じじい
お前さ…宿題くらい家でせぇよ
羚
別にええやん、外で宿題やるなんて
じじい
こんなにクソ暑い中外で宿題する奴なんておらんで
羚
ここにおるよ
じじい
まぁ、そらそうか
羚
なぁおっさん
じじい
どうしたん
羚
一緒に飯食べようや
羚
ちょうどお昼くらいの時間になってきたし
じじい
えぇ〜? 俺飯ないから無理
羚
そんな事もあろかとジジイの分まで作ってきてん
じじい
え、まじ?くれるん?
羚
おう、ほな一緒に小屋で食お
ジジイの分は俺の弁当箱より一回りでかい
中身はハンバーグとほうれん草、そしておにぎりだった
じじい
うわぁ…ソース蓋の裏にべっとりついとるわ
羚
うっさいなぁ、美味かったらそれでええよ
だが正直言ってジジイの口にあうかは自信がなかった
いつもおとんに食べてもらっているが感想を貰った事がないのだ
じじい
パクッ
羚
…どう?美味いか?
じじい
おぉ〜ホンマや、めっちゃ美味い。
羚
ほんま!?めっちゃ嬉しい!
じじい
そんな喜ぶことか?
そしていつの日か
3時くらいに空地へ行って一緒に雑談しながらお昼を食べる。
大体6時半には家に帰るよう言われた
羚
えぇ〜?俺まだおっちゃんと話してたい
じじい
おっちゃんだってまだ捕まりたないんよ、はよ帰れ
羚
…はぁ〜い
雑談だけじゃなくて一緒に漫画を読んだり、色んな遊びをした。
ついでにジジイは夏休みの宿題も手伝ってくれた。
じじいは朝顔の観察日記と自由研究、そして読書感想文をやってくれた。