「あの女のどこがいいんだよ」
今になってその言葉を思い出した
黒滝ってもしかして…わかってたのかな?
律弥
……おい
律弥
誘っといて何も話さない気かよ
琉叶
あっいや!
琉叶
俺馬鹿だったな〜って!考えてた!
律弥
…そうだな
琉叶
……💢
琉叶
ちょっとは否定してくれたっていいじゃん…
琉叶
大体知ってたならなんで教えてくれなかったの…
律弥
……勘でそう思ってただけだからな
律弥
陰口叩いてあんなふうになりたくないんだよ
律弥
分かったら別のやつに片思いしとけよ
琉叶
……うん
ポロッ
琉叶
…あ
グッ
律弥
…はぁ〜
律弥
女々しいなお前…
琉叶
今涙止めるから待って…
律弥
……あー
律弥
足痛いな
ピタッ
琉叶
…えっ
琉叶
ほんと?…大丈夫?
律弥
……ぷっ
律弥
泣き止むじゃん笑
琉叶
こっちは真剣に…。
ぽんっ
律弥
ぶりっこな女なんかより
律弥
お前の方が全然可愛いな笑
ドッ
琉叶
……!
琉叶
…そんな訳ないだろ
琉叶
……おれ、こっちだから!
律弥
おー
律弥
じゃあな
琉叶
…うん
琉叶
また…明日
タッ
律弥
……。
チーンッ
琉叶
…母さん父さん、ただいま!
父親は俺が11歳の時に癌で亡くなり、 母なんかは僕を幼稚園に送ったっきり事故で帰らぬ人となった
一人暮らしだがよく叔母さんにお世話になっている
琉叶
……黒滝って奴がいてさ
琉叶
そいつ!ちょーむかつくの!
琉叶
でも…かっこよくて……
琉叶
不覚にもドキッとして
琉叶
…どうしたら…いいと思う?
何かあった時に2人に問いかけたりなんかもして 見守ってくれている気がして 寂しさは感じない
琉叶
…次は
琉叶
どんな恋をするかな…