要
好きだから
奏
え
どゆこと?要先輩が僕のこと、? 状況を飲み込めない
要
もう奏が傷ついてるところ見たくない
あ、また要先輩のこと傷つけた
奏
ごめんなさい
要
謝らないで
要
僕なんかって思わないで
要
奏がいて俺楽しい
要
奏のおかげで楽しい
要
だから、絶対僕なんかって
言わないで
言わないで
要
腕出して
奏
...
要
お願い
要
見せて
奏
スッ
要
袖まくってもいい?
奏
..ウン
何重にも重ねられた傷が露わになる
ポタッ
奏
ごめんなさい
何故か涙が溢れてくる
要
いつから、
要
いつから切ってるの
奏
...3年前くらいです
要
どうして、
奏
わからないです
奏
でも切らないともたない
奏
苦しくて、辛くて、
要
うん
奏
自分を傷つけることでしか自分を肯定できなくて
要
うん
要先輩は否定も肯定もせず頷き、僕の話を聞いてくれる
奏
そんな自分が嫌で
奏
そんなことしてる自分が嫌で
奏
でもやめられなくて
奏
助けて欲しいけど頼り方がわからなくて
要
うん
奏
死にたいわけじゃないけどただただ息苦しくて
奏
消えたいって思う
要
それで全部?
奏
...はい
奏
大丈夫です
要
ほんとは?
奏
...
奏
...大丈夫じゃないです
奏
何も大丈夫じゃない
要
うん
奏
辛いって言ったって
大きな理由はないし
大きな理由はないし
奏
だから、どう頼ればいいかわからなくて
要
奏
要
こっち向いて
顔を上げると要先輩が優しく微笑みかける
要
こっちおいで
そういうと要先輩は僕を優しく引き寄せ包み込んでくれた
要
奏、なんでも話して
奏
ん
要
俺、奏が好き
要
奏が抱えてるもの全部
知りたい
知りたい
要
もう待てない
奏
僕も要先輩のことが好きです
奏
あの日名前も知らない僕に黙々と処置をしてくれて
奏
要先輩は何も聞いてこないし、ただ待っててくれて
要
うん
奏
今日も手当てしてくれて
奏
迷惑かけてごめんなさい
要
奏
要
謝るの禁止な
奏
えっ
要
奏は何も悪くない
要
あと、敬語ももういーや
要
自傷行為もすぐに辞めなくていいから
要
数を減らしてこ
要
お願い
奏
...ハイ
それからの日々、要先輩は毎日のように腕をチェックしてくる
一日中我慢しただけでめっちゃ褒めてくれる
まだ衝動で切ってしまうことがあるけど、要先輩は 絶対責めないし、丁寧に手当てしてだきしめてくれる
こんな人僕には勿体無いけど、そんなこと言ったら 要先輩に怒られる 俺が好きなんだよって
要先輩の言葉は恥ずかしくなるほど真っ直ぐで嘘がない
そんな要先輩が大好き