テラーノベル
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赫
赫
赫
タッタッタッ…
___♪♪……
茈
音楽は聴覚だ
全員が、俺の事を見てる訳ではない
俺が弾くピアノを聴いているだけ
音楽は視覚など無くても貰えるものだ
___♪♪♪…
茈
だから、俺は緊張しない
今、目の前にある鍵盤を叩くだけ
視覚なんて、どうだっていい
だから、こうなってしまったんだろう
良いように覆い被さったような自分に
___♪♪────ッッ!!
茈
茈
タプタプ…
♩…___
茈
このネットの世界は自由で
全ての音がある
俺も、自分の世界を作り上げたい
誰にも、支配されないような
そんな、音楽をやりたい
茈
茈
赫
赫
茈
今まで出会ったことない程の視線を向けていた
笑顔で、繊細で、その中には熱があって
コイツに、支配されそうで
曲しか聞いてないはずなのに
俺ごと飲み込むような視線を…
だから、
___♪♪…!
茈
茈
赫
茈
そんな目を向けるから
集中できなくなっちまうだろ
____♩♪、___♫…
赫
茈
もし、俺が、
自分の羽が伸ばせるようになったら、
この呪縛を解いて、勝手な音楽をしてても、
お前は聴いてくれるんかな
赫
赫
赫
赫
赫
___♪……
赫
赫
テクテクテク…
___♪♫、__♩
茈
赫
茈
あぁほら、また集中力が続かなくなる
赫
またいつも通り扉に隠れて見てw
___♪♪……
茈
赫
赫
茈
茈
スッ…(イヤホン
赫
赫
茈
パシッ
赫
茈
赫
赫
赫
茈
茈
茈
赫
茈
茈
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茈
茈
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赫
茈
赫
赫
赫
でも、1音1音がぶつかり合ってるようで、 たまに、ほんのり心がないような、 無機質な音が多くて
♫♪___!_♪♩___ッ!
茈
赫
でも、その中に少し怒りみたいな力強くて どす黒い色が少し見えていて、
本当に、脅迫するような、圧巻される、 そんな音が聴こえる
茈
『俺を見ろ』
赫
こっちを睨みつけてそう言ったような、 少しどこか必死な所もあって。
怖いけど、薬みたいに、 もっと聴きたくなっちゃうような中毒性もあった。
茈
茈
赫
それで、終わった後の清々しい顔に 毎回心を撃たれてて
俺は音に、あなたに、支配されてた
ここで弾いてる時は、
赫
茈
音が繊細で、全ての音が踊ってるような、 鮮やかな色が見えて
___…♫♪……
茈
赫
どこか寂しそうな、 心が泣き叫ぶような音も聴こえてて、
茈
赫
でも、たまに見える鍵盤に向ける笑顔が、 儚さと優しさが詰まってて
まるでこれが自然体のような、
コンクールの時とはまったく違う貴方が見えて
赫
茈
赫
目が合うと毎回逃げちゃうけど、
本当は、もっと、もっと聴きたかった
赫
茈
茈
赫
赫
茈
この人なら、
赫
俺の音楽を分かってくれるかな
茈
赫
赫
茈
赫
俺は、この人が良い
茈
茈
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赫
茈
茈
赫
トコトコトコ…
初めて、同級生に別れの挨拶を交わしたな
心が、温かいもので満たされてく
茈
人生で、初めての友達ができた
コメント
2件
この作品いいなぁ…っておもってたらりんごさんだった…通りで良いわけだ りんごさんの書く作品ほんとに好きです 言葉選びも書き方もすんごい好きです🥹💕
主様の作品が大好きなんですよ…୨୧ 今回もとっても素敵でした🥹まるで自分が物語に入ったみたい…🙄💗