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青水です。
この世界は本当に不思議。
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……いったッ
通行人
あれ?今誰かに当たったような…?
通行人
気のせいか……
h
もう…この生活飽きたな…
僕はある日突然、透明人間になってしまった。
最初は誰にもバレずに色々できる~♪とか思ってたんだけど……
この能力ほんっっとうに不便なの!
実例みたいなの調べて見たけど
透明人間になったら、《運命の人》にしか
姿は見えないらしい……
??
なぁ、何ぼーっと突っ立ってんの?
その時、後ろからふいに話しかけられた…気がした。
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…へ、?
h
ぼ、僕……?
I
逆にあんた以外誰がおんねん……って、ほとけ…??
h
い、いふくん…!?
彼は確か大学の何個も上の先輩だった人。
え、なんで僕の姿見えてんの…??
h
い、いふくん、僕の姿見えてんの!?
I
おお、なになに。見えてるに決まっとるやん。
I
とうとう頭まで本格的にイカれた…?
h
ち、違うし!
いふくんには僕が見えてるの……?
I
んなことより、なんで道のど真ん中で突っ立ってんの。しぬよ?
h
うぁっ、
そう言われた瞬間、僕はいふくんに手を引かれた。
I
車が来てからじゃ遅いんやで?
h
ご、ゴメンなさい…
h
でッ、でも…!
I
……ん?なに?
h
僕、透明人間だから、別にしんでも誰の迷惑にもならないかなーって…
I
…は?
いふくんはちょっとだけ怒ったような顔をした。
I
お前が透明人間って……
I
俺から見たら半透明……やけどな?
h
は、半透明…?
I
んー、別にこーいうのって珍しいことちゃうし、気にしとらんかったんやけどさ。
・・・
いやいや!透明人間いることが普通って、なんやねん!
ってツッコミいれたかったけど、あまりにもいふくんが真剣に話すから言いそびれちゃった…
h
ぼ、僕さ
h
誰からも存在自体わかってもらえなくて…
I
…!
S
まろちゃんはさ、知っとる?
I
んー、なにがー?
S
透明人間の病があるってやつ。
I
透明人間…?なんやそれ、からかってんの?
S
っはは、からかうわけないやん!
S
そーいうのがほんまにあんねん。
I
へぇ……それが何?
S
俺さぁ…ほんまはその透明人間やったんよ、ついこの前まで。
I
……え!?
正直初兎の話はにわかには信じられないものだった。
だって、透明人間て……
I
……ふっとびすぎやろ…
S
ん、…ふふ、まあ、僕は透明人間になったことはないんやけど
I
なんや、やっぱりうそ……
S
いーや?見たことには見たで。今ははっきり見えるけど。
I
は、はぁ。
S
透明人間って、不思議よなぁ。
S
こっちの一方的な片想いやと半透明に見えて
S
両想いになればはっきり見えるっていう……
まさに《運命的》よな。
I
(こいつ……はっきり見えるようになった…)
I
ほとけ…?
h
ご、ごめんッ!なんか、いふくんと会えたこと自体…そのッ
I
……
ぎゅっ
h
!!
I
今まで、いつから透明人間やったかは知らんけど、苦労してきた……よな。
h
ぇ……
I
ほんまに、お疲れ様。俺からはお前がはっきり見えとるよ。
h
な、なに、それ…っ
僕は気付いたら安堵の涙を流していた。
h
いふくん、
I
んー?
h
久しぶりに会ってこんなこと言うの変かもだけど…
h
いふくんのことが___。
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸