春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
高校三年生。 俺にはずっと隠してきた思いが あった
いふ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
そう、俺はずっと前からいふが 好きだった
でも、彼にも好きな人がいる
だから、この想いは 忘れないといけないんだ
ないこ
いふ
初兎
初兎
いふ
初兎
ないこ
初兎
ないこ
初兎ちゃんがきて ほっとした
2人きりだと調子狂いそう だったから
ないこ
初兎
ないこ
初兎
ないこ
バタンッ
いふ
初兎
ないこ
初兎
ないこ
ないこ
初兎
ないこ
ないこ
初兎ちゃんは目を丸くした
でも、真剣な俺の顔を見て 微笑んだ
初兎
ないこ
初兎
チュッ
初兎
ないこ
一風変わった初兎ちゃんに 体が強ばる
唇にこもった熱が離れなかった
でも、これで忘れられる
きっと…これで
初兎
ないこ
初兎
ないこ
いつもより大人びた初兎ちゃん
色っぽい目がこちらを見る
初兎
ないこ
一刻も早く 忘れたかった
ないこ
ソファにゆっくりと倒される
そのまま…初兎ちゃんに 愛された
その日から俺は 初兎ちゃんの優しさに 溺れていった
ないこ
初兎
ないこ
初兎
小声で話すこの会話も 慣れたものだ
いふまろのことも 以前より考えなくなって
俺の心はすっかり晴れていた
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
それはきっと長年抱えていた モヤモヤが消えていっているから
ないこ
でも…俺は笑って誤魔化した 誤魔化すことしか出来なかった
いふまろが 寂しそうな顔をしていたから
毎週…いやほぼ毎日 初兎ちゃんに愛された
良くない関係なのは 承知の上だ
それでも…どうしても やめられなかった
帰り道、薄暗い空の下で いつものように誘う
ないこ
初兎
ないこ
初兎ちゃんが 申し訳なさそうに話す
初兎
ないこ
初兎
ないこ
あ…またか
ないこ
ないこ
ないこ
初兎
ないこ
初兎
口から無理やり言葉を出して その場を去る
初兎ちゃんは俯いたまま 動かなかった
ぽつ…ぽつ…と雨が降り出す
ないこ
いつの間にか…初兎ちゃんに 堕ちてたんだ
雨が強くなり 俺の体を打つ
心まで、冷えていく 感じがした
ないこ!!
俺の名前を呼ぶ声
あぁ…声だけで分かる
雨やら涙やらで はっきり見えなくても
いふ
綺麗な青髪は 嫌という程 俺の瞳に映った
離れゆく意識の中 そっと呟く
ないこ
なんで忘れちゃったんだろ
あんなに 好きだったのに
恋なんて…残酷だ
忘れたいことが また俺の中に積もった
続く… NEXT 「伝えたいこと」
コメント
8件
続きはないんですか!?ちょー気になります!