らい
らい
らい
らい
らい
らい
太宰
太宰
深夜2時私は風呂場で自傷をしていた。
少し力を入れて素早く剃刀を引く。
皮膚がぱっくりと開き暫くすると牛乳寒天見たいな色をした真皮を埋め尽くすように赤い海で傷が埋まる。
傷に血が溜りきってつぅと血が垂れる
太宰
私は二十程傷に消毒液を容赦なくかけた。
太宰
流れてくる血をタオルで抑えて、ガーゼを当てて包帯を巻き溜息を一つついた
太宰
太宰
太宰
指が止まったのは青いラベルの瓶。
久しぶりなので20tにした。
掌に出し3錠ずつで飲み込む。糖衣錠なので黄色い奴より飲み易いし、苦くない。
太宰
太宰
私は此の先のことを余り覚えては居ない。本を読みながら薬の効果を待っていたような気もするが「ふわふわする心地善い眠気」で眠ってしまったのだろう。
私は朝起きたとき副作用で頭痛、吐き気、嘔吐、口渇に襲われ其の儘社に向かった。
太宰
国木田
国木田
太宰
相変わらずの威勢の良さ。頭に響く。
後なんか腕も痛い。皮下脂肪迄切ったからかなぁ?腕を掴まれないようにしないと…
みたいな無駄な事を考えていた。
だってうちには乱歩さんが居る。恐らく彼には総てがお見通し。
隠した処で彼にはバレて居る。私は彼に傷を見られることに細心の注意を払った。
敦
敦
何も知らない少年少女は勘が鋭いこと。
太宰
太宰
敦
太宰
敦
敦くんは苦笑いをし、鏡花ちゃんと任務に出掛けた。
今。社に残っているのは私と、国木田くん、乱歩さん、与謝野先生、社長。
私は乱歩さんに呼び出された。
太宰
乱歩
乱歩さんは咥えていた飴を私に向けた。
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩さんは細い目を開いて私を真っ直ぐ見つめる。
汗が頬を伝い床に落ちた。
乱歩
乱歩さんは私の腕を優しく持ち上げて包帯を解き始めた。
太宰
包帯がなくなった私の腕は横線で一杯で私の体でも嫌悪感が湧いた。
乱歩
乱歩
太宰
太宰
乱歩
怖い。
知られることが怖い。乱歩さんならきっと本当に何も思わないだろう
だとしても怖い。
乱歩
太宰
乱歩
乱歩
太宰
乱歩
乱歩
乱歩
太宰
乱歩
乱歩さんは医務室のソファに座りポテトチップスを開けて食べ始めた。
乱歩
太宰
乱歩
乱歩
ポテトチップスの袋をひっくり返し口の中に放り込む。
乱歩
太宰
乱歩さんはこう云った。
「太宰の自傷の理由は自己嫌悪と、罪悪感。自分の父親を殺した罪悪感だ」
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
私は…私は…
乱歩さんははぁと溜息を付いてこう云う。
乱歩
乱歩
乱歩
太宰
私は父親を殺したい程恨んでいる。そして実際殺した。
小さい子供ながら人を殺してはいけないという事を理解していた。そして人を殺すということがどんな事か判っていた。
父親の抵抗する力が無くなったとき、あれ程気持ち悪かった温もりが消えたとき
私は安心と共に自分を責めた。
私は失敗作、私は人殺し、私は悪者私は社会不適合者
でもポートマフィアに入り悪が正当化される世界で罪悪感というものは花のように色褪せた
然し、子供は不思議なものだ。
自分の悪さを認めて、忘れて、何時しか思い出し、自分を責める。
太宰
乱歩
太宰
与謝野
与謝野
与謝野女医は皮下脂肪と真皮が顔を出しているところを指差した。
与謝野
太宰
与謝野
与謝野
上手に生きて、上手に死んで、人に愛されて、愛して、
理想の生き方、理想の死に方
私達はそんな事一つできるか出来ないか。それでも一つでも上手く出来るように自分を傷付けて、圧し殺して、
自傷、自虐、したって上手に生きたいから上手に死にたいから
与謝野
与謝野
与謝野
与謝野
与謝野
与謝野
その後与謝野女医に薬は余り飲みすぎるなと言われ医務室を追い出された。
私はいつも通り国木田くんをからかって敦くんを困らせて下手に生きる事を少しばかり誇って生きてみようと思った。
おわり〜 最後の終わり方が厨ニ臭くて気に入らんけど終り方迷走した結果此れになった。
らい
らい
らい
らい
らい
らい
らい
らい
らい
らい
らい
らい
コメント
7件
溶けそう( ◜௰◝ )
乱太好きだよぉ(´;ω;`)