俺たち 、 運命かもね 。

なるべく部屋を汚さないように 巣作りをしてふと思ったけど

さっきのあきらさんとの 会話を思い出すと

確かに彼は自身のことを βだと言っていた

そうであってほしい 。

もし本当にβだとすれば …

それは嫌だ 。 それだけは

彼の澄んだ瞳を … 僕に

僕だけに 向けてくれるために

どうしよ 布団もあの部屋だし

あ ~ … でもケアとかもするべきかな

そう唸っていると 上の方から 大きな音が鳴った

気が付けば 俺は走り出していた

大きく扉を開くと 、 ベッドから 転げ落ち 唸っているピヤノがいた

そこまで言うと ピヤノから 強く 甘い匂いが俺の鼻を掠めた

βでもわかるくらいのフェロモン が 彼からは出ているみたいだ

… もしや 今着てるやつあげた 方が匂い的に安心するとか ?

え ここで脱ぐんですか

ヒート中の Ωの前で ?

流石に知識なさすぎでは …

服を脱ぎ終えたあきらさんは 優しく手渡ししてくれた

というか ベッドから落ちた せいで 身体が痛い 。

図々しい頼みではあるけど あきらさんは快く頷いてくれた

やらかした ! 他の服 持ってこればよかった …

そう呟くと 自然と視界が 暗闇に沈んだ