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❄️🍫詰め込み

第3話 - 家出❄️🍫（後編）

2024年07月18日

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#るなえと

さくしゃ

るなは家を飛び出し､近くにあるえとと2人でよく行くカフェに駆け込んだ。外は突然の雨が降り出していた。カフェの温かい空気に包まれながら､るなはカウンターに座り､涙を拭った。

のあ

いらっしゃいませ､何かお飲み物をお持ちしましょうか？

説明

カフェ店員ののあが優しい声で尋ねた。

るな

麦芽飲料､お願いします。

説明

のあはすぐに注文を受け取り、数分後に温かい麦芽飲料をるなの前に置いた。

説明

ふと携帯を見ると、恐らくえとからであろう不在着信が数件来ていた事に気付いたが､到底折り返す気にはならなかった。

のあ

お待たせいたしました､ごゆっくりどうぞ。

説明

るなは一口飲んで､ほっとした表情を浮かべたが、すぐに涙が溢れてきた。自分では充分に取り組んでいたと思っていたことが、えとに認められなかった悲しさと、えとに対してあんなひどいことを言ってしまった後悔が胸を締め付けていた。

説明

その様子を見たのあは､そっとるなの隣に座り､

のあ

何かお話したいことがあれば､聞きますよ。

説明

と優しく声をかけた。

るな

えとちゃんと…喧嘩しちゃって…

説明

るなはすすり泣きながら、カフェ店員ののあに事情を話し始めた。

るな

確かに休憩しすぎたかもしれなかったけど、えとちゃんに否定されて…悲しくて…つい、ひどいことを言っちゃったんです…

説明

のあは静かに頷きながら話を聞いていた。

のあ

そうだったんですね。自分の気持ちを素直に伝えるのって、本当に難しいですよね。

るな

うん…

説明

るなは涙を拭いながら頷いた。

るな

えとちゃんのこと、大好きなのに…どうしてあんなこと言っちゃったんだろう…

のあ

大切な人だからこそ、感情が高ぶってしまうこともありますよ。

説明

のあはるなの手を優しく握り、

のあ

大事なのは、その後どうするかです。ちゃんと謝れば、きっとわかってくれますよ。

るな

でも、えとちゃんが私のこと許してくれるかな…

説明

るなは不安そうに言った。

のあ

大丈夫ですよ。えとさんも、るなさんのことが大好きなんですから。今はお互いに冷静になる時間が必要かもしれませんね。

説明

のあは微笑みながら、るなに優しく語りかけた。

説明

るなはその言葉に少し勇気をもらい、

るな

ありがとう、のあさん。私、帰ってちゃんと謝ります。

説明

そう決意を固めた。

のあ

それがいいと思います。るなさんなら、きっと上手くいきますよ。

説明

のあは励ますようにるなの背中をそっと押した。

説明

るながカフェを出る頃には、雨も止んでいた。少し冷たい夜風が肌に触れるが、心は少しだけ軽くなった気がした。家への帰り道、るなはえとの優しい笑顔を思い浮かべながら、どう謝ろうかと考えていた。

説明

るなはつぶやきながら、家のドアを開けた。家の中は静かで、えとはリビングのソファに座り込んでいた。

るな

えとちゃん…ごめんね…

えと

るな…

るな

えとちゃん…ごめんなさい…私、ひどいこと言っちゃって…本当にごめんね…

説明

るなは涙を流しながら、えとの元に駆け寄った。

えと

るな…私もごめんね。私は君のことをちゃんと理解しようとしなかった。るなはいつもすごい頑張ってるよ､

説明

えとはるなを抱きしめ、その頭を優しく撫でた。

二人は互いの温もりを感じながら､互いの存在が必要不可欠なんだと再認識し､心の中のわだかまりを解きほぐしていった。

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