全員、タバコを吸うヴィダを黙って見ていた。会って1時間もたっていないのに、何故かヴィダに惹かれていた。
ヴィダ
、、、、、、、、ハァ。
さっきのマスターに言うってやつ、
嘘です。
春千夜
、、、は?
ヴィダ
マスターは私にタバコ吸って欲しくないそうです。体に悪いって。
蘭
ご主人様が言ってんのに
やめないんだ。
ヴィダ
そう、、ですね。別に私、
自分の命に価値があるとは、
思えないので。
生きられてる内にやりたい事
やってしまうのです。
ヴィダ
それから、春千夜さんのタバコの種類が好きっていうのも嘘です。
タバコなら何でもいいです。
春千夜
んじゃ返せよ。
ヴィダ
貰ったものは返せませ〜ん。
春千夜
なら何で俺から貰ったんだよ!💢
ヴィダ
、、、、この中で一番嫌われてそうだから。からかって見たくなりました。
竜胆
ぶっ!!ははは!!w
ココ
当たってる。w
ヴィダ
裏社会に生きているのに、知らないんですか?
ここじゃ、騙される方が悪いんですよ。
鶴蝶
一理ある
竜胆
てか実際そうだろ。
春千夜
クソガキが。
ヴィダ
言っときますけど、
春千夜さんより私の方が、
300歳は歳上ですよ。
私にとってはあなたの方が、
クソガキです。
春千夜
3、、?
何言ってんだ。ノーマルで80年
吸血人種でさえ100年だぞ?
蘭
え、じゃあ何歳なの?
ヴィダ
私、ノーマルでも吸血人種でもないんで。歳は、正直覚えてないです。
竜胆
じゃあ、マジで、ヴィダってパンドラなの?
ヴィダ
そうですねー。
そうかもしれませんねー。
鶴蝶
、ん、灰皿もってくる。
タバコが終わりそうなのを見た鶴蝶は灰皿を持ってくるため、部屋を出ようとした。
ヴィダ
大丈夫です。鶴蝶さん。
そう言ってヴィダは、持っていた今にも灰が落ちそうなタバコを口に放り込んで飲み込んでしまった。
ヴィダ
(ゴクン
春千夜
!!??
ココ
なっ!
鶴蝶
何してんだ!
ヴィダ
え、いや、マスターにバレたくないですし。パンドラの身体はノーマルや吸血人種と違って、頑丈に出来てるんです。タバコ一本ぐらい何の問題もないです。
蘭
なぁ、タバコって美味いの?
ヴィダ
ご想像どうりですよ。
美味いわけがない。
竜胆
何でボスの前だと、人格変わんの?
ヴィダ
別に変えてるつもりは無いです。
変わってるっていうか、もうそういう性質なんだと思います。パンドラは、ご主人様の前ではいい子になるっていう。
ココ
じゃあ本心では、ボスのことどう思ってんだ?
ヴィダ
ッ!。。。秘密。
ヴィダはわずかに視線をおとした。
誰が見ても分かる様に照れていた。
蘭
(あれ、何だよ、可愛いじゃん)
竜胆
(一人でデレデレと、ツンデレどっちもできるとか、やば。)
春千夜
(は?かわい いやいや、何考えてんだ。)