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文化祭翌日、

私はルフィと忌々しいことをしてしまったショックで

ベッドから起き上がれなかった。

杉浦さつき

(もう絶対...顔も合わせたくない泣)

杉浦さつき

(あぁ.....私の推しが.....)

あのルフィが私を好きだなんて信じられなかった。

杉浦さつき

(もうやだ。学校行けないよ.....)

杉浦さつき

(今日は休も......)

私はずる休みなんて到底したことはなかったのだが、

今はショックで立ち直れない。

コンコン

エース

おいバカ姉貴ー

エース

さっさと起きろー

サボ

さつき、入るよ

杉浦さつき

(うげっ.....)

ガチャ

エースたちと顔を合わせたくないので、私は身体ごと壁の方を向いた。

サボ

さつき、遅刻するぞ

杉浦さつき

..............

エース

おい、聞いてんのか

杉浦さつき

.....今日は休む

2人

!!!?

サボ

...おいさつき!体調悪いのかっ?!

エース

熱測ったか!?

杉浦さつき

な、大丈夫だって.....

2人は少々パニクりながら体温計を探したり

何度も大丈夫か聞いてきた。

ルフィ

あれぇ?

ルフィ

さつき、体調悪いのか?

杉浦さつき

る、ルフィ......

エース

...流石にこいつ1人で留守番はさせられねーな

杉浦さつき

だから風邪じゃないって💢

サボ

俺が見とくから、お前らはさっさと学校行け

エース

はぁ?!

エース

てめぇ......

エース

2人きりで如何わしいことするつもりなんだろっ!

ルフィ

サボは肉食だからな〜

サボ

なっ!?ちげえよっ....!

ルフィ

サボが休むなら俺も休む〜

エース

なっ!バカお前ら!

エース

休むのは俺だぞっ

杉浦さつき

(さ、最悪の事態になった....)

どうしていつもこうなるのだろうか。

エースは一階で学校に休みの連絡を入れてくれた。

ルフィは1人で朝食を食べている(朝はほとんど朝食の時間)。

つまり.....

サボと2人きり

杉浦さつき

.............

サボはベッドに腰掛けている。

サボ

.....さつき

杉浦さつき

...な、なに?

サボ

お腹空いてねぇか?

杉浦さつき

あー....うん

杉浦さつき

(なんだ...そんなことか)

少しでも何か起こると予想してしまった自分が恥ずかしい。

時計を見ると、時刻はすでに8時半を回っていた。

サボ

....そうか

杉浦さつき

...............?

杉浦さつき

...わぁっ!?

突然浮遊感に襲われ、情けない声が出た。

サボ

すまん、驚かせちまった

杉浦さつき

いいけど....ってそれより

杉浦さつき

この体勢どうにかしてよっ

浮遊感の正体は

サボのお姫様抱っこだった。

やっぱり何か起こるじゃん....

サボ

病人に自分で歩けって言う奴がどこにいんだよ

サボ

大人しく捕まっとけ

杉浦さつき

うっ.....だから、大丈夫だって

もはや大丈夫という言葉は強がりに聞こえているようだ。

空気のようにスルーされた。

サボが降ろしてくれるはずもなく、

その体勢のままリビングに連れて行かれた。

エース

!!!?

ルフィ

おいサボー!

ルフィ

なに抜け駆けしてんだぁ!

エース

............

エースはショックとでも言わんばかりに肩を震わせている。

エース

.....許さねぇ

エース

サボ、お前◯す

サボ

....よし、さつき降りれる?

エース

って聞けぇえ!!💢

サボは私をゆっくり降ろしてくれた。

紳士な王子様みたいだ。

サボ

朝っぱらからうっせーなぁ、エース

サボはそう言いながら椅子に座った。

エース

絶対に許さん....

ルフィ

にししっ!

ルフィ

エースはおもしれぇな

エース

面白くねぇっ!!

杉浦さつき

あのさぁ.....

杉浦さつき

いくらなんでも3人休むことないでしょ!?

エース

アホか。

エース

2人きりで留守番させたら、何しでかすか分からねぇだろ

杉浦さつき

...............

サボ

さつき、いっぱい食べて元気出して

杉浦さつき

....サボ、ありがとう

エース

なっ!....

エース

つ、作ったのは俺だからな!

杉浦さつき

そうだったの?

杉浦さつき

ありがとう....

エース

お、おま!.....

エース

そういう顔すんじゃーねぇよ!(?)

ただ笑顔でお礼を言っただけなんだが

エースは顔を真っ赤にしてキレていた

目玉焼きとウインナー、

ベーコンのセットを平らげた。

杉浦さつき

(なんか、男飯って感じで美味しかったなぁ笑)

エースが作ったことが若干面白くて、

少しだけ微笑んだ。

サボ

.......ぷっ

杉浦さつき

....え

杉浦さつき

な、なに?

サボが私の顔を見て吹いた。

顔面いじりか??

サボ

....口元、ついてる

杉浦さつき

........へ

杉浦さつき

(う、嘘っ!?////)

慌てて口元を探る。

サボ

....こっち

杉浦さつき

え..........

時が止まった。

そう思った

サボ

...可愛いな

杉浦さつき

あ、え......あ

サボが口元の目玉焼きを取ってくれた。

エース

💢

エース

.....さぁぼぉおおお!!!💢

エースは目から火を吹いてサボを◯しにかかっていた。

私は衝撃で口を開けたまま固まっていた。

午後2時を過ぎたころ、

私は1人コツコツと勉強していた。

杉浦さつき

(我ながら偉い....)

かれこれ一時間は勉強していた。

私からしたら一時間の勉強(自主的)は明日槍が降るレベルだ。

杉浦さつき

(流石に疲れたぁ.....)

杉浦さつき

うぅ〜ん

腕を伸ばしながらストレッチをする。

コンコン

エース

....おい、起きてるかー

杉浦さつき

お、起きてる

ガチャ

エース

なっ!おい.....!

杉浦さつき

えっ、なにっ??

いきなり部屋入ってきていきなりキレないでよ....

エース

ちゃんと寝てろよ

杉浦さつき

いや....だから風邪じゃ.....

エース

強がんな

エース

ほら、さっさと寝....

エース

おわっ!!?

杉浦さつき

きゃっ!?

エースが私を無理矢理ベッドに引っ張ったせいで

私の足に引っかかってこけた。

エース

....いてて

杉浦さつき

いったぁ....

杉浦さつき

...ちょっと!いい加減にしてよ

エース

なんだよ!

エース

お前が大人しく寝ないからいけねーんだろ

それよりなんなんですか、この状況はっ!!

杉浦さつき

いいから、どいて......!

エース

.............

杉浦さつき

....ちょっと、エース

杉浦さつき

聞いてるの....?

エースは下を向いていて表情が見えない。

この距離だと微妙にエースの甘い匂いにキュンとしちゃうからどいてほしい。

エース

................

杉浦さつき

....ねぇ、エース!

昨日から一昨日から....

心臓がもたないんだって!

エース

....なんで

杉浦さつき

.....?

エース

なんであいつらにはやらせんだよ

杉浦さつき

....やらせるって....なにを?

エース

.....決まってんだろ

なにを言ってるのか分からない。

エース

ほいほい手出されやがって

エース

.....マジでバカ姉貴なのは変わんねーんだな

杉浦さつき

...なっ

杉浦さつき

何よ...それ!

私をそうしてるのはあんたたちじゃん

杉浦さつき

私だってされたくてされてるわけじゃないのにっ

杉浦さつき

なんでエースにそんなこと言われなきゃいけな.....

チュ.....

エースが妖艶な瞳を閉じながら余裕のない口づけをしてくる。

杉浦さつき

んっ.....!

杉浦さつき

(........そうだ)

杉浦さつき

(確かにエースの言う通り.....)

杉浦さつき

(私はいつも無防備すぎる.....)

チュク....チュッ

杉浦さつき

ん.....ふっ

杉浦さつき

ふぁ......んぅ

後頭部はがっしりと抑えられている。

今は逃げるな。ということだろう。

杉浦さつき

ふっ.....ん

杉浦さつき

んぅ.....ふぁ

杉浦さつき

...............

杉浦さつき

....ぷはっ

杉浦さつき

はぁっ!.....はぁっ....

やはり息がもたない...

エース

..............

杉浦さつき

え.......と

エースが私の首元に顔を埋めている。

エース

....さつき

エースの声がいつもと違って、

心臓の音が早くなる。

エース

......好き

杉浦さつき

!!!

急にやめてよ。心臓に悪い....

杉浦さつき

................

私はいつも一方的に逃げてばっかだ。

そんなんでいいのか?

私は彼らに応えなきゃならない。

杉浦さつき

........うん

エース

エース

................

エース

........大好き

杉浦さつき

......うん

ダラダラとだらけ落ちていたエースの腕は

私の返答によって背中に回された。

彼の少しだけ香る香水の匂い、

サラサラな髪に、筋肉質な腕。

悔しいほどに私を惑わせる。

エース

....誰のとこにも行くな

杉浦さつき

.................

エースの腕が私を締め付ける。

苦しいくらいだ

杉浦さつき

.....ありがとう、エース

エース

........え?

杉浦さつき

エースの気持ちは、ちゃんと受け止める

杉浦さつき

私、ようやく分かったから

エース

........うん

いつもはあんなにプライド高い奴なのに

今は母親に甘える子供のように純情だ。

エース

.....さっきのこと、

エース

悪かった.....つい出来心で

杉浦さつき

いいよ.....ホントのことだし

エース

..............

エース

....悪りぃ願いなんだが

杉浦さつき

うん.....?

エース

もう少しだけ.....こうしてたい

なんて可愛くてずるい願いなんだ。

今回ばかりは弟の権限として許してやるか。

イケメンな弟たちに狙われてます...💖

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コメント

7

ユーザー

エースぅぅぅぅ抜け駆けはずるいぞぉぉぉ!(?)

ユーザー

エース可愛いア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

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