ストーカーちゃんは恋をする

なんというか、

可哀想だ

今にも吐いてしまいそうな4人

止めることなく注文し続ける幹部様

それを自分ではなく、他の4人に食べさせる

逃げるように外へ出ていく

1つの机の上には落ちそうなくらい 置かれている大量の飲食物

飲み物なんかはどれが何だかわからない 自分が飲んでいたものすらもだ

それに明らかに人数分以上の数がある

こんなに頼んでも私にはそれだけを 払える分のお金を持ち合わせていない

学生のお財布を舐めないでいただきたい

よいしょ、と言って 私の隣に腰を下ろすコネシマさん

選ばなかった方を渡してくれる

色的に…

炭酸はあまり好きでは無い…けど せっかく頂いたから飲んでみようかな

一口、飲んでみる

炭酸が喉を刺し、 何故か少しずつ熱さが増していく

ゆっくりもう一口だけ飲む

ちょーだい、と言って幹部様が手を伸ばす

申し訳ない気持ちもあるが 結局そのジュースを渡す

ジュースを飲んだ幹部様は 難しそうな顔をしている

そう言って立ち上がろうとした、が

立ち上がろうとした彩葉がふらついて 隣にいたコネシマの膝の上に倒れる

まずい、やらかした

いや、やったのは俺じゃないけど

最悪や 、ちょうど渡したのが酒だったなんて

彩葉の近くには酒以外の飲み物しか 置いてなかったのに

…あぁ、シッマが置いたんか