俺の命と引き換えに

みこと視点

ﾋﾟｯﾋﾟｯ

聞き慣れた朝のアラームで起きる

俺は下に降りた後

準備をして学校に行く

激しく揺れる電車の中で

俺は独り言をつぶやく

朝食が食べれないのは

ある夢を見て食欲が無くなるから

5分ほどの電車を降りる

いつもの様に先生に挨拶をして

教室へ向かう

音を立てながら教室に入る

ナイフで刺された

いつもこんなことは無いのに

俺は動けなかった

怖くて仕方がなかった

他のクラスの子はもう逃げたんだ

あぁ良かった

死ぬのは俺一人だけだ

ナイフを奥に押し込まれる

この人殺す気がないのかな

ナイフを抜けば大量出血で死ぬのに

幼馴染のなっちゃんが来た

来なくてもいいのに

怪我しちゃうよ

とうとうナイフを抜いた

ギリギリまで苦しめたかったんだ

なっちゃんはさすまたを持っていた

不審者は諦めたように抵抗してない

2人の会話も遠のいてきた

死ぬ事を受け止め

静かに目を閉じた

本当は死にたくなかった

なっちゃんにさよならの一言も言えてない

神様、どうか

もう一度チャンスをください

気がつくと病院だった

チャンスを信じてよかった

まだ眠たかったので

もう一度眠りについた

俺の夢は┈┈

普通じゃない

この言葉は言われたくなかった

特に理由は無いけど。

追い出された時は

必ず公園に来る

ブランコに座り

かすかに揺れる音に耳を塞ぐ

なっちゃんとはここで会った

俺にとって初めての友達

なっちゃんはとても優しかった

ちょっとツンデレだけど

面白いところもあった

友達になれて良かった

また

あんなふうになっちゃんと遊びたい

𝐍𝐞𝐱𝐭♡130