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高校2年生の秋、そんな中途半端な時期にやってきた。
ここは小さい島だ。情報なんてすぐ回る。名前も、性別も。
<噂通りのイケメンって感じ〜
<なんでこの時期にこんなド田舎に…?
周りのヤツらががやがやと喋る。
別に、転校生が来ることは島だけど珍しくはなかった。でも、都会から来た奴らは退屈してすぐに消えていく。
それでも都会から来るものは珍しがられた。
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転校生の肩に手をぽんと置き、頑張れよと囁き教室から出ていく。
その瞬間、クラス中のみんなに囲まれ質問攻めに合う。
<ねえねえ、都会って星見れないってほんと!?
<なんでここに来たの〜?
さほど重要でもないことを質問されていて返答に困ってる転校生。
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都会なんてゴミだ。いや、この世界自体がそうなのかもしれない。
田舎だから、高いビルなんてないから、そんな理由で都会のヤツらを羨ましく思う。けど実際田舎も都会も対して変わらない。どちらも住み心地的には同じくらいだ。
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その発言に周りの奴らはギョッとした後、大笑いした。
<お前面白いな笑
<都会の人たちって来てはここの悪口言ってすぐ居なくなってたからなんかそういう感性持ってる人意外笑笑
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<お前わかってんな〜!!
ここで俺は間違いなく思った。彼奴は人を惹きつける力がある。そして、思想は少し、みんなとは違う、在り来りな考えなど持っていない、そう感じた。
ur
正直、彼奴の感性はずっとはもたないだろうと思ってた。だが一週間経っても一ヶ月たっても彼奴はここに来た。
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これにはさすがの俺も驚き、酷いやつは2日ほどで都会に戻ったから。彼奴の精神は異様だ。
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そう小声で言いながら彼の方を向くと目が合ってしまい逸らす。
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彼は他とは違う異様の雰囲気を持っている。そんな彼と、俺は関わりたいと思った。
帰り道、どことなくいつもと違う雰囲気を感じとったのはすぐだった。
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つけてくるやつはさすがに初めてだ。女子はまだしも、男子はこれまで経験したことなんてない。
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俺自身も分からない。何故かずっとあいつのことを見つめていた。
早く出ていかないかという思いからだろう。
でもそれを言ったら此奴はきっと傷つくから。
jp
何だか此奴には全て見透かされてそうで怖い。
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まるで幼稚園児かのようなただのコネ方をしてきて近所の人たちがヒソヒソと言ってくる。
これ以上はだめだ。迷惑がかかる。俺の家族にも、此奴にも。
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その瞬間俺の服を引っ張ってた手を離し目を輝かせる。
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教室ではあんなこと言ってたやつがこんな元気っ子だとは正直思わなかった。
だから、気が緩んだのかもしれない。
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俺の言葉に反応し、また目を更に輝かせる。
そして満面の笑みでこう言った。
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その顔はホタルよりも輝いていて、花火よりももっと輝いていた。