大嫌いな父

そう言ってお菓子を差し出す。

そんな事よりだ。

父の浮気相手がやって来る。

一応父の携帯はポケットの中に入れた。

いい事を思いついた。

パッパと父の携帯を操作する。

ぴこんっそんな音が私の携帯から鳴る。

友達からではない。

父の携帯で私にLINEを送っただけ。

さっと私服に着替えて外へ出る。

雪が少しだけ積もっていた。

それから30秒ほど経つと雪が降ってきた

少し暗い。

そっと父の携帯を取り出した。

夢中で走っていたから気づかなかったが もう雪は止んでいた。

息を切らしてさなと言う人物を探す。

と、いきなり現れ私の知らない人が私の父の名前を呼ぶ。

躊躇なく"さな"と名乗る人物は 男だった。

私より何十cmか背が高く

私を見下ろし、ニマニマと私を見る。

冗談ぽく言った。 語尾にハートが見えそうだ。

椅子に積もっている雪を振り落として とすっと座る。

足で雪を踏むｼﾞﾝｼﾞﾝなんて音がする。

少し楽しんでたら、

と馬鹿にしヘラヘラ喋る。