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せいらの母親
春の午後。
差し込む陽光の中で 母はやさしく笑った。
幼い頃の星來
幼い頃の星來
胸の奥がふわっと熱くなる。
ずっと願っていた
小さな“夢”が現実になる 瞬間だと思った。
だが、母は少しだけ困ったように 笑い首を傾げる
せいらの母親
せいらの母親
幼い頃の星來
幼い頃の星來
言葉の意味がうまくつかめないまま 玄関のチャイムが鳴る。
幼い頃の星來
せいらの母親
玄関の扉が開いた。
見知らぬ大人の男が立っている。 スーツ姿で、少し硬い表情。
新しい父親
反射的に せいらは母の背中に隠れた。
幼い頃の星來
せいらの母親
母が振り向き 優しく答える。
せいらの母親
せいらの母親
新しい父親
その声に応じて、男の背後から 現れたひとりの少女。
幼い頃のいと
長い白髪を垂らし、 まっすぐ下を向いたまま 足元だけがそろりと見えている。
幼い頃の星來
母の背後から そっと覗き込むように見る。
その瞬間、白髪の子は顔を上げる
幼い頃のいと
無表情のまま、すっと手を差し出す。
声にも、目にも、笑みはなかった。
出雲星來
出雲星來
出雲星來
出雲星來
ガチャ
出雲星來
出雲星來
ガチャ
出雲いと
出雲星來
そんな風に思う日が来るなんて
出雲いと
出雲星來
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