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五十嵐 ことり
＿＿＿＿＿＿♪
五十嵐 ことり
＿＿＿＿♪
暁山 瑞希
上手いよ、ことり！
五十嵐 ことり
そうかな？
暁山 瑞希
そうだよ！なんか、特別な練習とかしてるの？
五十嵐 ことり
特にしてないけど、でも、歌うのは好きだから、いつも、鼻歌とか、小さな声で歌ってるから、多分、それのおかげだと思う
暁山 瑞希
へぇ〜！すごいなぁ
五十嵐 ことり
ありがとう、瑞希
五十嵐 ことり
＿＿＿♪
五十嵐 ことり
＿＿＿＿＿＿♪
五十嵐 ことり
＿＿＿＿♪
ﾊﾞｧﾝ
東雲 彰人
五十嵐！
五十嵐 ことり
(ﾟДﾟ；)ﾋﾞｸ
東雲 彰人
五十嵐、お前、どこいってたんだよ！呑気に歌ってるし！
五十嵐 ことり
えっと、その……
暁山 瑞希
違うよ、弟くん！歌うことはボクが提案したんだってば！
東雲 彰人
は？暁山？
暁山 瑞希
ことり、ずっと落ち込んでるから、歌ったら、少しは楽になるんじゃないって
暁山 瑞希
屋上だから、聞くのはボクぐらいしかいないから、だから、提案したの！
五十嵐 ことり
東雲くん、瑞希は悪くないよ
五十嵐 ことり
私が…
五十嵐 ことり
悪いから…
ｶﾞﾁｬ
青柳 冬弥
彰人
東雲 彰人
冬弥
青柳 冬弥
五十嵐、見つけたのか？
東雲 彰人
ああ、ここにいたんだ
暁山 瑞希
えっと、そんな怖い顔しないでさ、冷静にやろうよ。ことりが言いづらくなるでしょ？
五十嵐 ことり
いいよ、瑞希。私は、クラスにいてもいなくても、みんなに迷惑をかけてしまってるんだから
五十嵐 ことり
怖い顔されるのは当然だよ
五十嵐 ことり
だから、私をボロクソに言ってもいいよ。言いたいことがあるなら、全て言って。私にはその権利しかないから
青柳 冬弥
五十嵐…
東雲 彰人
なんでそうなるんだよ
五十嵐 ことり
え…？
東雲 彰人
じゃあ、言いたいことがあるから、お前に言うぞ
五十嵐 ことり
うん…
東雲 彰人
五十嵐
東雲 彰人
お前が必要なんだ
五十嵐 ことり
え？
暁山 瑞希
え？
五十嵐 ことり
何、言ってるの？
青柳 冬弥
……
東雲 彰人
今、俺たちの出し物は、五十嵐がいなくなったから、壊滅的になってるんだ
東雲 彰人
ヨーヨー組は、”ヨーヨーが足りない”、”買いに行こうとも、今使ってるヨーヨーと同じやつは五十嵐しか知らない”
東雲 彰人
射的組は、”射的の作り方が分からない”とかで、詰まってる
五十嵐 ことり
でも……
東雲 彰人
文化祭の準備は、五十嵐のおかげで全て成り立ってるんだ。ほとんどを五十嵐が支えてたことは、みんな知らなかった。その支えがない今、みんな、詰まっている
東雲 彰人
だから、お前が必要だ
東雲 彰人
準備に来てくれ
青柳 冬弥
……五十嵐、別に彰人は怒りに来たんじゃない。探しに来たんだ
五十嵐 ことり
私を探しに…？
青柳 冬弥
ああ。五十嵐がいなきゃ無理だって。だから、探しに来たんだ
東雲 彰人
そういうことだから
東雲 彰人
……五十嵐、教室に来てくれるか？
五十嵐 ことり
えっと…
暁山 瑞希
みんなでいけば怖くない！
暁山 瑞希
ことり、一緒に教室行こう
東雲 彰人
暁山、お前、サボってたくせによく言えるな
暁山 瑞希
いーじゃん別に〜。だって寒いんだからさ〜
青柳 冬弥
じゃあ、なんでここにいたんだ？
暁山 瑞希
えっとそれは、あれだよあれ！！
東雲 彰人
なんだよ、あれって。五十嵐、早くしないと置いてくぞ
五十嵐 ことり
え、ちょっ。心の準備が〜！！
待ってよ〜！
待ってよ〜！
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