/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
シェアする/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
⚠ えむちゃん死ネタ
⚠ 病み 有
⚠胸糞、報われない
⚠めっちゃ長いです…
𝕃𝕖𝕥'𝕤 𝕘𝕠
類の部屋
類
…ん
類
朝…か……
類
…あ、しまった、今日は司くんと約束があったんだ
類
今の時間は…？スマホスマホ……
ﾋﾟｯ
午前8時
類
…ふぅ、寝坊ではなかったか……
類
…
類
既読…ついてるかな……
僕の悪いくせだ
既読なんて、つくわけもない
類
…ない……か…
返信なんて、あるはずない
それなのに毎朝確認してしまう
類
えむくん…
まだ心のどこかで思っているんだ
『きっと彼女は生きている』
と。
フェニックスワンダーランド
類
司くん、待たせたね
司
いや、俺も今来たところだ
類
そうか、ならいいのだけど…
類
寧々は…今日も来ないのかな…？
司
どうだろうな…
司
だが、あの調子だとショーの打ち合わせなんて難しいだろう
類
…やっぱり、活動を休止した方がいいのかねぇ…
司
俺たちではどうしようもないしな
司
…それに…1人欠けてしまっては…
司
もう『ワンダーランズショウタイム』ではない…
類
…
司
それに、今はショーより寧々が重要だからな
類
あぁ…
類
…誘ってみるかい？今日は
司
やめておこう、今の寧々には毒だ
類
それもそうだね…
司
じゃあ、先に行くか？あいつも早い方が喜ぶだろ
類
うん、そうしよう
墓地
『鳳 えむ』
類
えむくん、今日は桃色の花だよ
類
君にぴったりだろう？
司
綺麗だな
類
だろう？おすすめを選んでもらったんだ
司
うむ！俺も負けていないぞ！
司
見ろ、鯛焼きだ
司
えむ、鯛焼きが好きだったろう？
類
流石だね司くん
司
ふふっ、スターだからな！
類
それは関係あるのか分からないが…
類
まぁ、それを今日はお供えしよう
司
あぁ
ｽｯ…
類
じゃあ…
ﾊﾟﾁﾝｯ
類
…
司
…
類
っよし、戻ろうか
司
そうだな
司
えむ、また近いうちに来るからな！
類
じゃあね、えむくん
帰り道
類
…ん、あれは…
ひなた
あら、司くんに類くん？
司
あ、ひなたさん…
ひなた
久しぶりだね〜、どうしたの？2人揃って
類
今、えむくんのお墓参りに…
ひなた
…！奇遇だね、私も丁度今行こうとしてたの
類
入れ替わりでしたね…
ひなた
そうだね、ちょっと残念…
ひなた
でも、ありがとうね、毎日えむの為に
類
いえ…僕らがやりたくてやっていることですし……
類
勝手ながら、えむくんに安心してほしい…というか…
ひなた
ふふっ、そっか
ひなた
きっとえむ、喜んでるよ
類
そうですね、きっと…
ひなた
あ、じゃあもう行くね
ひなた
本当にありがとう、また近いうちにお茶でもしてってね
類
はい、是非
司
…((ﾍﾟｺｯ
類
……
類
どうしたんだい、あんなに静かになって…君らしくない
司
あ、いや…
司
どう接したらいいか…分からなくてな…
類
…？普通にしていればいいと思うが…
司
なんというか…
司
すごく失礼かもしれんが…
司
『大切な家族を亡くした人』って…強く意識してしまうんだ…
類
ひなたさんのことをかい？
司
あぁ…
類
…
司
…っもう…この話はやめよう…
司
早く戻ってフェニックスワンダーランドの掃除でもするか！
類
え…？あ、あぁ、そうしようか…
翌日
神高 屋上
瑞希
へぇー、そんなことがねぇ…
類
あんな表情の司くん…
類
以前であれば考えられないほどに深刻そうな顔をしていたよ…
瑞希
まぁ…そうだろうね…
瑞希
あんな事があったんだもん……
瑞希
ボクにとっては知らない人だけど、司先輩にとっては…
瑞希
大切な人だもん、鳳さんは
類
…まぁね
瑞希
類もね
類
うん…
瑞希
あ、あともう1人、草薙さん
瑞希
そういえば、落ち着いたの？草薙さんは
瑞希
今日も休みっぽかったけど…
類
それがね、分からないんだよ…
類
まだ会ってないんだ、あれから
瑞希
えっ？そうなの？
類
だから、今日司くんと会いに行こうって話になっててね
瑞希
そっか、今日かぁ
瑞希
ま、頑張ってよ
類
そのつもりさ
キーンコーンカーンコーン
瑞希
あ、チャイムだ
類
戻らないとだね
瑞希
ってやば！
瑞希
次の授業体育だった…
瑞希
体育の先生怖いんだよね〜
類
確か…山下先生だよね
瑞希
そうそう、鬼教師
瑞希
じゃ、ボクもう行くから！
類
あぁ、またね
放課後
司
お、類
類
司くん、悪い、日直で遅れてしまった
司
いや、大丈夫だ！
司
このまま行くんだよな？寧々の家
類
そうだね
司
だよな…緊張する……
類
司くん、今から会うのは寧々くんだ
類
絶対責めないように、寧々が傷つく言葉を言わないように
類
それ以外はいつも通り接すればいいんだよ
司
あぁ、そうだな…
司
……よし！俺は天馬司！未来のスターだ！
司
行くぞ！類！
類
(そうでなくっちゃね、司くんは…)
類
うん、行こうか
草薙家
司
着いたな
類
うん、部屋番号は、確か1011だよね
類
ここだね…
司
…ふぅ、行くぞ？
類
((ｺｸｯ
ピンポーン
寧々の母
はーい、…あら？
司
あの、寧々…さん、の友達の天馬司です
類
神代類です
寧々の母
あら〜！来てくれたのね
類
突然押しかけてしまってすみません
類
寧々さん、いますか？
寧々の母
いるわよ、先にどうぞあがって頂戴ね
ガチャ
寧々の母
いらっしゃい
司
おじゃまします
類
おじゃまします…あ、これ
類
先ほど大通りのケーキ屋で買ってきまたのですが、是非…
寧々の母
まぁ、わざわざありがとうね
寧々の母
それじゃああとで一緒に食べましょうか
類
はい
寧々の母
じゃあとりあえずリビングに…
寧々の母
ジュースでいいかしら？
類
いえ、お気になさらず
類
それより…寧々…
寧々の母
あ、そうだったわね
寧々の母
ちょっと呼んでくるわ
寧々の母
…来てくれるか分からないけど…
類
はい、よろしくお願いします
司
…
司
やっぱり…まだ…
類
…
寧々の部屋前
寧々の母
寧々
寧々の母
寧々、返事くらいしなさい
寧々
…なに
寧々の母
ちょっとは部屋から出てきたら？
寧々
…
寧々の母
…はぁ、全く
寧々の母
今お友達が来てるわよ
寧々
友達…？
寧々の母
えぇ、司くんと類くん
寧々
っ！
寧々
今どこにいるの…？
寧々の母
リビングだけど
寧々
部屋…連れてきて…
寧々の母
分かったわ、待ってて
寧々
うん…
類
あ、どうでしたか…？
寧々の母
友達が来てるって言ったら部屋に連れて来いって
寧々の母
ほんとごめんなさいね、悪いけど寧々の部屋に行ってもらっていいかしら
司
分かりました…！
類
話は出来そうだね
司
あぁ
寧々の部屋
コンコンｯ
寧々
どうぞ…
ガチャ
類
寧々、久しぶり
司
久しぶりだな、寧々
寧々
久しぶり
司
元気そうだな…！
寧々
そこそこ…
類
うん、安心したよ
寧々
…
寧々
で…
寧々
なに、急に
類
「なに」って、なんだい？
寧々
だからっ
寧々
家に来た理由
司
それは………っ
類
…っただ、話がしたかっただけさ
寧々
…嘘つかないくていいよ
類
なぜ嘘だと思ったんだい？寧々は
寧々
表情見ればわかる
寧々
……物言いたげな顔…
司
…類
類
そうか…
類
今日言うつもりはなかったが…
寧々
！
寧々
待って…！
寧々
ショーの事…？
司
っ
類
…
寧々
何回も言ってるでしょ…？
寧々
私、ショーはもうしないって…
類
っなぜ…
類
どうしてだよ寧々…
類
寧々はショーが好きだったろ…？
類
歌うのも、演じるのも…
類
なのになんでそんなことｯ…！！
寧々
…だって…！！
寧々
私が……っ…
寧々
私がえむを殺したから！！
寧々
もう嫌なの
寧々
観客の人に…えむのこと聞かれるの…
司
あれはお前のせいではない、何度も言っているだろう…？
寧々
いいよ…そういう事言わないで！
寧々
それに…毎日夢に出てくる…
類
…夢？
寧々
あの日の事…
寧々
私がいて…えむがいる……
えむ
寧々ちゃーん！こっちこっち！
寧々
ちょっと、えむ！待って…！
寧々
…っ
えむ
寧々ちゃん！え〜いっ★
ｷﾞｭｯ
寧々
わぁっ、って、危ないでしょ！//
えむ
えへへ、ごめんね？
寧々
…別に
寧々
…えむ……
寧々
…ん？あれ…
えむ
え？
寧々
ほら、あそこ、道路の真ん中！
えむ
っん？むむむ…
えむ
っあぁ！猫さん！？
寧々
あのままじゃ車に…
寧々
…っやめてよ…！
寧々
…私、ちょっと行ってくる
えむ
え、寧々ちゃん！？
寧々
やめてってば！
寧々
っよし、今ならっ…！
えむ
寧々ちゃ…
ﾀﾞｯー
猫
ﾐｧｰ
寧々
…よいしょっと！
猫
ﾐｬｯ…ﾐｬｳ！ﾐｬｳｯ！！
寧々
わぁっ、ちょっ！暴れないでよ！
えむ
っ寧々ちゃん！
えむ
後ろ！！
寧々
へ？
ｷｷｨｰｰｰｯ
ドンッ
寧々
いっ…た……
寧々
なに、今の…
寧々
ねえ、えむ…一体何が……
寧々
っ！？
歩行者
お、おい！？女の子が轢かれたぞ！
歩行者
救急車！救急車！！
歩行者
え、ちょ、やばいやばい、撮っとこ…！
寧々
ぁ、あ…ぁぁ……！
寧々
あぁぁぁ！！！
えむ
…
寧々
えむっ…！！えむ！！
えむ
…((ｷﾞﾛｯ
寧々
ひっ…
えむ
寧々ちゃん
寧々
…えむ
えむ
寧々ちゃんのせいだよ？
寧々
っ…
寧々
ごめんなさい…
寧々
ごめんなさい！っごめんなさい…！！
寧々
…私のこと見つめて…「寧々ちゃんのせいだよ」って…！
類
…
寧々
こんなのが…ずっと続いてて……
寧々
私、えむに言われたから…寧々ちゃんのせいって……
寧々
だから…本当に私が…！！
司
っそんなの！！
司
そんなのただの思い込みだｯ！
寧々
っ
司
えむがそんなこと…お前に言うわけないだろう！？
司
お前はえむのことをそんな奴だと言いたいのか！！
類
司くん
司
えむは俺達の仲間だ！良い奴だ！
司
それなのにどうしてそんな事を真に受けてるんだよ！？
司
お前はもっと信じろよ！！…えむのことをっ！
類
司くん！！
司
…はぁ…はぁ…っ…
寧々
…
寧々
出てって…
類
司くん、行こう
司
…あぁ……
類
…それじゃあ、お騒がせして悪かったね
類
また良ければ学校に来てくれよ、学食でも奢るからさ…
類
……またね、寧々くん
寧々
…
バタン…
寧々の母
あら2人とも、今お菓子を…
類
すみませんおばさん、僕達急用が出来てしまいまして…もう帰ります
寧々の母
えっ？そうなの？
寧々の母
残念だわ、お菓子は…
類
またの機会で…
寧々の母
そう…
寧々の母
でも急用なのよね、仕方ないか…
寧々の母
じゃあ、気をつけてね
類
はい、おじゃましました
類
…ほら、司くんも((ﾎﾞｿｯ
司
…((ﾍﾟｺｯ
類
はぁ…
寧々の母
そういえば、お話できた？あの子と
類
…
類
はい、ある程度は…
夕方
類
司くん、はい、飲み物
司
…ん、ありがとうな
類
…あれはやりすぎだよ
司
あぁ……俺も流石にヒートアップしすぎたと思っている…
司
俺、最低だな
類
…
司
えむに酷いこと言うなって…
司
俺は寧々な酷いこと言ったよな…
司
はは……っ…
類
司くん…
類
君は正しいと思う
司
…そうか？
類
あぁ、君の言い分は間違ってはいないが、今の寧々には少し刺激が強すぎたかもしれないね
司
…
類
今は、また腹を割って話せるようになるまで距離を縮めるのが1番良い
司
でも…さっきので随分気まずくなってしまった…
類
大丈夫、これから会うのは僕だけにするからさ
司
類……
司
うむ、…感謝するぞ
類
ふふっ、その代わり、後でなにか奢ってくれよ？
司
ぬぁ、そう来たか…
司
…しょうがない！これも借りだからな、借りは返さなければ…！！
司
よし、今度美味いアクアパッツァの店に連れて行ってやる！
類
いいねぇ、楽しみにしているよ
翌日
フェニックスワンダーランド
類
よし、掃除は終わったね
司
うむ…
司
ここ1週間あたりずっと掃除をしているからなのだろうか…
司
心做しかフェニックスワンダーランドが輝いているように見えるぞ…
類
いい事じゃないか
司
流石に飽きるがな…
類
まあね……
子供
ねえ司お兄ちゃんと類お兄ちゃん
司
ん？どうした？
子供
もうショーやらないの？
司
あー…それはな…
子供
あとさ、寧々お姉ちゃんとえむお姉ちゃんはぁ？
類
寧々は少し本調子じゃなくてね
類
あと…えむは……
子供
僕知ってるよ？
子供
死んじゃったんでしょ？えむお姉ちゃん…
子供
え…？そうなの…？
子供
うん、お母さんが言ってた
司
…
類
……君たち？
子供
なあに？
類
ショーは、…もう出来ない
司
…！？っ類…！
類
えむくんがいなければ……寧々がいなければ…
類
僕達はショーが出来ないよ…
子供
寧々お姉ちゃんは具合が悪いって言ってたけど…
子供
えむお姉ちゃんが死んじゃったから…？
類
えむくんはね、死んじゃったんじゃないよ、お空にお引越ししたんだ
子供
そうなの…？
類
そうだよ
類
寧々は…少し…いや、それがすごく寂しいんだ
子供
私だって寂しいよ…
類
大丈夫
類
だって、えむくんはいつもお空の国から僕達を見てくれているから
子供
そうなんだ、じゃあお姉ちゃんは生きてるんだね！
類
きっと、ね
類
お空の国で、お空の人達と楽しく暮らしてるよ
子供
じゃあ私お空の国に行きたい！
子供
僕も！！
類
いつか、みんな必ず行けるさ
類
でも、君たちが行くのはもっともっと先だね…
子供
えー…
類
お空の国には天使さんと一緒じゃないと行けないから…
類
天使さんが迎えに来るまで、勝手に行こうとしちゃダメだよ
子供
はーい！
母
2人とも〜、行くわよ〜
子供
うん！今行くねママ！
子供
じゃあね、お兄ちゃん達
子供
ばいばーい！
類
じゃあね((ﾆｺｯ
司
…おい
類
ん？
司
いいのか…？
類
だって、本当の事だからね
類
子供達に隠すのはやめた
類
僕達がショーをするのもやめた
司
そうか…
司
……そうだな…
司
…
類
悪かったよ…
司
寧々の気持ちが分かった気がする
司
押し潰されて…耐えきれない気持ち……
類
耐えきれなかったよ、僕は…
司
おれｯ…も……っう…だ……ｯ
類
おいおい、泣かないでくれよ…
ポツン
類
…おや？
…ｻﾞｰ
司
…雨……
類
いい機会だ、今日はもう帰るとしようか
司
…((ｺｸｯ
司
そうだな…
えむの墓
類
…
ｻﾞｰ
類
おいおい…そんなに泣かないでくれよ…
類
鯛焼きが濡れてしまうよ？
ｻﾞｰ
類
ずっと信じられなかった…
類
君がもうこの世にはいないと言う事…
類
今日も、朝確認してしまったよ、君とのトーク
類
未読無視なんて……酷いじゃないか…あははっ…
ｻﾞｰ
類
…君が……
類
君が…どれほどショーが好きだったなんて分かってる…
類
寧々の笑う顔が…司くんの笑う顔が…どれほど好きだったか…
類
大好きだったかなんて分かってるさ……
類
僕が弱いからだよね…
類
ごめん、えむくん……
ｻﾞｰ
類
…
光を失った空模様は
まるでワンダーランズショウタイムのように
太陽が消えたみたいだった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
