その瞬間、僕は唖然とした。
何で…ッ何で…、?
頭は混乱するばかり
こえ
そう口を震わせながら言う
こえ
こえ
そう言い、震える手をドアの取手に掛けた
"もうこの場に居たくない"
決して相手の人が嫌だという訳では無い
この場に居ると、自分が自分ではなくなる気がしたからだ。
僕は、今にでも泣き出しそうなくらい不安な気待ちでいっぱいだった
ガチャ
扉は、ほんの少し重かった気がした
僕は、逃げるようにその場を後にした。
こえ
やっぱ…迷惑だったかな…ッ、
汗が額を辿る。
昼過ぎ。僕への太陽は建物で遮断されてる
僕は影だった。
"影"でしか無かった。
看護師
れる
看護師
看護師
ガラガラ
れる
少しの悪夢から目覚めた
いつもより、遅めに起きてしまった
どうも気分が良くない
思い出してはいけないことを思い出してしまった。
"悪夢"なのかも分からない
もう全てがどうでも良く感じる時だった。
この検査…苦手やねんよなぁ…ッ
ッ出来るかな…
そう思う日々には、もう慣れた。
紙1枚1枚をめくって、今日自分が何をするのかを把握する。
簡単のようで辛い
決して楽なようなものでは無かったと改めて実感した
れる
朝、渡された紙の束の1番後ろにあった。
"手術に関して"
という表記。
今、れるの脳の状態は著しく悪くなってるとのこと
そのため、れるの親戚らともう一度話し合うらしい。
何回話したって…無駄なはずやねんけどな…ッ
れるは、これ以上夢を見ないように必死に頑張った。
自分をこれ以上汚したくないから。
コメント
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つらつらゃん、(( まぁ、でも好き(
辛すんぎ…