なーくんと手を繋いで近くのスーパーへ。
割と自我がある方だから症状は軽めな、はず。
少し日が傾いていて
もう西の方は赤く燃えている。
紫
赤
紫
最近は気温もちょうどいい。
少し吹いている涼しい風が頬を掠める
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赤
紫
紫
赤
紫
スーパーに着き、先に麺をカゴに入れ、
野菜コーナーに向かった。
紫
赤
口ではそう言いながらも、やっぱり興味が出ちゃう。
間近で見ると、野菜の細かな凹凸に気がつく。
それは1つずつ違くて、面白い。
紫
赤
怒られちゃった。
無意識で触ってしまうのを防ぐために、
両手でなーくんの腕を掴んだ。
紫
紫
赤
赤
紫
赤
紫
紫
赤
キョロキョロと辺りを見渡して玉ねぎを探す。
視界に映ったのを確認して、少し駆け足でそこへ向かう。
赤
-
ぶつか、っちゃった。
どうしよう。
赤
-
顔を覗き込まれた。
俺は体格こそ小さいものの、もう顔つきは大人だ。
それに気がついたのか、
相手の方が怪訝そうな表情を浮かべる。
赤
逃げ出したくなってしまって、目線を落としたまま謝って、
玉ねぎを適当に取ってなーくんの元へ戻った。
ぶつかってしまった人の視線が、
まだ俺を追っている気がする
紫
なーくんに背後から抱きつく。
紫
俺の事を少しだけ引き剥がして、向き合う。
赤
赤
少しパニックで、頭が回らない。
世間的に見たら、俺は異常者なんだ。
その事を発覚させられた気分で、怖くて、
紫
頭を撫でられて、手を引かれてレジの方へ向かう。
昔から向けられてきた好寄の視線。
蔑むような眼差し。
俺はやっぱり、
紫
赤
…おかしい、のか
紫
差し出された手。
握るのを少し、躊躇した。
なーくんは少し寂しそうに笑ったかと思ったら、
俺に密着して、肩を抱いて歩き始めた。
紫
赤
なーくんは、何も言わなかった。
来た道とは違う方へなーくんが進んでいく。
少し遠回りだけど、一通りの少ない道の方。
強ばっていた方が解れていく。
紫
赤
紫
来た時よりも赤が濃くなっている空。
ゆっくりと、俺らは歩いていった。
コメント
6件
センスが良すぎる!
まって、可愛いすぎます!最高!! 彩さんの事推そうかなw