアには反応して欲しくないから

アルミン

深くフードを被って

ミア

分かった

アルミン

そしてその隙にエレンはアニが居ない方から逃げて!

エレン

待てよ!

エレン

それじゃ3人の中の誰かが死んじまうだろうが

アルミン

ここにいたって4人とも死ぬよ

アルミン

ミア、ミカサ位置について

ミア

分かった私はあの穴

ミカサ

私は前

タッタッタッ

エレン

ミア!ミカサ!

エレン

アルミン!

エレン

何で…なんでお前らは戦えるんだよ!

エレン

何で!

ミア

私だって

ミア

死にたくないし

ミア

死にたくてこんな事をしているんじゃない

エレン

じゃあ何で!

ミア

仕方ないでしょ

ミア

世界は残酷なんだから

タッタッタッ

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