るぅと視点
誰とも変わらない人生。 みんなと同じような人生を歩んできた。
特別辛いことなんてないし、 勿論家族にだって 友達にだって恵まれていた。
唯一悩まされたのは、 自分を隠して話してしまうこと。
たとえば、自分はこうしたいのに、 人には別のこと言っちゃったり、
そんな毎日だってことが、しんどかった。
自分が周りにどう思われるかが怖くて、 嫌われたくなくって、素の自分で話すことが何よりも難しかった。
次の授業は移動教室か。、 音楽。、4階か。、 行こう。、
高校に入って。 友達ができたかなんて聞くまでもない。 できてるわけないじゃん。、笑 自分を隠して 話す僕なんか相手にしてくんないし。、 あ〜あ。、 誰か僕と、素の僕と話してくれる人いないかな。、ッ。、
ドンッ
黄
ごめんなさッ。、
赤
。、。
黄
ちっちゃ。、
赤
。、五月蝿いな。、
黄
ごめんなさい。、つい。、
赤
。、身長小さいのコンプレックスなの、。
黄
。、そうなんですね。
赤
。、。じゃ。
黄
待ってください。、!
赤
ん。?
黄
全体的に暗くないですか、。?
赤
まぁね。明るくいる理由もないし。
黄
。、あの、友達になってくれませんか。、?
赤
え。、?
黄
どこか、僕と似ている気がするんです。
赤
ふ〜ん。、例えば?
黄
素で話せないところ。、とか、自分を隠しちゃう。、とか、
赤
まぁ、、そうだね。いいよ。
黄
本当ですか?
赤
うん。連絡先くらいなら教えてあげる。
黄
ありがとうございます。、!
これが、るぅりぬの出会いです。