灰谷蘭
チッ……竜胆!早く逃げろ!
竜胆
わーてる!いま、全速力で走ってる!
灰谷蘭
ッッ!竜胆!
竜胆の後ろには銃を構えた敵が居た
分かっていた……庇いに行けば確実に死ぬ…そうだ、死ぬから俺は行った 竜胆には生きてて欲しかったから
灰谷蘭
グッ……
竜胆
兄ちゃん!
灰谷蘭
り……ど
竜胆
兄ちゃん!それ以上喋んな!
(焦)
(焦)
竜胆
止血を止めないと…
竜胆は焦っていた……止血をしようとしていた手はとても震えていた
竜胆
……止まんねぇ、血が…とま、止まらねぇ……
竜胆
……兄ちゃんが…
死んじまう_______
ココちゃん
えーと……ここの書類はァ〜
ココちゃん
蘭の持ってる書類を利用して〜
バァン
竜胆
ハァ…ハァ、
ココちゃん
ばっ!竜胆!ドアは静かに開けろや!
竜胆
そんな所じゃねぇ!
ココちゃん
はぁ?
竜胆
兄貴が!兄貴がッッ!
竜胆
意識不明の重体なんだよッ!
ココちゃん
ッッ!
5徹の俺でも直ぐに察した 竜胆の目から溢れる大粒の涙 2人で任務に行ったが片方の 竜胆しかいなく スーツに着いた沢山の血 竜胆の状態で色んな事を察した
ココちゃん
チッ…病院教えろ!運転する!
竜胆
わ"かった"ッッ……(泣)
ココちゃん
……泣きじゃくるなや、蘭をもっと不安にさせちまうぞ
ココちゃん
ほら!急げ!早く行くぞ!
竜胆
う"んッ(グスッ)
ココちゃん
ハァハァ…蘭の号室は?
竜胆
602
ココちゃん
わーた、お前は飲みもんとか買ってこい
竜胆
わーた…
ココちゃん
失礼しまーす(小声)
ココちゃん
……まじか、意識不明じゃねぇかよ
看護師
あっ
ココちゃん
おっ
偶然と看護師の人とすれ違った
ココちゃん
こんにちは
看護師
こんにちは(ペコ)
看護師
灰谷さんの彼女さんですか?クス
ココちゃん
ゴフッ ゲホッ ゲホッ
看護師
ッ?!
看護師
どーしました?!
ココちゃん
す、すみません(苦笑)
私、九井一って言います
灰谷蘭さんの仕事仲間です
私、九井一って言います
灰谷蘭さんの仕事仲間です
看護師
わっ!そ、そそ、そーでしたか!すみません!
ココちゃん
いえw
ココちゃん
ところで、……蘭の体の状況はどーなっているのですか?
看護師
……残念ながら…重体で死亡するリスクが大変高く…このまま放置しても……助かる確率は大変低く…
ココちゃん
、、、そーですか
ココちゃん
……このまま?…このまま放置したらの話ですよね?
看護師
はい、灰谷さんは重度の貧血でして
看護師
体が意識不明な状態……点滴だけで栄養や鉄分を吸収する、余るほどの体力がなく……
ココちゃん
つまり、輸血をすれば、治る確率は高くなる………と
看護師
そうです
看護師
灰谷蘭さんの、血液型はA型でして
ココちゃん
………そーですか
ココちゃん
……俺、〜〜〜〜〜〜〜
看護師
?!〜〜〜〜〜〜〜〜〜?
ココちゃん
〜〜〜〜……
看護師
〜〜〜〜〜〜
看護師
わかりました
目が覚めると真っ暗なところにいた
灰谷蘭
あれ、俺……竜胆と任務で…
灰谷蘭
俺、打たれて
灰谷蘭
竜胆が、大泣きして………
灰谷蘭
は?ここ何処……
ーーーーーーー
すると、聞き覚えのある声と女性の声が聞こえた
看護師
輸血さえすれば
看護師
灰谷蘭さんの、血液型はA型です
ココちゃん
………俺、同じA型です
看護師
!?じゃぁ!輸血を!
ココちゃん
……すみません、今は少し…色々とパニックになって輸血に使う体力は余ってないと思うので……
ココちゃん
それか………いえ、もう少し時間をください
看護師
わかりました!
周り声は聞こえが自分は声を出すことが出来なかった
灰谷蘭
………いま、俺死にかけてんだ…
俺はことの重大性がわかった







