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雪名#
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若干 モブ×水赤 表現含みます R15
水
赫
思いの外冷たく漏れた僕の声に、 悲しそうに微笑むりうちゃん。
赫
水
諦めたように目を伏せる彼を見て、 浅はかな自分の言動に気づく。
僕がここに売られてくるよりも前から、 ここで奴隷として使われてきた彼。
気付いたら、性奴隷として売られてた。 一年ぐらいずっとここで、 …ただの売人の捌け口として。
そんな辛い事を笑って語れる彼は、 こんな現状からの脱却をまだ諦めてなかったのかもしれない。
水
赫
赫
水
赫
俯いた彼の瞳からは、 透明な雫が零れ落ちた。
赫
水
泣き疲れて眠りに落ちた彼を見つめる。
薄汚れた頬に残る涙の跡。 こんな薄暗い場所でもわかる程整っている顔は、 もっと明るく、清潔なところで暮らしていたなら もっと輝くんだろうな。
水
赤く柔らかい髪を撫で、 一つ呟く。
水
水
…買われる心配がないだけ、マシかも知れない。
もし、りうちゃんがここより酷い扱いのところに買われて。 僕が、着いていけないとしたら。
水
ﾊﾞﾝｯｯｯ！！！
水
売人
水
水
…君には、これ以上こんな思いさせたく無い。
どちらかがいなくなるまで、 汚れ仕事は僕が全部。
