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乃愛
昨日 れんと電話で話したの。
優斗
うん
回想
乃愛
…もしもし
乃愛
れん？
廉
ん。
廉
どうせ断るんだろ？
廉
わかってたよ
乃愛
…うん
乃愛
わかっちゃうよね。やっぱり
乃愛
でも、だからこそちゃんと
のあに断らせて欲しい。
のあに断らせて欲しい。
乃愛
話したいことがある。
廉
うん。キレイさっぱり 断られるわ。
乃愛
のあ、
乃愛
れんのこと 恋愛として見たことがなかった。
乃愛
ていうか そういうふうな目で見れなかった。
乃愛
のあにとって れんは お兄ちゃんみたいな存在だったから。
廉
…っ……
乃愛
でも 今思い返せば
乃愛
あの時の行動も 友達としてじゃなくて
乃愛
恋としての行動だったのかな
乃愛
とか 色々思う。
廉
…うん
廉
結構前から好きだったもん
乃愛
…まず
乃愛
それに気づけなくてごめんね
乃愛
れんに告白されて
乃愛
れんのこと 意識しちゃって…
廉
うん
乃愛
けどやっぱり のあの心の真ん中にいるのは
乃愛
乃愛
ゆうとだったの。
乃愛
ゆうとはこう言ってくれた
乃愛
「好きな人が2人できたら 2人目を選べ」
乃愛
一瞬あの時 のあ れんのこと好きになりかけた気がするんだ。
廉
…おう
乃愛
だけど ……
乃愛
やっぱり ゆうとなんだ…よ…ｳｯ…
廉
のあ…？
廉
泣いてるの？
乃愛
…っううん
乃愛
告白された時も これが
乃愛
れんじゃなくて ゆうとだったらな とか
乃愛
慰めに来てくれたのも ゆうとだったらなとか
乃愛
れん がしてくれることを ゆうとがしてくれればいいのにって
乃愛
そういうふうに考えちゃってっ……………
乃愛
だから…
乃愛
だからっ……ﾋｯｸ……
乃愛
のあは…
乃愛
のあは…
乃愛
のあは ゆうとがすきです。
廉
……うん
乃愛
だから れん。
乃愛
ごめんなさい…
廉
おう！断ってくれてありがとな。
廉
のあ
乃愛
…はい…
廉
俺の話も聞いてくれる？
乃愛
うん…っ
廉
お前が こういうふうに 言ってくれるんだろうなってなんとなく勘づいてた
廉
のあは ちゃんと自分の想いを 人に伝えられる人だから。
廉
だから 俺もさ すっきり フラれることができるんだよな。
廉
ありがとな
乃愛
…ううっ……ﾋｯｸ…
廉
ゆうとは
廉
のあの
廉
世界でたった1人の運命の人なんじゃねーの？
廉
じゃあな。
廉
ありがとな。 のあ
回想終了
乃愛
…こんな感じで断りました。
優斗
…のあの好きな人は？
乃愛
…言ってもいいの？
優斗
うん。いーよ
乃愛
…
乃愛
ゆ…
優斗
まって？
優斗
やっぱ 俺から言いたいな。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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