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怖すぎます😱 私カラダ探し見てないんですけどそれでも怖いです……寝れなさそうです
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
カラダサガシ 前編
イズミサイド
出水は地面に横たわっていた
出水
出水
出水は違和感を感じ起き上がる
出水
出水
出水は愕然と辺りを見回した
出水
目が覚めると そこは見慣れない屋上だったからだ
冷たい風がビュービューと 荒れ吹き 出水の頬を冷たく撫でる
しかしフェンスの向こうは 真っ暗闇 何も見えないその先は 正直気味が悪かった
出水
それもそのはず出水は 知らない間にここに来ていたのだ
見慣れない場所に キョロキョロと周りを見渡す
出水
出水
出水はここに来る前を思い出そうと 混乱した頭を整理する
出水
その時、出水に嫌な予感がよぎった
出水
出水の頭に ある女の子の姿が浮かんだ
出水はいやないない、と 頭を左右に振って頭から追い出す
出水
出水は忘れろ、忘れろと 自分に言い聞かせて立ち上がった
その時、
ゾクッ
出水の背中に寒気が走った
みーつけた♪
出水
バッと後ろを振り返る
そこには見覚えのある、 人形を抱いた 小さな血塗れの女の子が立っていた
そしてこちらを見てニタッと 笑ったかと思うと こちらに向かってすごいスピードで 走ってきた
出水
逃げろ、逃げろと 出水の本能が言っている 逃げないと殺されるというのは 出水の頭でもすぐに分かった
が、足が動かない
血塗れの女の子は 凄い形相でせまってくる
出水は震える足をバシンと叩いて 無理やり校内へ走り出す
出水
とにかく闇雲に走る
出水
後ろを見ると 少女は凄いスピードで 追ってきている
出水
出水
廊下を右へ左へ、と 自分の居場所もわからないまま とにかく突っ走る
出水
そもそも出水は足が速い方ではなく 足音はすぐそこまで来ている 正直もうダメか…、と思っていた時
ガシッ
出水
急に隣の扉が開き 腕を引っ張られ引きずり込まれる
そしてそのまま床に放り投げられた
出水
そして ダン!!と扉が閉まる音がして 出水はその人物を見る
出水
奈良坂
その人物は奈良坂だった
出水
奈良坂
奈良坂が ぱっと口に人差し指を当てたので 慌てて口を閉じる
すると
ドドドドドドド!!!
出水
扉の向こうで何かが すごいスピードで走り抜けて行く
背筋がゾワっと再び 恐怖を煽ってくる
出水
2人はお互い黙ったまま 何かが離れていくのをじっと待つ
奈良坂
それからしばらくして 完全に音がしなくなると 奈良坂が不意に口をひらく
奈良坂
出水
出水
奈良坂の言葉に 掠れた声でなんとか言葉を絞り出す
奈良坂
出水
出水
出水
出水はさっきのことを想像して ぶるりと体を震わせる
奈良坂
奈良坂がこちらを 動揺した目で見てくる
コイツの動揺した顔なんて 初めて見たかもしれない
言いたい事はわかる 出水たち2人が居るということは…
出水
あいつら……米屋たちのことだ
昼間、出水達5人は いつものように意味もなく 集まっていた
そこで声を掛けられたのだ、 あの女の子に。
そこからは出水も覚えていない 奈良坂もこの様子じゃ、 覚えていなさそうだ
奈良坂
奈良坂
奈良坂にしては珍しく、 迷った表情をしている
探しに行くのにはリスクがある。 しかし仲間も心配なのだろう
出水も同感だ
出水
奈良坂
出水
2人はお互いを見つめる
奈良坂
出水
出水
出水はこわばった笑顔を見せる
奈良坂
奈良坂もそれに応えるように 少し微笑んで見せる
奈良坂
奈良坂
奈良坂
出水
2人はそう決めて 恐る恐る廊下へと出ていった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミ ワ サイド
三輪
三輪も同じく 目が覚めるとこの学校に居た
三輪が目覚めた場所は廊下だった
三輪も出水たちと同じように、 いると思われる仲間との合流を目指し ゆっくり、ゆっくりと歩いてる
廊下を歩く自分の足音が やけに大きく聞こえる
こういうオカルト的な物が 得意な三輪でさえ、 少し不気味に感じていた
……と、三輪の足が不意に止まる
三輪
前方にしゃがみ込んでいる 人影が見えたからだ
三輪はゆっくりと警戒しながら 近づいていく
三輪
赤いカーディガンに 長い髪、そして特徴的なアホ毛
その人物は間違いなく小南だった
三輪は、げっ…と感じたものの 流石にほっとく状況でもないため そのままそばに近づく
三輪
しかし小南は反応せず 荒い呼吸を繰り返している どうやら過呼吸を引き起こしたようだ
こんな状況じゃ無理もない 三輪が小南を落ち着かせようと しゃがみ込んだ時、 小南の肩がビクッと震えた
三輪
その途端、真横の廊下から ドドドドドド!!!!! という音が聞こえてきた
三輪が慌ててそちらを見る
姿はまだ見えないが 状況的に““何か””が来るのが 三輪にもわかった
そして小南が怯えているのは その’’何か’’だということも
三輪
三輪は一瞬で思考を切り替えると 小南の腕を掴んで 近くの教室に入り込む
ダン!と扉を閉めると 奥からドドドド!!という 音が聞こえてくる
小南
三輪
三輪が指を立てて 扉のほうを見つめる
その時、
ガラガラガラ……
音を響かせて目の前の扉が開き 血塗れの少女が姿をみせる
小南
三輪
三輪は慌てて小南の口を塞ぐ
正直終わったと三輪は思った
が、
なにを思ったのか 少女はそのまま廊下を再び 歩き出した
三輪
小南
ぺた、ぺたと廊下を歩く音が 聞こえる
三輪と小南はそれを 黙って聞くことしかできない
音を立てまいと身じろきもできない
やがてその音も聞こえなくなった時
米屋
小南
三輪
大きな声に教室の後ろを見ると そこには米屋が歩いてきていた
米屋
米屋
三輪
米屋
米屋
米屋は2人の様子をみて聞く
三輪
米屋
小南
米屋
米屋
米屋
米屋
米屋
小南
小南がジト目で米屋を見る
米屋
三輪
三輪はやれやれと呆れた表情をする
が、こういう奴がいないと 正直頭がおかしくなりそうだった
米屋
米屋
米屋が開きっぱなしの扉を 見て言う
三輪
米屋
米屋がくすくすと笑うと、 小南が何かつぶやく
小南
米屋
小南
三輪
小南
小南
小南
三輪
米屋
米屋
米屋
米屋が手を叩いて騒ぐ
小南
小南が米屋をドカッと蹴る
米屋
三輪
三輪
小南
三輪
米屋
米屋
小南
米屋
米屋
三輪
三輪
小南
三輪たちは恐る恐る廊下へ 出ていった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イズミ&ナラサカサイド
出水
奈良坂
出水と奈良坂の2人は 他3人を探しながら昇降口に 向かっていた
血塗れの少女に遭遇したせいか 2人の足取りはかなり慎重だ
それだけ恐ろしい少女だった
出水と奈良坂は 無言のまましばらく進んでいく
ひんやりとした空気が 余計に恐怖心を煽ってくる
そろそろ昇降口が近いか、と 考えていた
その時
奈良坂
奈良坂が急に立ち止まる
出水
急に立ち止まった奈良坂を 怪訝に思い 出水も奈良坂の視線をたどる
出水
出水は絶句した
奈良坂の視線の先にあったのは……
出水
奈良坂
廊下の先に ぽつんと置いてあるその“足”は 膝から上が切り取られた様に無く 赤黒い血がこびりついていた
奈良坂
出水
奈良坂
出水
出水が苦笑いして答える
奈良坂
出水
奈良坂
2人はあきらかに引きつった顔で お互い偽物だよな、と誤魔化す
2人はそのまま ”足“の横を慎重に通り過ぎる
まさか仲間の誰かの足なんじゃ なんて考えが頭に浮かんで来たが 二人は口には出さない
正直気味が悪かった
今は忘れよう、と 無理やり頭から追いやって 2人は再び昇降口を目指す
再び無言のまま しばらく廊下を進んでいく
学校にしては とても大きく、迷路のようだ
曲がっては進み曲がっては進む
気味の悪いものがあったからか 慎重だった足取りがさらにゆっくりになる
そうしてもう何度目かの廊下を 曲がった、
その時
ドン!
出水
出水は 反対側から来た何かにぶつかって お互いドスンと尻もちをつく
出水が慌てて顔を上げた時
米屋
出水
出水にぶつかったのは米屋だった
奈良坂
小南
三輪
5人はお互いの存在を確認する
奈良坂
5人はほっとした表情になる
お互い来ているだろうと 薄々わかっていたものの、 無事な様子を互いに確認できて 少し緊張感がゆるむ
米屋
米屋の提案に 5人は大人しく隣の教室へ入った
今の出水達にとって 教室に入るだけでも 気持ち的に少し余裕ができる
それから 5人は互いが無事な事にしばらく 喜び合う
こんな異常事態なのに 全員が生きていることは奇跡に 近かった
しばらくして 出水が小南をちらっと見て言う
出水
出水が小南と一緒にいた三輪に聞く
小南は普段通り話してはいたが いつもに比べると少し暗い気がした
三輪
米屋
三輪の言葉に米屋も うんうんと頷く
すると 少し暗かった小南の顔が さらに暗くなる
小南
小南の真剣な顔に大事な話だと 察して 4人は無言でうなずく
4人がうなずいたのを見て 小南が静かに話しだす
小南
小南
米屋
小南のただならぬ様子に 米屋が怪訝そうに聞く
小南
小南
小南
小南がゴクリとつばを飲む
小南
出水
奈良坂
意外な単語に全員が驚く
小南
小南
小南
小南はその時を思い出して 少しうつむく
そんな事があったなら 小南の様子に納得だ
気付いたら目の前に誰かの生首が……なんて 想像するだけでこえーだろ、と 出水は思う
出水
出水
出水が奈良坂の方を 見る
三輪
奈良坂たちの様子に 三輪が聞く
奈良坂
奈良坂
小南
三輪
三輪はまだそれらを見てはいないが あちこちに生首や足が 転がっていると考えるとさすがに 寒気がする
他の人もそう考えているのか 5人の間に重い沈黙が流れる
その沈黙を破ったのは 珍しくしかめっ面になった 米屋の言葉だった
米屋
出水
その意外な言葉に みんなの視線が一気に米屋に向く
三輪
米屋
米屋が少し下を見て話しだす
米屋
米屋
小南
米屋
中身がある棺… つまりは死体が入っている棺、 ということだ
奈良坂
米屋
米屋
小南
4人に嫌な予感がよぎる
米屋
米屋
三輪
米屋の言葉に 全員に衝撃が走る
出水
米屋
米屋
米屋
米屋が苦笑いしながら言う
米屋
奈良坂
そう 出水達は あの女の子にそう言われ 意識を失ったのだ
三輪
米屋
小南
小南
確かにそうだ 他の3人も答えを待つように 米屋を見る
米屋
米屋
奈良坂
米屋の言葉に 全員が再び驚く
小南
小南
小南が掠れた声で言う
米屋
米屋
米屋が深刻な顔で言う
奈良坂
小南
小南は未だに不安そうな顔で言う
出水
出水の言葉に三輪もうなずく
三輪
米屋
小南
小南はまだ不服そうだったが 米屋たちの意見も否定出来ないため しぶしぶ協力した
出水
出水
次回!
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰
夢主✰