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黒尾

あ、なぁ蛍

月島

はい?

黒尾

澤村とかお母さんとかに伝えたりとかした?

黒尾

えーっと……身内凍結症?だっけ

月島

ああ……まだ伝えては無いです。

黒尾

ちょ、お前馬鹿か

月島

なっ?!馬鹿ってなんですか!!

黒尾

いや、普通親には伝えるだろ!?

月島

いや、そうなんですけど!!

月島

……つ、伝える勇気がないっていうか…なんていうか…、

月島

悲しい顔させたくない…っていうか…

黒尾

はぁぁ……

月島

!

黒尾

あのなぁ……蛍

月島

…ハイ

黒尾

親には絶対に言った方がいい。悲しむ悲しまないの前に、伝えないで蛍が死んじまったらご両親そっちの方が悲しむだろ…?!

黒尾

なんの病気か知らないで自分の息子が亡くなるって……蛍もやだろ?自分の子供がそうだったら

月島

……まあ…

黒尾

だろ?

月島

でも…どうやって伝えれば……

黒尾

うーん……

黒尾

ご両親宮城だろ?

月島

はい

黒尾

本当は直接言って欲しいんだけど……

黒尾

電話で伝えたらどうだ?

月島

あ、いや、待ってください

黒尾

ん?

月島

なんか、伝えたら兄ちゃんが飛んできそう……

黒尾

あー……明光さん…?

月島

はい…

黒尾

…まあ、そんだけ弟が大好きなんだろ?いーじゃん(笑)

月島

いや、良くないですよ……

黒尾

ま、とりあえず電話してこい

月島

ハーイ

月母

もしもしー?

月母

久しぶりね蛍。急にどうしたの?

月島

ごめん。急に電話して。

月母

ううん。いいわよ。どうしたの?

月島

あのね、母さん。

月母

ん?

上手く言えるだろうか。

悲しむだろうなぁ

月島

僕ね、

月島

後ちょっとで死んじゃうんだ。

そう僕が言った瞬間、 電話の向こう側の空気が凍った気がした。

月母

え…?

月母

……どういうこと?

月島

伝えるの遅くなってごめん。

月島

病気が見つかったんだ。

月島

健康診断で引っかかって。

月母

……

月母

月島

なに?

月母

黒尾くんは…知ってるんだよね?

月島

……うん。

月島

黒尾さんがご両親にも言ってって。

月島

僕、母さん達が悲しむのが怖くて…

月島

言うのを先延ばししてた。

月島

ごめんなさい。

月母

……

月母

そう。

月母

言ってくれてよかったわ。

月母

どういう病気なの…?

そういう母の声は震えていて

月島

……

月島

身内凍結症っていうんだ。

月母

しんない……

月島

うん。段々体内が冷えていっちゃうんだって。

月母

凍死……?

黒尾さんと同じことを聞いていた。 ほんと似てるな……

月島

黒尾さんと同じこと聞いてる。

月島

うーん……

月島

凍結とまでは行かないけど。似てるよ。

月母

……っ…そう……

月母

ごめんね……っ…

母は謝った。

月島

…なんで?

月母

ごめんね…っ蛍……!

丈夫な体に産んであげられなくて……

母はそう言った。

昔から僕は痩せ気味でご飯もあまり食べない人だった。

そのため免疫力が低下して風邪をひいたりすることも多かった。

そのため母は自分が丈夫な体に産んであげられなかったと責任を感じていたのだった。

月島

……母さんのせいじゃないよ…。

月島

こっちこそごめん。

月母

っ……

電話越しでもわかる。母は泣いていた。

月島

ごめん……

月母

……ズズッ……うん。大丈夫。蛍

月島

月母

ありがとう。

月母

伝えてくれて。

月島

……っ

月島

母さん。

月母

なあに?

月島

僕を産んでくれて

月島

ありがとう。

月母

……っ

それだけは伝えておきたかった。

ここまで育ててきてくれた母親に。

月母

こちらこそ、

月母

生まれてきてくれて……っ

月母

ありがとう……蛍。

月島

くろぉさん……

黒尾

ん?おかえ……り

黒尾

って、蛍……

月島

黒尾さんっ……

黒尾

ん、おいで

ぎゅっ

黒尾

どーしたぁ?感動しちゃったか?(笑)

月島

っぅ……うんっ……

黒尾

そかそか。

月島

母さんっかあさんが……

黒尾

うん?

月島

生まれてきてくれてありがとうって……

黒尾

よかったなぁ(笑)嬉しかったろ?

月島

うんっ……

黒尾

けーい

月島

黒尾

生まれてきてくれてありがとう。愛してる。

大好きな君の心臓が役目を果たすまで後何日だろう?

俺は

君が満足するまで言い続けるよ。

愛してるってね。

君の心臓(トキ)が止まるまで──────

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