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ヴァイオレット
ヴァイオレット
ヴァイオレット
チーノ
2人はしばらく、 部屋の片付けをしながら 話をした。
ヴァイオレット
チーノは心で泣いていた。 この人なら大丈夫だろうと、 そう思えた。 彼女との会話が それほどに、チーノにとって 温かいものだったから。
時は数分前。
ゾム
ゾム
ゾムはその小柄な体躯を 器用に部屋に続く 通路に滑りこんだ。
ゾム
ゾムはフッと 一息にその部屋でモニターを いじっていた男2人の 意識を暗転させた。
ゾム
ゾム
ゾムは鍵を選ぶのを諦めて、 全ての鍵を手に もう一度通路へ よじ登った。
そして、 自分の両親について、 既に掻き消えた 風前の灯火の ような楽しかった 日々を思い出した。
母親
ゾム
父親
母親
母親
父親
父親
エルザとは、 軍営病院という、 この大陸ならではの 病院の主治医だった。
ゾムはその先生は 優しくて、 病院帰りには、 いつも何かを買って もらえたから、 そこに行くのは好きだった。
でも、行くたびに、 父と母の様子は おかしくなって いった。
母親
ゾム
母親
父親
両親はだんだん 病院に入り浸りになり、 ついには会話すら ままならなくなった。
たった数ヶ月の出来事だった。
その数ヶ月で ゾムの世界は色を 失った。
両親がダメになって エルザ先生に、 軍に入れば面倒を見てもらえる と言われ、孤児院に 入った。 でも、それはとても窮屈で 苦しかった。
そして、今日がきた。
自分でも、これが 最後の チャンスだって 分かる。
今までの全部は、今日の ため。
今日、世界に 色がつく。
ゾムは、通路を抜け、 チーノとヴァイオレットの いる部屋に戻ってきた。
チーノ
ヴァイオレット
チーノ
ゾム
ヴァイオレット
ヴァイオレットは この部屋の鍵を片手に ニコッとゾムとチーノに 笑いかけて言った。
ヴァイオレット
3人は部屋を出て、 通路を抜けた。 誰も気づいていなかった から、誰も 道を阻まなかった。
途中、途中、 ヴァイオレットに 深く礼をする 職員がいた。
きっと彼等が出口までの 道を開いてくれたのだ。 自分がどうなるか 知っていながら。
そして、 ゾムとチーノは外に出た。
チーノ
ゾム
外は快晴だった。
昼間だったのか、 とゾムとチーノは 思った。
ヴァイオレット
ヴァイオレット
ヴァイオレット
ゾム
ゾムは振り返って 息を飲んだ。
既に職員達が 銃を構えて迫っていた。
ヴァイオレット
チーノ
ヴァイオレット
ヴァイオレット
2人は、 その言葉を聞いて、 車があるという 方へ走った。 そして、途中で叫んだ。
ありがとう。
2人が走りだして しばらく。 凄い銃声が聞こえた。 それから、銃声は 聞こえなかった。
ゾム
チーノ
2人が走っていくとそこには 約束通り車があった。
それからは あっという間だった。
2人は約束通り 条件のいい軍に入れて もらい、その 軍で戦果を上げてる 内に、 グルッペンに拾われた。
そうして今に至る。
ゾムの世界は、 再び色が着いて、 そして、 広がった。
そして、 彼は決めたのだ。
ここが居場所、 ここがお姉さんの 言ってた俺の明日。
こいつらと戦っていこう
生きて行こうと。
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